Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ポーラ美術館の「HIRAKU Project」第13弾『村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展』開催

ポーラ美術館の「HIRAKU Project」第13弾『村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展』開催

アート

ニュース

ぴあ

《無題(ニエプスの庭)》 2022年

続きを読む

フォトギャラリー(2件)

すべて見る

ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)の現代美術を展示するスペース「アトリウム ギャラリー」では、パリを拠点に活動する村上華子の個展『HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展』が、9月17日(土)より開催される。

2019年にアルル国際写真祭新人賞にノミネートされるなど、近年特にヨーロッパで注目されている村上華子は、初期から一貫して、網膜に映る像を他者と共有するための技術とその歴史、そして目の代替物として像を焼き付けるもの、その物質性に関心を持ち続けている。

ダゲレオタイプのような古典技法による写真、100年前の未開封のガラス乾板に自然発生したイメージをとらえる作品、金属の活版を用いた作品、さらに詩作や映像作品など、その表現方法は多岐にわたる。それらはいずれも、歴史を往来する緻密なリサーチと卓越した言語感覚に支えられたものだ。

ポーラ美術振興財団の助成を受けた作家の活動を紹介するシリーズ「HIRAKU Project」の第13弾となる展覧会で、村上は、現存する世界最古の写真を残したとされる、ニセフォール・ニエプス(1765-1833)の足跡をたどる。「写真」というニエプスの画期的な発明の裏にあった数え切れないほどの「失敗」。村上は、ニエプスの言葉を丁寧にひもとき、検証を重ねながら、そのいくつもの失敗を再現することを試みる。

ニエプスのまなざしと、作家のまなざし、そして鑑賞者のまなざしが重なり合うとき、鑑賞者の目には何か写るのか。見るということの根源に迫る、村上の作品世界に注目したい。

村上華子 Photo:Nobuhiro Shimura

【開催情報】
『HIRAKU Project Vol.13 村上華子「du désir de voir 写真の誕生」展』
9月17日(土)~ 2023年1月15日(日)、ポーラ美術館1F アトリウム ギャラリーで開催

フォトギャラリー(2件)

すべて見る