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マーティン・フリーマンが闇抱える警官役を語る「弱さのない人間はつまらない」

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「レスポンダー 夜に堕ちた警官」

ドラマ「レスポンダー 夜に堕ちた警官」で主演を務めたマーティン・フリーマンのインタビューコメントが到着した。

本作では、警察への通報に初期対応する“レスポンダー”でありながら麻薬の売人と関わり、自身の精神と家族を危機に追い込む夜勤巡査クリス・カーソンの5日間が描かれる。フリーマンはクリスを演じたいと思った理由を「弱さと強さが見事に融合された人物だったからです。無口な人というのはどこか魅力的だと私は思っています」と説明。本作のために自らリバプール訛りの英語「スカウス(Scouse)」を習得し、リバプール出身の役者から地元民かと尋ねられるほど使いこなせるようになったという。

ドラマ冒頭、クリスは職務違反をしていると疑って彼を嫌っている新人警官レイチェルとパートナーを組むことに。夫婦仲も破綻しており、セラピーを受けているがうまくいかず、心穏やかでない状況だ。フリーマンは今回の役柄を通して「私自身、今までにクールなキャラクターを演じる機会はあまりなく、問題を抱えたキャラクターをしばしば演じてきました。モヒートを片手にヨットから降りてくるような男など一度も演じたことはありません。気付くといつも必死に生きているようなキャラクターを演じているのです」と振り返る。「でも、クリスを嫌いになれないのです。人生で一度もトラブルを抱えたことのない人などいませんよね?」と続け、「弱さのない人間はつまらないと常に感じています。警官という仕事には本来多くの人々の犠牲があるもの。クリスもそんな中の1人であり、私たちが追うのはそんな彼の物語です」と作品の根幹にある思いに触れた。

元レスポンダーである小説家で俳優のトニー・シューマッハが、自らの経験をもとに脚本を執筆した本作。フリーマンは「このドラマのような脚本を読むとやはり熱が入る」と絶賛する一方、撮影前に「本当に私でいいのか?」と何度も確認したそう。脚本の執筆中から自身をイメージしていたと告げられ、安心して作品に臨んだというフリーマン。「クリスは好感の持てる人物だと思いますし、主人公を演じる者として、私は彼に共感して5夜分を戦い抜いていかなくてはいけません。そういう意味でも彼らがクリス役に私を選んでくれたことは非常に光栄です」とクリエイター陣への感謝を口にした。

全6話の「レスポンダー 夜に堕ちた警官」はスターチャンネルEXで独占配信中。毎週水曜に最新話が更新される。なおスターチャンネルでも9月19日より毎週月曜23時からオンエア。9月10日17時より第1話が先行無料放送される。

Rekha Garton (c)2021 Dancing Ledge Productions