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阿部寛が「異動辞令は音楽隊!」試写で知らぬ間に涙、磯村勇斗は役を超えて感動

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「異動辞令は音楽隊!」初日舞台挨拶の様子。左から内田英治、モトーラ世理奈、磯村勇斗、阿部寛、清野菜名、高杉真宙。

「異動辞令は音楽隊!」の初日舞台挨拶が本日8月26日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの阿部寛、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、モトーラ世理奈、監督の内田英治が登壇した。

本作では昔気質の刑事・成瀬司が、行きすぎた捜査の結果、広報課の音楽隊へ異動を命じられるさまが描かれる。阿部が成瀬を演じ、清野が交通課のトランペット奏者・来島春子、磯村が成瀬の部下で真面目な若手刑事・坂本祥太、高杉が自動車警ら隊所属のサックス奏者・北村裕司、モトーラが県警本部会計課所属のカラーガードリーダー・柏木美由紀に扮した。

阿部は公開初日を迎え「うれしいですね」としみじみ述べ、「撮影が終わったときにドラムを買おうかなと一瞬思ったんです。家では音を出せないんで買わなかったんですが、今でも悩んでます。ドラムが好きになったんで」と語る。清野は「阿部さんが撮影の合間にもずっとスティックを持って練習していて。その姿に勇気をもらえましたし、かっこいいなと思いました。もっとトランペットがんばろうと前向きになりましたね」と影響を明かす。

清野が好きなシーンにクライマックスの演奏シーンを挙げ「撮影の前にもみんなで練習をしていて、すごく成長した状態であの日を迎えたんです。演奏者ってこういう気持ちになるんだって、緊張感とワクワク感がありました」と話すと、阿部も「あのシーンは最高ですよ。本当にうまくいったシーン!」と声を弾ませる。高杉も「あのシーンのあとにも撮影は残っていたんですけど、大きな大きなシーンを撮り切ったという感じがしましたね」と、モトーラも「あの演奏シーンが一番好きな場面ですね。音楽の力をうわーっと感じました」と思い入れたっぷりに伝えた。

これを横で聞いていた磯村は「皆さんが撮影のギリギリまで音出ししていたのを見ていたので、演奏を観て、役を超えて感動しました」と述懐。内田は「毎日すごい大変そうに皆さんが練習していて、自分は何もやっていないので後ろめたかったですね」と告白し、「脚本を書いて、演出もしていますけど、ラストシーンを撮ったときは感動しました。“ミッション:インポッシブル”、不可能なんじゃないかと言われていたので」と裏話を明かした。

イベント中盤には登壇者が苦労したシーンを発表する場面も。阿部は磯村とのシーンを挙げ、「磯村くん演じる坂本が成瀬にあることを話すシーンがあって。監督が10テイクを超えるぐらい、何回も何回もねばっていたんです。だんだん僕のほうが緊張してきて、“がんばれ!”って顔になってしまって。自分の芝居に入らなきゃって苦労しました」と思い返す。磯村は「監督から『毛穴から感情を出してくれ』って言われて。最初は『阿部さんごめんなさい』と思っていたんですが、何度も撮る中で後半はそれどころじゃなくて、やばいやばいって焦りがすごかったですね。阿部さんが全部受けてくれました」と回想した。高杉は倍賞美津子扮する成瀬の母・幸子を乗せ、車を運転するシーンを挙げ「普段運転しないので緊張しましたね。倍賞さんは『事故ったときは事故ったときよ!』と。かっこいい!って思いました」と笑顔に。内田が「でも運転は5mぐらいでしたけどね(笑)」と声をかけると会場には笑いが起こる。

最後に内田は「コロナ禍でつらいとき、音楽には勇気をもらえますし、楽しくなる。多くの人に観てもらいたいです」とコメント。阿部は「試写で自分でも知らない間に涙が出たのはこの映画が初めてです。生きづらさを抱えている人のヒントになる作品。観ていただきたいです」とアピールし、イベントの幕を引いた。

「異動辞令は音楽隊!」は全国で公開中。

(c)2022『異動辞令は音楽隊!』製作委員会