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観るだけでは得られない何かと出会える『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』、KAAT 神奈川芸術劇場にて7月20日より

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『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』2021年公演より 撮影:大洞博靖

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KAAT 神奈川芸術劇場が2011年の開館以来、毎年様々な趣向で繰り広げている、大人もこどもも楽しめる「KAAT キッズ・プログラム 2022」が間もなく開幕する。その1作目として上演される『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』は、客席のこどもたちがダンスで公演の一部に参加する“体感型”キッズ・プログラム。2021年7月に初演され、多くのこどもたちが楽しんだ。が、こども向けだからといって油断は禁物。コンテンポラリーダンスと美術というそれぞれのジャンルで際立った活躍を見せるふたりのアーティスト、その刺激的なコラボレーションの実現は、アート好きの大人の興味も大いにそそる。

振付・演出を手掛けるのは、国際的に活躍するダンサー・振付家の北村明子。常に新たな挑戦を続け、強い存在感を示してきた。彼女とタッグを組むのは、現代美術家、大小島真木。自然や生き物をモチーフに、ダイナミックな表現を展開し注目される気鋭の作家だ。北村が大小島の作品に触れて「一目ぼれした」ことから始まったクリエーションは、ふたつの才能が響き合う、独創的な世界を生み出している。

『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』2021年公演より

作品のテーマは「夏休み」。物語の主人公は、夏休みにどこにも行けず、ひとりぼっちの男の子だ。公園で遊んでいる彼は、森の精霊たちに出会い、不思議なボウケンの旅に出る。この世とあの世をつなぐ「ボウケントンネル」をくぐると、森の奥深くに木の神様ククノチが現れ、男の子はククノチから、生と死は遠いものではなく、亡くなった親しい人たちは自然に還っていくことを知る──。

『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』2021年公演より

描かれるのは、夏休みに多くの人たちが経験する「お盆」。舞台は、「亡くなった人を想うこと」「生と死」「自然の中の身体」などをキーワードに、こどもたちが身体を通じて、生死や自然について新たな発見・体験をする場に変貌する。

さらに手助けしてくれるのは、お面づくり体験、ダンスレッスンといった関連ワークショップの開催。自分で作ったお面をつけ、開演前に覚えたダンスで、劇中のある重要なシーンに参加できる。

北村は、昨年の舞台を「こどもたちは時には笑い、時には恐怖に慄きながら、最後は嬉々として踊り、冒険を楽しんでくれました」と振り返る。大小島も、この作品を体験することで、「私たちを包み、生かしている、目には見えないたくさんの存在が、これまでより身近に感じられるようになっているはず」とメッセージを寄せている。

大人もこどもも、観るだけでは得られない何かと出会える、何やらワクワクする舞台。夏休みのはじまりに、まさにぴったりの公演だ。

文:加藤智子 舞台写真撮影:大洞博靖

<公演情報>
KAATキッズ・プログラム2022
『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』

2022年7月20日(水)~2022年7月24日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
※久留米公演(8月14日)、豊橋公演(8月23日)あり

KAATキッズ・プログラム2022『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』チラシ画像

お面づくりほか、関連ワークショップについては下記劇場ホームページよりご確認ください。
https://www.kaat.jp/d/kukunochi2022

★キッズ・プログラム第2弾は、天国と地獄の分かれ道で、なくした記憶をさがすおしばい『さいごの1つ前』。8月10日(水)~21日(日)、同劇場にて上演!

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