Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 女子バスケW杯前に最後の腕試し! AKATSUKI JAPANが仙台で2連戦!!

女子バスケW杯前に最後の腕試し! AKATSUKI JAPANが仙台で2連戦!!

スポーツ

ニュース

ぴあ

高田真希  (C)JBA

続きを読む

フォトギャラリー(6件)

すべて見る

本番まで1か月半。9月22日(木)・オーストラリアで開幕する『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022』に向けて、AKATSUKI JAPANが日本で最後の強化試合に臨む。8月11日(木・祝)・12日(金)・仙台にてラトビア代表を迎え撃つのだ。

恩塚亨HC率いるバスケットボール女子日本代表はここまで順調なステップを歩んできた。昨秋『FIBA 女子アジアカップ 2021』では若いメンバーで史上初の5連覇を達成。2月・大阪で行われたFIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022』最終予選ではカナダに86-79、ボスニア・ヘルツェゴビナには82-87の1勝1敗で突破。5月にはオーストラリア遠征でFIBA世界ランキング3位の豪州代表を相手に2勝1敗の勝ち越し。6月の『三井不動産カップ 2022(千葉大会)』ではこれまで勝ったことがないトルコに77-49、83-57と連勝した。恩塚HCは『ワールドカップ』前最後の強化試合で次のメンバーを選出した。

【三井不動産カップ2022(宮城大会)大会エントリーメンバー(第4次強化合宿参加メンバー)】
#3馬瓜ステファニー(PF/トヨタ自動車 アンテロープス)
#5安間志織(PG/UMANA REYER VENEZIA)
#8髙田真希(PF/デンソー アイリス)
#10渡嘉敷来夢(C/ENEOSサンフラワーズ)
#12朝比奈あずさ(PF・C/筑波大学)
#14吉田舞衣(SG/シャンソン化粧品 シャンソン V マジック)
#15本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)
#18野口さくら(PF/シャンソン化粧品 シャンソン V マジック)
#23山本麻衣(PG/トヨタ自動車 アンテロープス)
#31平下愛佳(SG/トヨタ自動車 アンテロープス)
#32宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)
#52宮澤夕貴(SF・PF/富士通 レッドウェーブ)
#75東藤なな子(SG・SF/トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
#88赤穂ひまわり(SG・SF/デンソー アイリス)
#99オコエ桃仁花(PF/富士通 レッドウェーブ)

8月4日には恩塚HC、選手たちがオンライン取材に対応。指揮官はこのように意気込みを語った。
「日本でゲームができる最後の機会。私たちが目指すバスケのスタイルや思いを仙台でしっかり表現できるよう今しっかり準備している。『W杯』に向けた非常に大事な強化、表現の機会として最善を尽くしたい」

ラトビア戦でテストしたいポイントはこのように話した。
「トルコ戦までは原則の落とし込み、チームのベースとなるシステムを入れてそれぞれの強みを発揮したり、相手が対応しにくいプレーを選択することに注力してきた。次の局面としてプレーの即興力を高め、コーチの指示や選手自身のその場の判断にアジャストできる即興力を7月から鍛えている。今はさらに上をいって、戦術的に負荷を与えカオスな状態を作った上でチャンスを見つけ、チャンスを作り、チャンスを作り直す攻防の速さを鍛えている」

恩塚HCは4人のPGをこう評価した。
「4名のPGはそれぞれにいいところがある。本橋選手は常にクールでペースを乱さない。安間選手はディフェンスが素晴らしい。体を張って相手のエネルギーを奪ってくれる。宮崎選手の瞬間的な突破力は誰も寄せ付けないものがある。オフェンスのところで自分でドリブルで切り込むチームの起爆剤として貢献してくれる。山本選手はペイントアタックやディフェンスとともに3ポイントシュートが一番大きな武器。どういう位置でも遠い位置でも打てるのがストロングポイント」

恩塚体制2度目の合宿参加となる渡嘉敷についてはこのように述べた。
「渡嘉敷選手は改めてバスケットIQが高いなと感じている。スムーズに私たちのバスケにて適応し、インサイドで体を張ってリバウンドやペイント内の攻防でリードしてくれている。マインド面でも選手たちに声を掛け、チームにいい影響を与えてくれている」

また指揮官は町田瑠唯と林咲希についても言及。『W杯』へ向けてWNBAのワシントン・ミスティックスでプレーする町田、右足首を疲労骨折した林も代表候補に入っていると明かした。ただ林については「難しいかな。間に合ったらうれしい」と見解を示した。さらに恩塚HCは林の穴は3人のSGが埋めることを期待した。 「SGに東藤、吉田、平下の3人が名を連ねているが、3Pの確率が上がってきていて、穴を埋めると言っていいほどの可能性がある」

高田キャプテンは次のように抱負を語った。
「チームの雰囲気も良くなっているし、やるべきことも少しずつ明確になっている。自分たちが海外のチームとやって、どれだけ良さを出せるかわかる大会になる。勝つことは大前提として、目指すバスケットをどこまで出せるか。通用する部分も出ると思うし、課題も出ると思う。無駄のないいい大会にしたい」

