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ツナギ姿の夏川椎菜が工事現場で熱唱!ヒヨコ群率いて夢いっぱいの未来へ進む

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夏川椎菜(撮影:江藤はんな[SHERPA+])

夏川椎菜が6月29日に東京・中野サンプラザホールでライブツアー「LAWSON presents 夏川椎菜 2nd Live Tour 2022 MAKEOVER」のファイナル公演を開催した。

夏川は2月にリリースした2ndフルアルバム「コンポジット」を携えて、全国7会場で8公演を実施。全22曲を通して、ヒヨコ群(夏川ファンの呼称)との会合を楽しんだ。

開演時間になり、紗幕が上がるとステージには大きな旗を携えた夏川とバンドメンバーの姿が。舞台は工事現場を模した仕様となっており、夏川もバンドメンバーもツナギを身にまとっていた。夏川はそんな異色のステージを踏み締め、まずは豪快なバンドの生演奏に乗せて「烏合讃歌」を披露し、会場に集まったヒヨコ群に「反旗翻し いざ進め!」と熱い言葉を投げかけていく。夏川のメッセージに呼応するように、客席ではオーディエンスが掲げるヒヨコ型のブレードが一斉に揺れた。夏川は拡声器を手に取り、「ヒヨコ群諸君ー! 準備はできてますか? 我ら天下一ヤワな羽毛の群・ヒヨコ群はファイナルを全力で楽しむことを誓います!」と堂々と宣言。そしてヒヨコ群の先頭に立って革命の狼煙を上げるように「ハレノバテイクオーバー」「RUNNY NOSE」を疾走感のあるバンドサウンドを背負って熱唱した。

その後も夏川の勢いは止まらない。ヘヴィなロックナンバー「トオボエ」では衝動に身を任せるような力強い歌声がエモーショナルに響き渡り、「アンチテーゼ」でその出力はさらに高まっていった。4つ打ちのダンサブルなナンバー「ステテクレバー」を楽しげに届けた夏川は、汗だくになった自身の姿に目をやり、「最初の6曲でドロドロ(笑)。『きれいにかわいく清潔に』みたいなのはそもそもコンセプト外なんですよ。これは『MAKEOVER』の最後としてはふさわしい姿なのかもしれない!」と満足げ。そして「アルバムはだいぶ攻めた楽曲をいっぱい収録しておりまして、自分的にはかなり挑戦した曲もたくさんあります。次のブロックはちょっと癖の強い面々を集めてみましたので楽しんでください」と前置きをし、「サメルマデ」をいたずらっぽく歌ったあと、EDM要素のある楽曲「シマエバイイ」とグルーヴィなディスコナンバー「奔放ストラテジー」続けて披露した。その後、夏川はどこか退廃的な空気をまといながら「ボクはゾンビ」「ワルモノウィル」を言葉を強く吐き捨てるように届けていく。続いて彼女が「パレイド」で感傷的な歌声を響かせたのち、「ミザントロープ」でローテンポのずっしりとしたサウンドに乗せて行き場のない感情を歌うと、オーディエンスはじっくりと楽曲の世界観に浸っていた。

ライブ後半、夏川は恋する女の子の気持ちを描いた「すーぱーだーりー」を茶目っ気たっぷりに披露したあと、「That’s All Right!」で天真爛漫に歌って会場にハッピーなムードを生み出す。「チアミーチアユー」では夏川とメンバーが笑い合いながら元気いっぱいのパフォーマンスを繰り広げ、「キタイダイ」では拳を築き上げてありったけのパワーを爆発させた。ラストナンバーは「クラクトリトルプライド」。ありのままの自分の姿をさらけ出したこの曲を思い切りよく歌い、夏川は笑顔でステージをあとにした。

アンコールを求める拍手に呼ばれて再びステージに姿を現した夏川は、ツービートのリズムが疾走する「ナイトフライトライト」をスタンドマイクで歌唱。間奏でオーディエンスの誕生日を祝うのが恒例となっている「ラブリルブラ」では会場にファンタジックな空気が広がった。ライブ序盤からパワフルに楽曲を届けてきた夏川は「このセトリを走り切れたのは自分の中で自信になったなと思いますし、みんなが声を出せない中でもこうして楽しんでくれているというのが夏川にとっての大きな武器になっているなと思います。この大きな武器を携えて、次なるステージに行きたいなと思っておりますので、これからもぜひとも応援よろしくお願いします!」と晴々とした表情で話す。そして「今回はアルバムを引っ提げてのツアーでしたが、バラード縛りのライブとか、ゴリゴリの曲縛りのライブもやってみたい。小さいアットホームな会場でヒヨコ群がもみくちゃになるようなライブもやってみたいなと思いますし、いろんな夢があります。いろんなステージをヒヨコ群の皆さんとやりたいです。武道館とか、いつかやりたいですね!」と夢を語ると、会場に大きな拍手が沸き起こった。

「夢を語るだけでもぐずぐずになっちゃう夏川なんですけど、こういうぐずぐずメンタルの人間にしか伝えられないものとか、ぐずぐずメンタル同士だから分かり合える思いがきっとあるんじゃないかなと思いますし、そういうところに夏川は寄り添って歌を歌っていけたら幸せだなと思っています」と朗らかに述べた夏川。彼女は「いろんな活動をすればするほど、『夏川は何者なんだろう?』と思うこともあって。どういうふうに見られてるんだろうって悩んだり考えたりすることもあるんですけど、いろんなことを経験してきたからこそ見えてきた答えもあって。特に今回の『MAKEOVER』を8公演やってきた中で、『自分とは何者なのか?』という1つの答えを自分の中で出せたんじゃないかなと思います」とすっきりとした表情で話した。アンコールでは夏川が「自分とは何者なのか?」ということを考えながら書いたという新曲「ササクレ」も披露される。夏川は胸の内の気持ちを吐露するように、剥き出しの感情を歌い上げた。

そして夏川は「ヒヨコ群の皆さん、『MAKEOVER』本当に本当にありがとうございました。夏川はこれからも夏川です! ヒヨコ群はこれからもヒヨコ群です! これからも夏川についてきてね!」と告げて「ハレノバテイクオーバー」を投下。最後までヒヨコ群と心をひとつにした夏川は、マイクを通さずに「ありがとうございました!」ともう一度力いっぱい叫び、大きな旗を高々と掲げてツアーを締めくくった。

夏川椎菜「LAWSON presents 夏川椎菜 2nd Live Tour 2022 MAKEOVER」2022年6月29日 中野サンプラザホール セットリスト

01. 烏合讃歌
02. ハレノバテイクオーバー
03. RUNNY NOSE
04. トオボエ
05. アンチテーゼ
06. ステテクレバー
07. サメルマデ
08. シマエバイイ
09. 奔放ストラテジー
10. ボクはゾンビ
11. ワルモノウィル
12. パレイド
13. ミザントロープ
14. すーぱーだーりー
15. That’s All Right!
16. チアミーチアユー
17. キタイダイ
18. クラクトリトルプライド
<アンコール>
19. ナイトフライトライト
20. ラブリルブラ
21. ササクレ
22. ハレノバテイクオーバー