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同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志したふたりの足跡を展観『ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎』7月30日より開催

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坂本繁二郎《放牧三馬》1932年 石橋財団アーティゾン美術館蔵

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現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志した青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)の画業を展観する『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎』が、アーティゾン美術館にて7月30日(土)より開催される。

青木は東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に画壇にデビュー。美術と文学において浪漫主義的風潮が高まる時代のなか、《海の幸》(1904年)で注目を集め、若くして評価される。しかし、華々しい活躍は続かず、その後九州各地を放浪。28歳で夭折。短い生涯を終えた。

一方、坂本は青木に触発されて上京。数年遅れてデビューを果たし、1921年、39歳でパリ留学。1924年に福岡へ戻り、87歳で亡くなるまで長きにわたって、馬、静物、月などを題材にこつこつと制作に励んだ。上京前、小学校の代用教員を務めていた坂本は、石橋財団の創設者・石橋正二郎に美術を教えていたという縁もあり、石橋は坂本の薦めで青木繁の作品収集を始めたという。

青木繁と坂本繁二郎の二人展が開催されるのは1956年に開かれた『青木繁・坂本繁二郎作品展覧会』(旧石橋美術館)以来、66年振りのこと。同じ年に久留米で生まれた二人の画家の、これまでにあるようでなかった競演が、生誕140年という節目の年に実現する。

同展は石橋財団コレクションのほか、借用作品も含めて約250点の作品で構成され、デビュー作から絶筆まで両者の作品を展観。青木が伎楽や舞楽などの仮面を写した「仮面スケッチ」と呼ばれる作品群や、坂本の滞欧作《眠れる少女》など、長らく公開される機会のなかった貴重な作品も展示される。

日本の洋画が成熟へと向かう時代のなかで、互いを意識して切磋琢磨していたふたり。性格も画風も異なり、対照的な人生を歩んだ彼らの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」を紐解いていく。

青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵
青木繁《坂本繁二郎像》1902年 個人蔵 *前期のみ展示
青木繁《海の幸》1904年 重要文化財 石橋財団アーティゾン美術館蔵
坂本繁二郎《牛》1919-65年 個人蔵

【開催概要】
『生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎』
会期:2022年7月30日(土)〜2022年10月16日(日)
会場:アーティゾン美術館 6・5階展示室
※会期中展示替えあり(前期展示:9月11日まで、後期展示:9月13日から)
開館時間:10:00~18:00、金曜日〈9月23日除く〉は20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日
料金:日時指定予約制 ウェブ予約チケット1,600円
*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケット(1,800円)を販売
アーティゾン美術館公式サイト:https://www.artizon.museum/
同時開催:石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 田園、家族、都市(4階 展示室)

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