犬山紙子や豊田エリーが「1640日の家族」にコメント、ふくだももこは涙止まらず
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「1640日の家族」新場面写真
フランス映画「1640日の家族」を鑑賞した著名人のコメントが到着。本編映像の一部がYouTubeで公開された。
本作は、生後18カ月のシモンを受け入れた里親一家の姿を描く物語。幸せな4年半が過ぎようとしていたある日、里親一家はシモンの実父から「手元で育てたい」という申し出を受ける。里親のアンナとその夫ドリスをメラニー・ティエリーとリエ・サレムが演じ、ガブリエル・パヴィが6歳のシモンに扮した。
イラストエッセイストの犬山紙子は「日本ではまだ里親の数は少ないが、どう支援制度を整えるべきか、考えるきっかけが生まれる作品だ」とコメント。俳優でモデルの豊田エリーは「里親のアンナの傍に寄り添っていたかった。大丈夫じゃないのに笑顔を見せるのも、愛しすぎて身勝手になるのも、ひとつひとつが苦しいほど刺さってくる」と述べ、映画監督で小説家のふくだももこは「ふたつの家族で育ったシモンは、どんな大人になるのかな。里親家庭の母親目線で観ると、突然のお別れはつらくてつらくて涙が止まらなかった」とつづった。
公開された本編映像には、アンナがシモンに「“ママ”と呼ぶのはもうやめよう」「パパが悲しくなるから」と話す様子を収録。シモンが「“ママ”がいい。頭の中ならいいでしょ」と言うと、アンナは「2人だけのときは、“ママ”でいい」と返す。
ファビアン・ゴルジュアールが監督と脚本を担当した「1640日の家族」は、7月29日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
犬山紙子(イラストエッセイスト)コメント
全てはその子の未来のために。
里親制度は完璧ではないかもしれない。
でもシモンが里親から受けた愛情は生きている。
シモンにはこの愛が必要だった。
日本ではまだ里親の数は少ないが、どう支援制度を整えるべきか、考えるきっかけが生まれる作品だ。
豊田エリー(俳優 / モデル)コメント
里親のアンナの傍に寄り添っていたかった。大丈夫じゃないのに笑顔を見せるのも、愛しすぎて身勝手になるのも、ひとつひとつが苦しいほど刺さってくる。
そしてラストシーン、“本当の家族”のあたたかい眼差しに触れました。
ふくだももこ(映画監督 / 小説家)コメント
ふたつの家族で育ったシモンは、どんな大人になるのかな。
里親家庭の母親目線で観ると、突然のお別れはつらくてつらくて涙が止まらなかった。
だけどみんな、シモンのことを一番に考えてる。
制度の中には必ず人がいて、そこにはたくさんの感情があるということを、いつだって忘れずに生きていきたい。
藤井康弘(全国家庭養護推進ネットワーク代表幹事、養育里親)コメント
私たち「養育里親」の立場が曇りなくストレートに描かれ、ラストは胸が詰まる。
でも私たちは、それでもなお、子どもたちを愛し続けます。
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