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仙厓展の決定版! 「楽しくて、かわいい」禅画93件を公開『仙厓のすべて』9月3日より開催

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仙厓《指月布袋画賛》江戸時代 出光美術館蔵

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江戸時代、九州・博多で活躍した禅僧・仙厓(1750~1837)は、臨済宗古月派を代表する名僧。日本最古の禅寺である聖福寺の第123世(および125世)の住持として務めた後は、60歳代で虚白院へ隠棲し、以後、現代人が見ても「楽しくて、かわいい」禅画を数多く遺した。

9月3日(土)より出光美術館では、日本最大の質量を誇る同館の仙厓のコレクションで、仙厓の生涯や未だ解けていない謎に迫る『仙厓のすべて』が開催される。

仙厓展は同館で過去に何度も行われ、そのたびに根強い人気を誇ってきたが、今回はその集大成ともいうべき決定版。「厓画無法(がいがむほう・仙厓の画には、描く上での決まった法がない)」と宣言して、自由奔放に禅画を描いた素敵な禅僧という側面だけでなく、九州の名所旧跡や名だたる山を訪れたり、珍しい石や骨董を収集したり、博物学的な探求への関心を示すなど、近年明らかになっていきた、仙厓の文化人としての側面も合わせて紹介する。

子供と戯れる布袋の姿を描いた《指月布袋画賛》や、三つの図形をシンプルに描いた《○△□》など代表作93件を紹介する同展では、唯一現存する自画像《自画像画賛》にも注目したい。83歳の時仙厓は、殺到する揮毫依頼に辟易し、もう画かない、と「絶筆宣言」したものの、「最後に一筆」という懇願に応えるうちに、なし崩し的に「絶筆宣言」を解消した。同作は切れ目のない揮毫依頼にブツブツ言いながらも、まんざらではない様子の仙厓の姿が微笑ましい作品。ぜひ、ユーモラスで、広く、深い仙厓の禅画の世界を楽しみたい。

とくに今、人生に迷っていたり、生きるパワーが不足しているという人は、禅修行にまつわる教えがつまった仙厓の作品に、勇気づけられることだろう。

仙厓《馬祖・臨済画賛》江戸時代 出光美術館蔵
仙厓《○△□》江戸時代 出光美術館蔵
仙厓《坐禅蛙画賛》江戸時代 出光美術館蔵
仙厓《自画像画賛》江戸時代 出光美術館蔵

【開催概要】
『仙厓のすべて』
会期:2022年9月3日(土)~10月16日(日)
会場:出光美術館
時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
休館日:月曜(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
料金:一般1,200円/大高800円
※オンライン日時指定予約制
美術館公式サイト:http://idemitsu-museum.or.jp/

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