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はみ出した先に見えるものは…ペダステ10周年記念公演で島村龍乃介ら熱演

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左から鯨井康介、北乃颯希、島村龍乃介、砂川脩弥。

「舞台『弱虫ペダル』The Cadence!」が、本日7月5日に東京・シアター1010で開幕。これに先駆け、昨日4日に囲み取材とゲネプロが行われた。

本作は、渡辺航のマンガ「弱虫ペダル」を原作とした「舞台『弱虫ペダル』」(以下ペダステ)の10周年記念公演となる新作。これまで演出・脚本を手がけてきた西田シャトナーが総監督・脚本を担当し、過去シリーズで手嶋純太役を演じた鯨井康介が演出を担う。また、キャストの顔ぶれも一新。島村龍乃介が主人公・小野田坂道役を務め、砂川脩弥が今泉俊輔役、北乃颯希が鳴子章吉役を演じる。

「The Cadence!」では、総北高校に入学した小野田が同級生の今泉や鳴子と出会い、自転車競技部へ入部する、原作初期のエピソードが展開。島村は今回が初舞台・初主演でありながら、仲間たちと共に走る楽しさを知った小野田を堂々と演じきった。

囲み取材には、キャストの島村、砂川、北乃、演出の鯨井が出席。島村は「ペダステ10周年という節目の公演なので、良いスタートが切れればと思います。坂道が初めて自転車競技と出会い、成長していく姿を見ていただけたら」とアピールし、砂川は「毎公演、全力で取り組み、僕が持っているものをすべて出し切ってやるのみ。全員が限界に達するシーンがあるのですが、限界を超えたその先にこそペダステの醍醐味があるのではと思っています。僕らも舞台上で“青春”しているので、お客さんもペダステを観て“青春”してください!」と観客に呼びかける。

北乃は「スタートを切る 耳元を風がかすめていく……」というフレーズで知られるペダステの伝統“群唱”に触れつつ、「ペダステの歴史の中で受け継がれてきた“群唱”を、僕たちもやらせていただいています。小野田、今泉、鳴子の3人がウェルカムレースで走るシーンが今作の肝になっていると思うので、僕たち3人が今後どのような未来に向かって走っていくのかを想像しながら観ていただければ」と見どころを明かした。

今回、初めてペダステの演出を手がけた鯨井は「新しいキャストのみんながペダステに新しい風を吹き込んでくれました」と新キャストの3人に向けて優しくほほ笑み、「見どころはやはり役者の皆さんが闘う姿。稽古のときから、キャスト陣にとにかく『はみ出せ!』と言ってきました。はみ出した先に新しい未来が見えてくると思うので、お客さんにはぜひそれを見届けてほしいと思います」と語った。

上演時間は約2時間。東京公演は7月10日まで行われ、その後、16日から18日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。また公演終了後には、歴代キャストが登壇するトークイベント「みんなでつなぐ! ペダステ10周年記念イベント!」が開催される予定だ。

「舞台『弱虫ペダル』The Cadence!」

2022年7月5日(火)~10日(日)
東京都 シアター1010

2022年7月16日(土)~18日(月・祝)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

原作:渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
総監督・脚本:西田シャトナー
演出:鯨井康介
音楽:manzo
作詞・歌:桃井はるこ
レース演出協力:河原田巧也

キャスト

総北高校

小野田坂道:島村龍乃介
今泉俊輔:砂川脩弥
鳴子章吉:北乃颯希
巻島裕介:山本涼介
金城真護:川崎優作
田所迅:滝川広大

箱根学園

福富寿一:高崎俊吾
荒北靖友:相澤莉多
東堂尽八:フクシノブキ
新開隼人:瑛
真波山岳:中島拓人

パズルライダー

パズルライダー監督:伊藤玄紀
パズルライダー:村上渉、田上健太、山口拳生

※川崎優作と高崎俊吾の「崎」は立つ崎(たつさき)、高崎の「高」ははしご高が正式表記。

(c)渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会