新作『NOPE／ノープ』に備えよ！ 今からでも間に合う
映画界の“サプライズ王”ジョーダン・ピール入門！

ジョーダン・ピール最新作『NOPE…』を楽しむために
予習マストな『ゲット・アウト』『アス』をチェック！

『ゲット・アウト』『アス』と斬新なスリラーを連打し、世界的なヒットに結び付けた鬼才ジョーダン・ピール。今もっともハリウッドで注目されている監督と言っても過言ではない、そんな彼の新作『NOPE ノープ』が、いよいよ公開される。映画史上かつてない、“最悪の奇跡”とは何なのか!?　謎に包まれた本作を解明するには、まず『ケット・アウト』と『アス』を観ておくべし！　

GEOとBuzzes！では、これらのピール作品を押し出したキャンペーンを実施中。一筋縄ではいかず、それゆえに高評価を受けるピール作品だけに、新作をフルに楽しむなら、過去2作品を復習しておくに越したことはない。この機会に、全世界注視の鬼才の凄さを徹底的に体感してしまおう！

今注目すべきフィルムメーカー、ジョーダン・ピールって？　

映画史を騒がす注目の“サプライズ王”ジョーダン・ピール！

古くは『サイコ』のアルフレッド・ヒッチコック、新しいところでは『ミッドサマー』のアリ・アスターなど、意外性満点の傑作スリラーを撮る監督に、尖がったセンスは欠かせない。ジョーダン・ピールも、そんなセンスを備えた現代の才人。元々はコメディの分野で頭角を現わし、アメリカで有名人となったが、監督デビュー作『ゲット・アウト』で恐怖談の世界に切り込んだことにより一躍、世界規模のカリスマに。そんなキャリアからして意外性十分ではないか！

　　　“サプライズ”と言えばヒッチコック！『サイコ』／　“イヤミス映画”としてヒットした『ミッドサマー』　

そもそもピールは幼少期からホラー映画の大ファンで、現在に至るまで多くのスリラーを消化・吸収してきた。それゆえに、彼の映画にはこのジャンルへのオマージュを多く見ることができる。わかりやすいところでは『ゲット・アウト』では巨匠スタンリー・キューブリックの『シャイニング』から、オープニングタイトルのスタイルを拝借。『アス』ではイタリアンホラーの名匠ダリオ・アルジェントの作品を思わせる、不意のスプラッター描写でギョッとさせる。そして新作『NOPE／ノープ』では、『シックス・センス』で知られるＭ・ナイト・シャマランの作品のような、仰天の展開が待ち受けている。

　　　　『ゲット・アウト』では『シャイニング』(スタンリー・キューブリック監督)へのオマージュも!?　写真：ALBUM/アフロ　　

過去の名作からさまざまなエッセンスを吸収し、それを活かしつつ社会性を取り込み、観客を仰天させるピール監督。不穏な空気が取り巻く現代において、もっとも注目すべき監督なのだ！

アカデミー賞も受賞！自身のアイデンティティを活かした
ホラー×コメディで人種問題や現代社会を描く“社会派スリラー”

ピール監督の『ゲット・アウト』と『アス』は、とにかく衝撃的なスリラーだった。単にジャンル映画として怖いからではない。その怖さに、現代社会が抱える生々しい病巣が、しっかりと刻み込まれていたからだ。

白人の恋人の実家に挨拶に出向いた黒人青年が世にも恐ろしい体験をしてしまう『ゲット・アウト』はホラー版『招かれざる客』というべき逸品。オバマ大統領の時代、人種差別は過去のものになったと思われたが、トランプが大統領になったことで、隠れていたそれが一気に噴出した。自称リベラルも、ひと皮むけば差別主義者。そんな時代の危機感を敏感に反映した本作はアカデミー賞で作品賞など4部門にノミネートされ、ピールはみごとに脚本賞を受賞。スリラーというジャンルでアカデミー賞を受賞するのは稀だが、それだけ本作は映画として優れていたのだ。

　　　　『ゲット・アウト』ではアカデミー賞脚本賞を受賞！ 　(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED.

『アス』では、より衝撃度が増してくる。主人公は中流の黒人一家。夫と妻、息子と娘の4人家族で、それなりに不自由のない生活をおくっている。そんな彼らが、バカンス先の海辺の別荘で、自分たちとよく似た4人と遭遇する。そして、このドッペルゲンガーのような4人は彼ら家族になり替わろうと、襲撃してくるのだ。未見の方のためにネタバレは避けるが、そこには裕福な者の陰には、虐げられ者の存在があるという社会の摂理が投影されている。言い換えれば、格差の冷酷な現実が、そこに見て取れるのだ。

　　　『アス』では自分とよく似た人物が出現！　(C)2018 Universal Studios All Rights Reserved.

現代社会に立脚したスリラーという点で、この2作はまぎれもなくマスターピース。しかし、ひたすら怖い映画というわけでもないのがミソ。コメディアンだったピールは、笑いやブラックユーモアをも、そこに盛り込んでいる。エンタテインメントのさじ加減の絶妙さ。それもまたピール作品の魅力である。

鬼才ジョーダン・ピール監督の挑戦状　
“最悪の奇跡”『NOPE／ノープ』に備えよ！

　　　謎のベールに包まれた『NOPE／ノープ』。ちなみに全米映画ランキング初登場No.1と好調な滑り出し！　(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS

ピールの待望の新作『NOPE／ノープ』は、新鮮な驚きをあたえるスリラーだ。ロサンゼルス近郊で牧場を経営する兄妹が遭遇した“最悪の奇跡”。父の死をきっかけにして、彼らは不気味な何かに気づき始める。まったく動かない雲、その背後に潜んでいる謎の飛行物体。牧場経営に行き詰まりつつあった兄妹はこれを撮影し、“バズり動画”でひと儲けしようと試みる。だが、その先には想像を絶する恐怖が待ち受けていた！

　　　　(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS

このストーリーを主軸にしながら、映画はミステリアスなエピソードを連ねてくる。史上最初の映画とされる、黒人騎手を乗せた走る馬の連続写真。子役スターがドラマ収録時に目の当たりにしてしまったサルによる惨劇。それらは何を意味するのか!?　これらのミステリーを紐解くカギを求め、映画を深く理解するなら、まずは『ゲット・アウト』と『アス』を見直して味わい尽くし、ピールの視点に立ってみるのが近道だ。しっかり復習して、『NOPE／ノープ』の衝撃に備えよ！

テキスト：相馬学

映画『NOPE／ノープ』8.26 公開記念
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2022年7月15日(金)～2022年8月31日(水)

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1名様

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【対象作品】

『NOPE／ノープ』＋『ゲット・アウト』『アス』

【キャンペーン期間】

2022年7月15日(金)～2022年9月30日(金)

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