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ONE N’ ONLYツアーファイナル公演レポート「みんなの存在があるから僕たちはもっと上を目指せる」

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ONE N’ ONLY『ONE N’ LIVE 2022~YOUNG BLOOD~“Special Edition”』6月26日 昭和女子大学人見記念講堂 撮影:笹森健一

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6人組ダンス&ボーカルグループONE N’ ONLYが6月26日、昭和女子大学人見記念講堂で『ONE N’ LIVE 2022~YOUNG BLOOD~“Special Edition”』を行った。
2022年5月から行われていた東名阪ツアー『ONE N’ LIVE 2022~YOUNG BLOOD~』の追加公演で、会場だけではなく、配信でも多くのSWAG(ONE N’ ONLYファンの総称)を魅了した本公演の模様をレポートする。

新たな魅力を見せた圧巻の2時間

スクリーンが設置されているだけのシンプルなステージ。
開演時間を迎えると、会場内の照明が消え、スクリーンに廃工場を思わせるような映像が流れる。ステージ上を満たしていくスモーク。6つの縦長のスクリーンが真っ赤に染まり、そこにシルエットが浮かび上がる。その佇まいだけで、客席が心を掴まれたのがわかる。
次の瞬間、白い光の中、シルエットが躍動。オープニングを飾る曲は『FOCUS』だ。TEETAとEIKUの高音と、低く響くラップが交わり、スタイリッシュなダンスで客席を魅了していく。

黒い衣装がライティングの中で彼らのクールさを際立たせる。続いて披露したのはドラマ主題歌にも起用された『What’s Your Favorite?』。息の合ったフォーメーションで静と動のパキッとしたダンスが大人っぽさを醸し出す。

REIの柔らかなボーカルから始まる『Breathe』ではその魅力が加速する。香水をつけているような仕草を想起させるダンスでは、しっとりとした空気を纏っている。かと思えば、HAYATOとKENSHINのパワーあるラップがワイルドさもにじませ、観ている側の心を翻弄していく。

が、赤いライティングと共に警報音が響き渡るとステージ上の治安がガラッと変わる。突如現れたフェンスの中にいる6人。『Category』、『Dark Knight』で力強いパフォーマンスを見せる。シンプルなステージングだが、可動式のフェンスでその表情を変えていく。フェンス越しだとまたメンバーの表情も異なって見えるようだ。その表情を生カメラがスクリーンに映し出していく。『SMASH』では激しいダンスに加え、フェンスもめまぐるしくフォーメーションを変える。そしてそのままダンスパートへ。シンプルだったステージはいつのまにか追いきれない情報量で溢れていく。

しかし、まだまだ止まらない。HAYATOの「ファイナル行くぞ!」の声と共に『Shut Up! BREAKER』でワイルドさが増し、会場のボルテージも上がる。
が、ここから転調し、EIKUのダンスソロから始まる『Don’t worry』で柔らかな空気が会場を満たし、KENSHINセンターで始まる『Black Hole』へ。幅広さ、というより、ワンエンの楽曲の奥行を感じる構成だ。

怒涛のように9曲を披露したところで、、この日初めてのMCへ。
HAYATOが「ファイナル東京、みなさん楽しんでいますか?」と呼びかけると、会場のSWAGも手にしたペンライトを振り、応える。それぞれ自己紹介をしたあと、ステージに残ったHAYATO、NAOYA、REIが、SWAGからの拍手でコミュニケーションをとる。
「早くない? ファイナル」とNAOYAが言うと、REIが大きく頷き、HAYATOも「ツアーが始まってから爆速でここまで来た。昨日もあっという間だったし」としみじみと言う。そして「何よりも今日みんなと会えたことが本当に嬉しいですね」とかみしめた。
「僕たちも全力を出し切るので、SWAGのみんなも出し切って後悔がないっていうぐらい楽しんでもらえたら嬉しいです」というNAOYAの言葉のあと、ステージ上を強い白のスポットライトが照らす。黒から白地のチェックの衣装にチェンジしたEIKUのソロからスタートしたのは『L.O.C.A』。落ち着いた曲調ながらふとしたときに激しさが垣間見え、それがまた大人びたムードを演出する。

スクリーンとステージが連動 ワンエンと夏を楽しむ!

