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美術館の展示空間を活かしたインスタレーション形式で公開『見るは触れる 日本の新進作家 vol.19』

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岩井 優 《経験的空模様 #1》(Control diariesより) 2020年 Photo: Shu Nakagawa (c)Masaru Iwai, Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art

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2002年より東京都写真美術館が毎年開催している、今後の活躍が期待される写真・映像作家を紹介する『日本の新進作家』が9月2日(土)より開催される。19回目となる同展では、写真・映像イメージの持つテクスチュア(手触り)を起点に、写されたイメージはもちろん、その支持体となるメディアそのものへの考察をうながす、5名の新進作家たちを紹介する。

その5名とは、スケートボーダーとしての身体感覚を持って支持体に都市の記録を重ねる手法が代表的な水木塁、物事を認識する際に生じた些細な引っかかりから想像と迂回を繰り返し、それらを検証するプロセスを写真や映像作品に展開してきた澤田華、自らが撮影した写真表現を消す(削る、燃やすなど)という行為を通して、都市やそこに生きる人々の現実に対峙している多和田有希、社会制度やメディア技術の発展にともない、かえって曖昧になっていくものをあぶり出そうとする永田康佑、クレンジング(浄化・洗浄)をテーマに社会をシニカルに洗い出す岩井優。彼らの作品は、視覚はもちろん、物質としての生々しい手触りの感覚を観る者に思い起こさせてくれるだろう。

また、写真や映像作品というと、フラットな平面に投影されたイメージの世界を連想する人は多いだろうが、今回は支持体自体が立体的なものもあり、美術館の展示空間を活かした大規模なインスタレーションで見せる作品も。既存の概念を覆す、新たな写真や映像の世界に、驚く人は多いに違いない。

会期中には出品作家によるアーティスト・トークや、学芸員によるロビー・トーク(15分程度)、手話通訳付展覧会トークなども行われる。詳細は決定次第、公式ホームページで発表されるので、ぜひ興味に合わせて参加したい。

水木 塁 《雑草のポートレートおよび都市の地質学(dubbed version 3)》2022 年
永田康祐《Function Composition》2019年[参考図版]Courtesy of ANOMALY
澤田 華《漂うビデオ(水槽、リュミエール兄弟、映像の角)》2022年
多和田有希《I am in You》2018年 Courtesy of rin art association

【開催概要】
『見るは触れる 日本の新進作家 vol.19』
会期:2022年9月2日(金)~12月11日(日)
会場:東京都写真美術館 3F 展示室
休館日:月曜(祝日の場合は開館翌平日休)
料金:一般700円、大学560円、高中・65歳以上350円
美術館公式サイト:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4282.html

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