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大原優乃の“変わる”ための決意は「自分の意見をしっかりお伝えすること」

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インタビュー

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大原優乃 撮影:川野結李歌

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8月12日より配信がスタートしたParavi オリジナルドラマ『-50kg のシンデレラ』。ひと目ぼれした彼に近づきたくて50kg減量したぽっちゃり女子・佐伯陽芽(さえき・ひめ)と、彼女が恋するイケメン御曹司・富士崎宰(ふじさき・おさむ)が繰り広げる大人の極甘オフィスラブストーリーを描いた原作は、紙コミック版と電子版を合わせて累計140万部突破を記録した大人気作だ。

“50kgの減量”というパワーワードに引っ張られがちだが、陽芽を演じる大原優乃は「勇気をもって一歩を踏み出せば、誰でも変われることを伝えたい」と語る。彼女自身も「なりたい自分になる」と決意しダイエットに臨んだ経験があるからこそ実感できた強い気持ちなのだろう。インタビューの端々にもあらわれた役に対するこだわりからも彼女の覚悟が見てとれる。

ダイエット前と後でも、陽芽の本質は変わらない

──『-50kg のシンデレラ』の原作やドラマの脚本を読んで感じたことは?

大原 陽芽ちゃんは困難なことにも前向きに取り組んでいくことができて、いつも笑顔を絶やさず頑張ることができる子なので、彼女の可愛らしさはもちろんですが、そういったポジティブなところも大切に演じていきたいなと思いました。

──どんなアプローチで役を作っていったのでしょうか?

大原 「ダイエットの前後で差をつけてほしい」と最初にうかがったんですが、私としては違和感があったので、監督さんやスタッフのみなさんに相談させていただいたんです。

──どういった違和感だったのでしょう?

大原 私としては「太っているのが良くない」とか「痩せているのが可愛い」といったことをこの作品でお伝えしたいわけではなくて……純粋に好きな人に会いに行くために、なりたい自分になるために、陽芽ちゃんはダイエットを選択しただけだと思うんです。そういった陽芽ちゃんの気持ちや、頑張っている姿を大事にしたいと思っていたので、ダイエットの前後でも彼女の前向きさやポジティブなところは変わらないようにと意識しました。

──役作りの手がかりとなったのは?

大原 原作がすべてなので、原作をたくさん読み込みました。前向きで明るい陽芽ちゃんですが、おっとりしていて、やわらかい印象を受けたので……元気ハツラツな女の子というよりは、どこか少し抜けているような、朗らかな女の子をイメージして。話すスピードをちょっと遅めにしたり、やわらかく聞こえるような声色を意識しながら演じました。

──50kgのダイエットを成功させた陽芽ですが、ダイエット前の姿もファットスーツや特殊メイクなどの技術を駆使して大原さんご自身が演じていらっしゃいます。

大原 自分が経験したことのない体重でお芝居をすることに最初は不安もありましたが、撮影に入るまでに何度も特殊メイクの衣装合わせをする機会をいただけました。そうして完成した“ぽちゃ子”陽芽ちゃんをいざ身にまとうと、それまで抱いていた不安を忘れてしまうほど役に入り込めたので、たくさんの方々にお力添えをいただいたおかげだと思っています。特殊メイクを作るのに毎日3時間半かかったので、本当に丁寧に作り込んでくださって、ありがたかったです。

毎話登場する胸キュン妄想シーンは「恥ずかしさでタジタジしました(笑)」

──先ほど、役作りについて監督に伝え相談したというお話がありましたが、他にもそうやって監督と話し合ったところはありましたか?

大原 陽芽ちゃんの髪色についてご相談させていただきました。ダイエットした後の登場シーンでは、ト書きに「誰もが振り返る」とあったので……印象的なシーンにしたいと思いました。

それで監督にご相談している中で「ぽちゃ子時代だけ黒髪がいい」とご提案いただいたので、ダイエット後が茶髪だとギャップにもなるし、登場シーンもより印象的になってとても良いなと思いました。他にも、髪の長さや髪型についても細かくご相談させていただきました。私自身初めての茶髪でしたが、見た目にもこだわって役づくりができたと思います。

──陽芽が恋する富士崎宰を演じる犬飼貴丈さんとは今作が初共演とのことですが、どんな印象を持ちましたか?

