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工藤阿須加、農業が演技に活きた!くわを持つ手を褒められ「うれしかった」

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櫛木理宇の同名小説を原作に、WOWOW初のパニック・スリラーとなる『連続ドラマW 鵜頭川村事件』の完成報告会見が8月2日、都内で行われ、出演する蓮佛美沙子、工藤阿須加、入江悠監督が出席した。当初出席予定だった主演の松田龍平、伊武雅刀は体調不良で急きょ欠席となった。

行方不明の妻を探す医師・岩森(松田)が、妻の故郷である鵜頭川村(うずかわむら)を訪れる。集中豪雨による土砂崩れで孤立した村では殺人事件が発生し、村人たちは暴徒化。村に根深く残る因習や権力闘争に巻き込まれながら、岩森は妻の行方に繋がる新事実にも辿り着くのだが……。ドラマの撮影は2021年の冬、長野県伊那谷フィルムコミッションの全面協力を受け、2カ月強に渡り、オール長野ロケで行われた。

蓮佛は失踪した岩森の妻・仁美と、その双子の妹・矢萩有美を一人二役で演じ分け「それぞれ違った過去を抱えて、違う人生を歩んでいるので、二役だと意識しないことを意識しました。気負うことなく、一人一人きちんと掘り下げれば、おのずと演じ分けになるかなと思った」と役作りを回想。同時に「有美でいる時間が長かったが、30年間小さな村で生きてきて、早くここから出ていきたいと思う役どころなので、心の負担を抱えるのが大変だった」と振り返った。

村の青年団のリーダー・降谷辰樹を演じた工藤は「村のことを考え、日々戦いながら生きていた青年。考えさせられたのは、正義についてで、たとえ正義を振りかざしても、相手にとっては悪だったり。正義が必ずしも良い形で報われるわけじゃないと感じた」。現在は俳優業のかたわら、山梨県の畑で農業に挑戦しており「入江監督から、くわを持つ手を『(農作業が)染みついているね』と言われて安どしました。自分も農作業をしているので、役に活きてうれしかった」と笑顔で語った。

松田と11年ぶり2度目のタッグを組んだ入江監督は「当時、松田さんが『入江さんが書いた脚本で映画やりたいですね』と言ってくださり、それを糧に頑張っていた。今回、映画ではないですけど、オファーを引き受けてくださり、僕にとってもエネルギーになりました」と感謝の意。蓮佛が「イメージと違い、松田さんはよくおしゃべりになっていた」と振り返ると、入江監督は「松田さんが『蓮佛さんが癒しになっている』と言っていて」と明かす場面も。蓮佛は「初めて聞きました!」と驚いた様子だった。

取材・文・写真=内田涼

『連続ドラマW 鵜頭川村事件』
2022年8月28日(日)午後10:00~放送・配信スタート(全6話)
第1話無料放送【WOWOWプライム】【WOWOW 4K】
各月の初回放送終了後、同月放送分を【WOWOWオンデマンド】にて一挙配信(無料トライアル実施中)

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