高田自身、追う立場から追われる立場へ変わった意識はないと言う。
「自分から思うことはない。自分たちが目指すことは金メダルを取ること、優勝すること。そのためにアメリカに勝たないといけない。アメリカに勝つためにどういう戦術で戦うか。自分たちはチャレンジャーだし、成長していかないといけない。守る意識はない。勝つために今やっているバスケをしている。相手がどう攻めてきてもどう守られても対応できるようにバリエーションが豊かになってきている。これまで学んだことを選手自身がコートでいい判断で出せるかがポイント。全員が共通理解を持ってプレーできれば、どのチームが相手でも対応できるようになると思う」

ラトビア戦でもディフェンスからペースをつかみたいと語る。
「ディフェンスでアグレッシブにプレッシャーを掛けて、ミスを誘ってスティールして速い展開に持ち込んでレイアップから得点する自分たちのバスケを見てほしい。大きい選手に対して小さい選手が足を使って守る姿を見てほしい」

各選手のコメントは以下の通り。
宮澤「だいぶん恩塚さんのバスケに慣れてきたので、シュートチャンスを見つけて打っていくこと、そして仲間が打てるようクリエイトしていきたい。アグレッシブなディフェンスを40分できるようにしていきたい」

安間「日本らしい激しいディフェンスを40分間できるよう、PGからプッシュしていけるようにしていきたい。チームも私も恩塚さんのバスケに慣れてきたので、自分も打ちながら仲間のチャンスも作りたい。チームに勢いを付けるためにディフェンスからプレッシャーを掛けたい。ディフェンスから速いリズムのオフェンスにつなぐことには自信がある」

宮崎「海外の選手との試合、大きい選手がいると聞いているので、今までやってきたフィニッシュのドリルの成果を生かせる機会になると思う。自分たちのワクワクバスケットを仙台でも出せればと思っている」

吉田「自分の持っている力を出し切って、チームを少しでも救えられれば。走ってファンが楽しめる試合をしたい。キキ(林)さんの代わりにはなれないが、自分にできることはあると思って、自分が何かすることによってチームのためになることがあると思うので、チームのためにやり続けたい」

山本「自分の特徴は得点力だと思うので、出していきたい。ラトビアは身長が高い選手が多くピックアンドロールで点を取ってくるので、そういうプレーをさせないようディフェンスで体を張っていきたい。コンタクトしてからのフィニッシュは3人制を経験して強みになっていると思う」

野口「このチームで求められるのはアグレシップなディフェンスとドライブだと思うので、発揮していきたい。相手は大きい選手が多いが、リバウンドを簡単に取らせないようセンターとしてやりたい」

渡嘉敷「久しぶりの試合なので自分のやるべきことをしっかりコートで表現できればと思っている。恩塚さんのバスケは2回目。新鮮な感じだし、頭を使う、本能に任すという感じがしている。身長が一番高いので、中でホールを持った時は積極的にシュートを打ったり、2~3人にマークされたらパスを出す。大きい相手にひとりで守れたらスクランブルが起きなくて済む。3ポイントを打てるのがチームの強み。『自分も打てる、入るぞ』ということを見せられればと思って練習している」

本橋「日本のファンの前で見せられる貴重な機会。5月からやってきたので精度の高い、アジリティの高いバスケを見せたい。今までもそうだが、自分のチャンスを逃さず打っていきたいと思っているが、今はそれができていない感触があるので、状況判断をしてしっかり出していければ。今ガードとセンターが起点となることが多いので、しっかりリードしていていきたい」

ステファニー「3×3でもやっていたので、久しぶりに代表の試合に出ることがうれしい。これまで合宿でやってきたことを出したい。代表でやってきた責任を持ってやりたい。自分の課題は後から入ったメンバーとして、チームのシステムをクリアして、外のシュートをもっと自信を持って打ちたい」

東藤「5月から3回目の海外のチームとの対戦になるので、オフェンスでもディフェンスでも成長した部分を出していければと思っている。恩塚さんのバスケはカウンターバスケということで外角のシュートを課題として取り組んでいる。キキさんはピュアシューター、キキさんを意識し過ぎ自分を見失う経験をしたことがあるので、カウンターを意識しながら、3Pも打っていきたい」

赤穂「日本らしいバスケをしっかりやって日本のファンに楽しんでもらって、次にしっかりつなげられればと思っている。プレー云々ではなく、コンディションの面で徐々に上がっていると感じている。そういう動きやすさが変わってきている。コンディションが上がっている手応えがある」

オコエ「『W杯』前のファンに見せられるチャンス。お客さんに喜んでもらえるプレーと『W杯』に向けて自信を持てるプレーをしたい。トルコ戦の最後に捻挫をしてしまい、痛みが最近なくなってきたので、ラトビア戦に向けていい練習ができている」

平下「日本代表の活動は初めてで自分の武器は3Pだと思うので、試合でも自分のタイミングで打ちたい。15人から12人に絞られるので、自分のいいところをアピールしたい。3P、ズレを作って打つところと運動量を出していきたい。できれば食い込んで12人のメンバーに入れれば」

朝比奈「このチームで自分のできることをプレータイムが少なくても出していきたい。世界の大きい相手にもフィジカルで負けずに、ディフェンスでチームに貢献していくことと、合わせの部分が自分の武器だと思うので、そういう部分を出していきたい」

『三井不動産カップ 2022 (宮城大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合』日本代表×ラトビア代表は8月11日(木・祝)・12日(金)・ゼビオアリーナ仙台にてティップオフ。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

三井不動産カップ 2022 (宮城大会)バスケットボール女子日本代表国際強化試合のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2224578&rlsCd=001

フォトギャラリー(6件)

すべて見る