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岡田准一「新しい人生の1ページ」 “闇落ち”元警官を演じた主演作『ヘルドッグス』に熱き思い

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岡田准一が8月16日、都内で行われた主演作『ヘルドッグス』の完成披露イベントに、共演する共演する坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、原田眞人監督とともに出席した。岡田と原田監督が『関ヶ原』『燃えよ剣』に続き3度目のタッグ。岡田は「僕の新しい人生の1ページを踏ませてもらえると感じた」と本作に込めた熱き思いを吐露していた。

原作は深町秋生によるハードボイルド小説。トラウマを抱え“闇落ち”した元警官・兼高昭吾(岡田)と、心の奥底に深い闇を抱える“サイコパス”暴力団員の室岡秀喜(坂口)が、警察組織によって最強の“狂犬バディ”に仕立て上げられ、関東最大のヤクザ組織への潜入という危険なミッションに挑む。これまでにないダークな役どころの岡田は「挑戦的で挑発的」と力強くアピールし、「男同士がどこか触れちゃいけない場所を触れ合っているような、つながりを感じる映画。愛ですね、テーマは」と熱弁した。

また、原田監督が本作を“ジャパニーズ・ノワール”として位置づけていたと明かし、「これまでのヤクザ映画とは違う、『ヤクザ映画をセクシーに撮りあげる』ということで、自分自身もセクシーって何だろうと考えた」と役作りを振り返る場面も。近年の出演作と同様に、「アクションの構築もやらせていただいた」そうで、原田監督は「今回も鬼軍曹的存在だった」と“師範”岡田の素顔を語った。

死刑囚の息子という境遇ゆえに、ヤクザ組織内部でも手が付けられない制御不能な存在。そんな難役に挑んだ坂口は「すさまじいものができたなと。振り絞っていたら、終わっていた。そんな濃くて、いろんな感情が充満したエネルギーが炸裂している」と、怒涛の撮影を熱っぽく回想。自身がアクションに挑む撮影では、岡田がモニターチェックをしていたそうで、「岡田さんは『こうすれば、もっとキャラクターの強さや個性が見える』と教えてくださった」。さらに「兄貴と慕っていたので、『今のシーン、良かったよ』と言われると、グッときてしまう自分がいた」としみじみ語っていた。

共演陣も「1秒も休ませてくれない」(松岡)、「世界に届けられる作品」(MIYAVI)、「僕の顔より濃い(笑)映画」(北村)と本作に圧倒された様子。初の原田組に参加した大竹は、「細やかな原田さんの演出についてきたスタッフ全員の力を感じました。集中力もすごく、久しぶりに映画らしい映画に参加できてうれしかった」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

『ヘルドッグス』
9月16日(金)公開

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