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蓬莱竜太×宮田慶子の新作「消えていくなら朝」が開幕

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新国立劇場演劇芸術監督を2010年から8年に渡って務めた宮田慶子のシーズン最終作品「消えていくなら朝」が7月12日(木)に開幕する。同作は、新国立劇場開場20周年記念2017/2018シーズンの最後を飾るものでもある。

演劇の歴史への深い造詣と、演劇が目指すべき未来を見極める知性を持った宮田が指名した劇作家は、蓬莱竜太。宮田は「今現在、自分たちの立っている場所を表すような新作を」と意気込みを語っている。

物語は、とある劇場から新作を依頼された劇作家の主人公が、久しぶりに実家に帰り、「家族を題材に次回作を書きたい」と告げるところから始まる。出演は鈴木浩介、山中崇、高野志穂、吉野実紗、梅沢昌代、高橋長英。

蓬莱は、価値観も年齢も境遇も異なる人々の群像劇を得意とし、人々のすれ違いをリアルに立ち上げる。「家族」という誰にとっても断ち切れないつながりについて深く問いかけ、事実とフィクションが交錯する戯曲に期待したい。

〈JAPAN MEETS〉や〈【美×劇】-滅びゆくものに託した美意識-〉、〈With -つながる演劇-〉などのシリーズで演劇の多様性を示し、若手演出家らを起用した〈Try・Angle-三人の演出家の視点-〉、〈かさなる視点〉シリーズで新たな才能をいち早く世に出してきた宮田。流行に惑わされることなく、先人たちの築いてきた演劇の歴史を掘り下げながら、演劇芸術監督としての集大成に、渾身の新作を、蓬莱とともに上演する。

新国立劇場演劇「消えていくなら朝」は、新国立劇場 小劇場にて7月12日(木)から29日(日)まで。

文:落雅季子