そして星のようにライトがきらめく中『Only One For Me』をしっとりと歌い上げ、メンバーも作詞に参加した『STARLIGHT~未来ノトビラ~』とメッセージ性の強い楽曲へとつないでいく。上段のステージも使い、曲だけではなく、ダンスでもその世界観を届ける。

『Be Mine』では、2手に分かれてそれぞれステージ端まで走り、できるだけたくさんのSWAGとコミュニケーションを取る。メンバーが手にしたタオルを回せば、客席はペンライトを回して会場を彩り、全員でジャンプをし、一体感を高めていく。さらにNAOYAが「いいんだけど! いいんだけど! もっとできるよ!」と煽ると、会場の熱は上がっていくばかりだ。その勢いのまま、6月17日にリリースされたばかりの新曲『LUCKY』でさわやかな風を吹かせる。ポップなダンスに、客席もサビ部分では一緒に体を動かす。

KENSHINが「みんなまだまだ盛り上がっていこうぜ!」と呼びかけ、『HOLIDAY』へ。ここでは、ちょっとした仕掛けが。スクリーンとステージが連動。メンバーがスクリーンの中に飛び込んだような演出でステージ上に「HOLIDAY」を展開。溺れるTETTAにREIが浮き輪を投げて助けに行ったり、HAYATOやNAOYA、EIKUがゲームの中に飛び込んで対決してみたり、全員で宇宙や世界中を旅行するような映像だったり、と視覚でたっぷりと楽しませた。

また、会場を巻き込んだゲームも。客席に座るように促し、KENSHINの質問に該当する人だけ立ち上がる、というシンプルなもの。「1階!」「2階!」というものから「黒髪!」「茶髪」などまで全員が参加できる呼びかけが。最後は「どんな色でも似合っていかわいいよ」と言ってKENSHINがはにかむ場面もあり、ファンを沸かせた。そして再び、会場全体でフリを合わせ、全員で『HOLIDAY』を楽しみ尽くす。

続くMCではKENSHIN、TETTA、EIKUが『HOLIDAY』のパフォーマンスを振り返ったほか、新曲『LUCKY』のMVの話題も。
「いつも歌って踊って、という映像を届けているけど、今回はストーリー性があって」とEIKU。MVはEIKUとTETTAがフォークデュオとして旅をしている途中にKENSHIN、NAOYA、REI、HAYATOに出会うというストーリー。KENSHINが「別れのシーンとか本当に寂しかった」と言うとTETTAも頷き、「台本があるとは言え、バイバイするときに『NAOYA行かないで!』みたいな」と撮影時の心境を明かした。見どころがたくさんあるというMVは改めてチェックしてみてほしい。

そのあとは、再び衣装をチェンジし、ハードに『I’M SWAG』、『YOUNG BLOOD』でキレのあるパフォーマンスを見せ、本編を締めくくった。

「この景色を見るために僕たちはステージに立っている」

会場からの手拍子に応えたアンコールは『Video Chat』でスタート。Tシャツ姿のメンバーがそれぞれソファに座り、スクリーンには“ビデオチャット”をしているような演出で見せる。本編ではクールな面が際立っていたが、じゃれ合うようにして歌う姿がキュートだ。
6人揃ってのMCではファイナルということもあり、公演を振り返るようなトークが展開された。会場のハートをつかんだ登場シーンについては、「今回の登場やばくね? 立ち方にも個性が出たりしてね」とNAOYA。HAYATOも「声がなくても、ザワザワが伝わってくる。めちゃくちゃ気持ちよかった!」と振り返った。

フェンスを使った演出もかなり練習したのだとか。「誰かひとりでも間違ったらアウト。だから6人のチーム力、このツアーを通してチームワークはさらに増したんじゃないかと思う」というNAOYAに、TETTAも「間違いない」と力強く頷いた。「普段、リハで顔合わせないところでも、本番では目が合ったりして。その瞬間、同じ気持ちだ、がんばろうな、って」と今回のツアーだからこそ生まれた絆について語った。

そして、NAOYAは、会場を照らすペンライトの海に視線を向け、「本当に綺麗な景色。この景色を見るために僕たちはステージに立っている」と言い、「次は僕たちからみなさんに日頃の感謝じゃないですけど、想いを込めて曲を届けたいと思います」と、EIKUの弾き語りで『We Just Don’t Care』を。スクリーンには6人の表情が映し出されていたが、とても穏やかで、どこかホッとさせられる。

しっとりと届けたあとは、『Everything’s Changing』で体を弾ませ、『My Love』で締めくくった。

全曲を歌い終えたあと、ファイナルということもあり、メンバーそれぞれからSWAGに向けてメッセージが届けられた。
トップバッターのREIは「このツアーで僕たちの全てをぶつけたつもりです」。そして「いろんな業界でがんばっている人たちを見て、やっぱり自分も音楽でひとりひとりに力を与えられる人間になりたいと心から思いました。ワンエンのおかげで今日1日がんばれた、その一言で僕たちは前に前に進んでいます。そのひとりひとりがどんどん多くなって、ONE N’ ONLYの音楽がもっともっとたくさんの人たちの心に響くようにがんばります」と決意を語った。