大原 初めてご一緒するということで最初は緊張していたんのですが、部長と部下という関係性の役柄だけでなく、役者としても先輩と後輩といった関係性を作っていただいたような気がします。私が待ち時間にぽろっと「ここが難しいんですよね」とお芝居の相談をしたら、すごく丁寧なお言葉をくださって。

ネタバレになるようなシーンの話なので詳しくは言えないんですが(苦笑)、コメディをどの加減までやるかといった話をしました。犬飼さんにいただいた言葉で自分のお芝居が変わったと思っているので……すごく救われました。

──毎話登場する、陽芽と宰の胸キュン妄想シーンも見どころのひとつです。

大原 そうですよね。陽芽ちゃんの妄想全開のシーンですが、床ドンとかの直球な胸キュンシーンばかりで。「これ、キスしちゃうんじゃないの?」みたいな感じなので、すごく照れちゃうんです。本番前のテストのときに一度笑っておかないと、恥ずかしくて集中できなくて(笑)。

──犬飼さんも照れていた?

大原 クールでした(笑)。私ばっかりが「ちょっとすいません、待ってください!」みたいにタジタジしていたと思います(笑)。すごく恥ずかしいときに限って、カットがかからないでアドリブが続くので……お互いの名前を呼び合うシーンで、ずっと「宰さん♪」って言い続けるのが特に恥ずかしかったです(笑)。

──以前出演された『あせとせっけん』ではラブシーンも多かったと思いますが、そのときの経験は活かせましたか?

大原 『あせとせっけん』と違って、今回はふたりの関係性がゆっくり進んでいって、その中でどんどん距離感みたいなものが変わっていくのがとてもリアルだったので、逆に照れ臭かったです(笑)。

──綱啓永さんが演じる、陽芽の同僚・田嶋凌介も印象的でした。

大原 「こんな同僚がいたらいいな」って思いました。なにも言わないけれど隣にいてくれるような、陽芽ちゃんを支えてくれるような田嶋くんですが、綱さんご自身も同じように接してくださっていて。表には出さないようにしていても、どうしても疲れが出てしまったときとかに「大丈夫か?」って声をかけてくださったり……歳が近いというのもあって、話せることがたくさんあったので、撮影期間はとても救われていました。

──オフィスでのシーンの一方で、自宅のシーンでは陽芽の親友・宮野加奈子を演じる谷まりあさんとのお芝居も多かったと思います。

大原 オフィスのシーンと違って、自宅のシーンでは陽芽ちゃんがリラックスした素の姿をきちんと出したかったので、加奈子ちゃんをお姉ちゃんだと思いながらお芝居していました。陽芽ちゃんは素直に甘えられる可愛さがあるとも思っていたので、そのあたりも意識するようにしていました。

オフィスのシーンが続いて加奈子ちゃんに会えない日が続くと「あ~、加奈子ちゃんに会いたい!」ってメイクさんにボヤくくらい(笑)、癒されていました。谷さんご自身からも学ぶことがたくさんあって……ヘルシーな食べ物についてとか、いろいろなことを質問していました。

──あんなに親身になって寄り添ってくれる友だちって、ありがたい存在だろうなと思います。

大原 本当に! 本番前のテストの段階では、加奈子ちゃんの友だち思いでまっすぐなセリフに心がすごく動かされて、思わず泣いてしまうこともあったんですが、本番ではなんとか必死に堪えて泣かないようにしていました。

コロナ禍でなかなか会うことが難しくても、心は近くにいてくれる友達が私にもいるので、いつも支えてもらっています。昨日も白石聖ちゃんと電話でオシャベリしたりしていたんです。お仕事の話からプライベートの話まで、なんでも話せるので救われますね。

なりたい自分を追及する、その姿を応援してほしい

──恋をして「変わりたい」と思って、実際に変わることができた陽芽の気持ちが素敵でした。大原さんは過去になにかのきっかけで「変わりたい」と思って、実際に変わることができた経験はありますか?

