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尾上右近が3年ぶり「研の會」に意気込み、文楽人形コラボの「かさね」と「実盛物語」上演

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尾上右近自主公演 第6回「研の會」チラシ表

尾上右近自主公演 第6回「研の會」が8月に開催される。

「研の會」は歌舞伎俳優・尾上右近による自主公演。2015年にスタートした「研の會」は今回で6度目を迎え、3年ぶりに実施される。演目には「色彩間苅豆~かさね」「実盛物語」が用意され、右近は「色彩間苅豆」でかさね / 与右衛門を、「実盛物語」で斎藤実盛を勤める。そのほか「色彩間苅豆~かさね」に人形遣いとして吉田簑紫郎、吉田簑太郎、桐竹勘介、吉田簑之、「実盛物語」に坂東彦三郎、中村壱太郎、坂東亀三郎、尾上菊三呂、中村梅花、片岡市蔵が参加。なお、右近は「色彩間苅豆~かさね」で、簑紫郎と回替わりでかさね / 与右衛門役を交互に演じる。

また、去る6月28日には制作発表が行われ、右近が登壇。右近は3年ぶりの自主公演について「自主公演は自分がやりたくてやっていることで、皆を引き連れ、皆を巻き込み、できる限りの情熱をぶつけるという自己研鑽の場です。3年培ったものと、溜まった鬱憤を全力で発散したい」とコメント。「色彩間苅豆~かさね」は右近が清元として伴奏を経験したことのある作品で、今回初めて役者として挑む。「いつかやらせていただきたいという思いがありました。2役を同時にやることは難しいので役替わりをできないかなと、前々回(の自主公演のとき)から思っていて。『かさね』を文楽人形としてコラボする形で上演できたらお互いに面白いのでは」と思いついたという。

「実盛物語」で演じる斎藤実盛については「ジェントルマンで心があって男らしい、憧れる男性像であり、お役でした。自主公演で初役でやらせていただけたらうれしいなという思いがありました」と右近。「『かさね』も『実盛物語』もストーリーとして愛するところが多くあり、見どころ満載の作品です。自分の魅力を皆様に知っていただく公演ではありますが、僕を通して歌舞伎の面白さを感じていただけるような公演にできたら」と意気込みを述べた。

公演は8月22・23日、東京・国立劇場 小劇場にて。

尾上右近自主公演 第6回「研の會」

2022年8月22日(月)・23日(火)
東京都 国立劇場 小劇場

一、「色彩間苅豆~かさね」

出演

かさね / 与右衛門:尾上右近
人形遣い:吉田簑紫郎、吉田簑太郎、桐竹勘介、吉田簑之

二、「実盛物語」

出演

斎藤実盛:尾上右近
瀬尾十郎:坂東彦三郎
小万:中村壱太郎
太郎吉:坂東亀三郎
葵御前:尾上菊三呂
小よし:中村梅花
九郎助:片岡市蔵