NAOYAは「今回は新しい自分の可能性を見つけられたツアーになりました。個人的にすごく強くなれた気がしていて。これからも僕たちについてきてくれたら、僕たち胸を張ってみなさんをひっぱっていくのでこれからもONE N’ ONLYをよろしくお願いします」と笑顔を見せた。

「みんながいてくれるから、もっと上を目指そうとがんばれる」

「ONE N’ ONLYを愛しているみなさん、全員にありがとうございます」とKENSHIN。「日常を過ごしていて、ライブって特別だな、って。この空間は本当に素敵なもので。なんかすごく……いいですね」とかみしめた。「みんなにとって、ワンエンのライブはなくてはならない、そういうエンターテイメントにしていきたい。僕らはこれからもいろんなところでONE N’ ONLYとして表現をしていけたらと思うので、みなさんついてきていただけたらと思います。みなさんの存在があって僕たちは成り立っているので」と言い、「大好きです」の言葉で自身のメッセージを締めくくった。

EIKUは「僕たちが勇気や希望をみなさんに与える側としてやっているんですけど、逆にみなさんから力をもらえることが大きくて。(ライブ以外のSNSでの)メッセージも僕たちの励みになっています。これからも大きくなっていくために、SWAGはかけがえのない存在だな、って改めて感じています」と言い、「感謝の気持ちを忘れずにこれからも走っていきたいと思います」。

TETTAは配信を見ているSWAG、スタッフ、そしてメンバーにも感謝を伝えたあと、「なにより、ここにいるかわいいかわいいSWAGちゃんたち! ありがとう!」と全力で伝えた。SNSでのコメントひとつひとつも糧になっていると言い、「僕たちがみんなのことを勇気づけたり幸せにできる場ってこういうライブ会場で恩返しをしていかなきゃいけないな、って思うんですよ。だから、配信を観ているそこのあなた! まだ配信しか観てない? ライブ会場に来たことない? 初めまして? じゃあ来てください! 来てくださったら、絶対に幸せしてさしあげます! 待ってます!」と力強く語り、温かい拍手と笑いを起こした。
そして、リーダーのHAYATOにバトンタッチ。

「毎公演、唯一無二のライブなので一瞬たりとも逃さず、脳裏に焼き付けながらライブしていたんですけど、僕たちは本当に、SWAGのみんなが大好きなんですよ。伝わってるかな?」と問いかけると会場から大きな拍手が。
「みんながいてくれるから、もっと上を目指そうってがんばれるそんな僕たちなので。まだまだ夢はでっかく持っているし、もっと立ちたいステージも、見たい景色もあります。ここにいる誰ひとり、置いていくことなく、全員一緒に連れていきたい。連れていく自信がありますので、ぜひ次のライブも来てほしいな、と思いますし、これからのONE N’ ONLYもよろしくお願いします。みんながいろんな人に自慢したくなっちゃうぐらいのグループになりますから!」と笑顔で決意を伝えた。

ステージを立ち去るギリギリのところまで、客席に向かって手を振り、感謝を伝えたONE N’ ONLY 。7月8~10日にはブラジル・サンパウロにて開催される、南米最大のアニメフェス「Anime Friends 2022」への出演も決まっている。ついに、日本を飛び出し、海外でそのパフォーマンスを披露することになる。

「もっとでっかいワンエンになって帰ってきます!」とHAYATO。新しい魅力を存分に見せてくれた彼らだが、早くも秋のZeppツアーの開催が決定した。今回のツアー、そして初めての海外でのステージを経て、秋にはどんな姿を見せてくれるのだろうか。

取材・文 / ふくだりょうこ 撮影 / 笹森健一

<ライブ情報>
ONE N’ ONLY『ONE N’ LIVE 2022 〜UNITE〜』

9月23日(金・祝) 北海道・Zepp Sapporo
OPEN18:00 / START19:00

10月2日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama
OPEN17:00 / START18:00

10月8日(土) 福岡・Zepp Fukuoka
OPEN17:00 / START18:00

10月14日(金) 愛知・Zepp Nagoya
OPEN18:00 / START19:00

10月16日(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside
OPEN17:00 / START18:00

10月23日(日) 宮城・SENDAI GIGS
OPEN17:00 / START18:00

詳細はこちら:
https://one-n-only.jp/live/tour/UNITE2022

<アーカイブ配信情報>
ONE N' LIVE 2022 〜YOUNG BLOOD〜 “Special Edition”

販売期間:7月3日(日) 21:00まで
見逃し配信期間:7月3日(日) 23:59まで
※販売期間は予告なく変更になる場合がございます。

購入はこちら:
https://www.hulu.jp/store/one-n-live-2022-young-blood-special-edition

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