円神の山田恭ら出演「フゴッペ洞窟の翼をもつ人」開幕に白鳥雄介「翼が生えますように」
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Stokes/Park 3rd「フゴッペ洞窟の翼をもつ人」より。(撮影:金子裕美)
Stokes/Park 3rd「フゴッペ洞窟の翼をもつ人」が、昨日7月13日に東京・小劇場楽園で開幕した。
これは、白鳥雄介が主宰を務めるStokes/Parkの第3回公演。作・演出を白鳥が担い、出演者には円神の山田恭、飛世早哉香、平井泰成、内田めぐみ、音田栞、山科連太郎、田中達也、十河大地、北村青子が名を連ねた。舞台は、北海道余市町に実在する続縄文時代の洞窟遺跡・フゴッペ洞窟。若年性認知症を患った母の介護に疲れた誠太(山田)は、洞窟内で続縄文人の亡霊ヨシパ(十河)と出会い……。なお劇中では、茂呂剛伸が縄文太鼓の生演奏を披露する。
北海道出身の白鳥は「余市町に現存する史跡フゴッペ洞窟で見た『翼をもつ人』、あの刻画から受け取った『ここに生きていた』と言わんばかりの溢れ出すようなエネルギーを東京の皆さんにも感じてもらいたいです。1500年以上前に、なぜ岩の壁にそれを描いたのか。皆さんの背中にもきっと翼が生えますように、劇場を出たときの下北沢の街並みにもっと優しさを感じられますように」とメッセージを送っている。
公演は7月17日まで行われる。なお終演後には北海道余市町の特産品を販売する、よいちマルシェを開催。りんご、ニシンなど地元の食材を使った加工品が販売される。また本公演ではステージチャンネルで配信も実施。視聴料は税込1800円となっている。
白鳥雄介コメント
故郷・北海道の話を書きました。北海道独自の時代区分である「続(ぞく)縄文」という時代と現代が交錯する話です。故郷を想う時間が増えました、誰かを想う時間が増えました。だけど会う時間は減りました。この時代に沢山の影響を受け、Stokes/Park(ストークスパーク)は2年半ぶりの本公演です。周りの皆様に支えられ創作を続けてくることができました。余市町に現存する史跡フゴッペ洞窟で見た「翼をもつ人」、あの刻画から受け取った「ここに生きていた」と言わんばかりの溢れ出すようなエネルギーを東京の皆さんにも感じてもらいたいです。1500年以上前に、なぜ岩の壁にそれを描いたのか。皆さんの背中にもきっと翼が生えますように、劇場を出たときの下北沢の街並みにもっと優しさを感じられますように。
今作は、北海道の縄文遺跡の残土から作っている縄文太鼓という楽器の生演奏や、余市町の特産品であるりんごやニシンの加工品を販売する「よいちマルシェ」もあります。僕が愛する北海道余市町の風を感じられる空間を創って、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。
Stokes/Park 3rd「フゴッペ洞窟の翼をもつ人」
2022年7月13日(水)~17日(日)
東京都 小劇場楽園
作・演出:白鳥雄介
出演:山田恭(円神)、飛世早哉香、平井泰成、内田めぐみ、音田栞、山科連太郎、田中達也、十河大地、北村青子
縄文太鼓演奏:茂呂剛伸