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ぴあ 総合TOP > 高橋一生、一人芝居で覚えた台詞は3万字?「それだけ入るんだな、人の脳みそって」舞台『2020』本日開幕【舞台写真あり】

高橋一生、一人芝居で覚えた台詞は3万字?「それだけ入るんだな、人の脳みそって」舞台『2020』本日開幕【舞台写真あり】

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パルコ・プロデュース2022『2020』ゲネプロより

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パルコ・プロデュース2022『2020(ニーゼロニーゼロ)』が7月7日より、東京・渋谷のPARCO劇場で開幕。主演の高橋一生をはじめ、本作品を書き下ろした芥川賞作家の上田岳弘、構成・演出の白井晃が初日を迎える思いや、本作が生まれた舞台裏を語った。

世界中をパンデミックが襲った2020年を起点に、高橋がクロマニヨン人、赤ちゃん工場の工場主、最高製品を売る男、最後の人間というすべての役柄を一人で演じ、人類の誕生と世界の終わりを声、肉体、動きで表現。ステージング・振付を担当した橋本ロマンスがダンサーとしても出演し、映像、音楽、ダンスが彩る野心作に仕上がった。「自分一人と客席が対峙する構成。どのような反応があるか楽しみ」(高橋)

高橋一生

上田氏によると、書き上げたテキスト量は「3万字以上になった」といい、それをすべて覚えることになった高橋は「そう言われてビックリ。それだけ入るんだな、人の脳みそって」と涼しい表情。稽古を重ねた過程を「脳みそだけじゃなく、体を動かすことで連動した記憶もたくさんありますね。苦労もなかったですし、周りの皆さんに支えていただいている」と振り返り、「自分で思う以上に汗をかくので、塩分を取っている」と夏バテ防止法も語った。

白井晃

演出の白井とは、『4 four』、『マーキュリー・ファー』、『レディエント・バーミン』で高い成果をあげており、今回が6年ぶりのタッグ復活。高橋が「通し稽古中、白井さんがちっちゃな声で『あいつ~』『一生、むかつくな~』と言うのが聞こえて、気が散ってしょうがなかった(笑)」と暴露すると、白井は「難度の高い一人芝居を背負って立つ一生くんの頑張り、踏ん張りは端から見ていて、腹立たしいくらい素晴らしくて。羨望ですね(笑)。最大の誉め言葉で伝えただけ」と本心をコメント。これには、高橋も「釈然としない思い。素直に褒めてくれればいいのに」と苦笑いしつつ、全幅の信頼を示していた。

上田岳弘

そんな両名のやりとりに、上田氏は「自分の作品はただでさえ難解と言われ、そういったものを一人で演じきれるのか半信半疑だったが、非常に高い精度で、舞台として成立させ、すごいなと感動しました」と絶賛。白井は「上田さんの壮大な概念の世界を演劇にするのは、非常に難しい行為だった」と認め、「出演者である高橋さんとも議論を重ね、クリエーションチームの力で、刺激的な興味深い作品になったんじゃないかと思う」と自信をのぞかせた。

取材・文・撮影=内田涼

<公演情報>
パルコ・プロデュース2022『2020(ニーゼロニーゼロ)』

作:上田岳弘
構成・演出:白井晃
出演:高橋一生
ダンサー:橋本ロマンス

2022年7月7日(木)~7月31日(日) PARCO劇場
2022年8月6日(土)、8月7日(日) 福岡・キャナルシティ劇場
2022年8月11日(木・祝) 京都劇場
2022年8月18日(木)~8月21日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホール

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