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大人版グーニーズ?堀田真由×白石晃士のPOVホラー「オカルトの森へようこそ」初日

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「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」初日舞台挨拶の様子。左から白石晃士、堀田真由、飯島寛騎、筧美和子。

「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」の初日舞台挨拶が本日8月27日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの堀田真由、飯島寛騎、筧美和子、監督の白石晃士が登壇した。

本作は助監督として働く市川が落ち目の映画監督・黒石光司とともに、“傑作ドキュメンタリー”を撮るため怪奇現象が頻発する“祟りの森”を訪れる超常ホラーアドベンチャー。堀田が決断の早い市川を演じたほか、凄腕霊能者のナナシに飯島、黒石のファンである精神錯乱気味の三好麻里亜に筧、麻里亜に惚れ気味の黒石に白石が扮した。また宇野祥平が行方不明の女の子を探す“自称・正義の味方”の江野祥平を演じている。本作は黒石のカメラによるPOV(主観視点)の映像作品で、白石は撮影も担った。

全6話の「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」に特別なプロローグ短編「訪問者」を加え、再編集された劇場版。堀田はデビュー作がWOWOW作品であることに触れつつ「いつかWOWOWさんの作品で主役を演じられたらいいな、原点に戻って来られたらいいなと思っていました。20作品目という節目で白石さんの作品で主演させていただけて、とても光栄でした」と出演の喜びを明かす。そして「脚本を読んでもどんな映像になるんだろう?と想像ができなくて、未知だからこそ、新たな自分にも出会えるんじゃないかと思いました」と出演の決め手を語った。

お気に入りのシーンを聞かれると、堀田は山を降りるためバスに乗る場面を挙げ「ナナシさんはバスを(霊能力で)止めちゃったりして」と回想。飯島は「道がたがたで、揺れるんですけど、監督からは『ナナシは最強だから揺れないで』と言われていて。バスの座席と座席の間で足を固定して揺れないようにして、最強の感じを出してます」と笑って打ち明ける。筧はバスのシーンの直後、メインキャラクターが勢ぞろいして池の畔で目覚めるシーンをピックアップ。「気付いたら眠っていて監督から起こされて。『さあ行くぞ!』という瞬間が一番好き。メンバーに少し仲間意識が生まれて冒険の始まり感がある」と話した。

「自分が演じたキャラクターと似ているところは?」という質問に、堀田は「似ている部分はないです(笑)」と答えつつ、好きなセリフに「助監督なんで判断、早いんです」を挙げ「すごく頼もしくて彼女が好きになった。私が市川の立場だったら、森からすぐ逃げると思う。真逆な性格です」と紹介。筧は「麻里亜は特殊な人。似てたらヤバいですよね」と笑いながら「謎の何かとつながっている麻里亜には、“憑依レベル”の確認があって。監督からは『ここは憑依レベル30%、ここは50%』という指示がありました(笑)。そういう演出は初めてで、とてもおかしかったんです」と振り返った。

助監督の市川、霊体ミミズ、江野祥平など白石の過去作品に関わる人物やモチーフなどが登場し、POVホラーを数多く手がけてきた白石の集大成と銘打たれている本作。白石は「私の作品に出てくるキャラクターの“アベンジャーズ”」と内容を明かしつつ「傑作を撮ろうとする黒石のがんばりにもチラッと注目してください。途中退場をされる方も含めて、1人残らず素晴らしい芝居をしていただきました。大人版グーニーズのような冒険的なニュアンスのある作品にしたいなと思ってできあがったホラーアドベンチャー。楽しい気持ちで観ていただけるとうれしい」と見どころを話した。

最後に飯島は長回しでの撮影に触れ「1シーンの脚本が平均して6、7ページ。すごい勉強にもなりましたし、俳優としての集中力が試されました。ワクワクして、それが映像にも出ていると思います」とアピール。堀田は「撮影はちょうど1年前。とても暑かったんですが、気候の暑さだけじゃなく、キャスト・スタッフの熱量だったのでは?と思うくらい全身全霊で魂を込めてできあがった作品です。ぜひ臨場感あふれる大画面で何度もご覧になっていただけるとうれしいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」は新宿ピカデリーほか全国で公開。デジタル配信も同時にスタートした。いずれも3週間限定となる。

(c)2022WOWOW・KADOKAWA・ひかりTV