大原 コロナ禍で緊急事態宣言が出ていたときにダイエットをして、5kg落としたことがありました。縛られた生活の中で、なにもしないで日々が過ぎていくのが嫌で「なにかできないかな?」と考えたときに……自炊やトレーニングをきちんとやろうと思い立ったんです。

それまでは、体型の変化についてファンのみなさんからいただいたいろいろなご意見を全部受け入れてしまって「どうしたらいいんだろう?」と迷う時期もあったのですが、「なりたい自分を追求して、その姿をみなさんに応援していただけたら幸せだな」と思うようになったので、その過程を応援していただけたらいいなと思いながらダイエットを続けています。

──本作で出てくるダイエットに関する知識もご存じだったのでは?

大原 元々知っていたこともありましたが、あらためて詳しい知識を得るきっかけになりました。加奈子ちゃんが説明してくれる正しいダイエット知識を身につけることで、ダイエットに対して自信を持てるようにもなると思うので……なにより、正しい知識は自分のことを裏切らないの(笑)、私もこれを機に知ることができて良かったなと思います。

──中でも「これは目からウロコだったな」というダイエット知識はありましたか?

大原 寝ているときにもカロリーを使うから睡眠も大事っていう知識は「なるほど!」と思いました。寝ている間に痩せるってすごいハッピーですよね(笑)。その情報が一番嬉しかったです(笑)。

──現在も続けているダイエット方法は?

大原 食事には気をつけています。冬とかはお鍋が多くて……あとは、和食を食べるようにしています。

──「ダイエットしなきゃ!」と意気込んでしまうとなかなか続かない人もいると思いますが、なにか良いリフレッシュ法などはありますか?

大原 私はお風呂の時間がすごく好きで、入浴剤もこだわって日によって変えていたりします。大好きな温泉もコロナ禍ではなかなか行けないので、ヒノキや硫黄の香りがする入浴剤を使ったり、泡風呂にしてみたり。「きょうはどのコーヒーを飲もうかな?」って豆を選ぶような感覚で、毎日楽しく入浴剤を選んでいます。

──どんなお風呂時間を過ごしているのでしょうか?

大原 自分がやっているYouTube(ゆーのちゅーぶ)の映像確認をやっています(笑)。

──YouTubeを開設してみて、新たな発見はありましたか?

大原 たくさんありました。1、2時間かけてディレクターさんと細かいところまで電話で打ち合わせをしたり、動画をアップしてからも数字を見ながら細かい部分を差し替える判断をしたりと、本気でやっているコンテンツなので良い勉強になっています。『-50kgのシンデレラ』の現場にも「ゆーのちゅーぶ」として入らせていただくことができたので嬉しかったです。

──先ほどお話に出てきた『-50kgのシンデレラ』での監督とのやり取りもそうですし、「ゆーのちゅーぶ」でも細かいところまで意見をはっきり伝えるという大原さんの姿勢は昔から変わらないのでしょうか?

大原 グループで活動していたときは、いただいたものに対して「それ以上のものを返す」ことに注力していて、なにかを言うのはワガママだと思っていたんです。でも、ひとりでお仕事をするようになってからは、「どうしたい?」などと聞いていただく機会が増えてきて……それまで考えたこともなかったので、最初の頃はなにも言えなかったんです。それで「そうか、自分の仕事は自分で責任をもって取り組まないといけないんだな。変わらないといけないな」と知って、そこから伝えていくようになりました。

そうやって自分の意見をお伝えすることで、お仕事をご一緒させていただく相手の方たちと距離を縮めることができたり、私が想像もしていなかった考え方を教えていただけたりと、より良いかたちで仕事ができるようになったので、思ったことは心に留めないでしっかりとお伝えしようと思っています。

──そうやって監督をはじめとしてみなさんと作り上げた『-50kgのシンデレラ』で、役者として得たものはなんだったでしょうか?

大原 ラブコメもダブル主演というスタイルもまだ二度目だったので、至らない部分もたくさんあったと思います。本当にたくさんの方たちが携わっている作品の真ん中に立たせていただくということに、私自身も毎日不安な気持ちを抱いていましたし、ぽちゃ子時代の陽芽ちゃんを演じるのも体力的にハードではありましたが……スタッフのみなさんに支えていただき、なんとか完走することができました。

あらためて「ひとつの作品を完成させるために、こんなにたくさんの方たちが関わってくださるんだ」と再認識できた素敵な作品なので、恋をしているすべての方にぜひ観ていただきたいです!

取材・文:とみたまい
撮影:川野結李歌

『-50kg のシンデレラ』
Paraviにて独占配信中

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