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東啓介×有澤樟太郎 ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』ボブ・ゴーディオ役対談

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インタビュー

ぴあ

東啓介×有澤樟太郎 撮影:古熊美帆

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1960年代のアメリカ音楽シーンを代表するスター、ザ・フォー・シーズンズ。その栄光と挫折の日々を描き、2004年の初演から世界中で愛されているミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が、2020年のコンサートバージョンを経て、ついに本公演の幕を開ける。そこで前作にも参加した東啓介と、今回初参加となる有澤樟太郎のボブ・ゴーディオ役コンビに、作品にかける想いを語ってもらった。

世界中の一般大衆から愛された4人の男たち

――大人気を誇る『ジャージー・ボーイズ』ですが、本作がこれほどまでに愛される理由はどんな点にあると思いますか?

 演じるボブ・ゴーディオの、「僕らをトップに押し上げたのは一般大衆だった」という台詞にもあるように、ザ・フォー・シーズンズって本当に今でも世界中で愛されているバンドなんですよね。そこをメンバーも理解していて、そういう人々のおかげで今の自分たちがいるんだと。それがこの『ジャージー・ボーイズ』という作品の人気にも繋がっているのだと思います。

東啓介

有澤 ザ・フォー・シーズンズの曲自体、もちろん素晴らしいと思います。それとニュージャージー州から成り上がった男たちの物語が、ザ・フォー・シーズンズの生き様が描かれていることが、この『ジャージー・ボーイズ』という作品の魅力になっているんじゃないかなと。つまり彼らの生き様が魅力的だからこそ、多くの人に受け継がれていくような作品になっているのではないかと思います。

――そんな作品に出演が決まった時の心境は?

 僕は2020年版にも参加していて、当時決まった時は本当に喜びと嬉しさでいっぱいでした。ただコロナ禍の影響でコンサートバージョンになってしまって……。やっと今回本公演が出来るということで、前回出来なかった想いも重ねつつ、改めて気を引き締めて頑張りたいなと思います。

有澤 僕は映画版を観ていたのですが、とても華やかな作品ですし、憧れの気持ちをずっと抱いていました。そんな作品に携われるということで、とても嬉しい気持ちですし、また演じるボブ・ゴーディオさんがご存命ということで、プレッシャーを感じつつも楽しめたらなと思います。

新しいボブ・ゴーディオ像を作っていけたら

――ボブ・ゴーディオという役に対し、現状どのようにアプローチしていこうと考えていますか?

 演出の藤田(俊太郎)さんとも話したことですが、本公演は今回が初めてということで、これまで作ったものは一旦クリアにして、改めて作り上げていきたいなと思っています。彼の頭の良さであったり、キレであったり、豪快さっていうのはもちろん取り入れつつ、いろいろ試してみるのも楽しいかなと。それこそ樟太郎くんとも話し合いながら、また新しいボブ・ゴーディオ像を作っていけたらと思います。

有澤 僕は今回が初参加なので、今はまだ歌稽古に集中している段階です。なので役作りに関してはまだまだですが、ひとりの天才というよりかは、ひとりの男として、人間味のある人物を作っていけたらいいかなと。そしてザ・フォー・シーズンズの4人がそろった時、またすごいエネルギーが発揮されると思うので、しっかりその一員として役を全う出来たらと思います。

有澤樟太郎

――今回は2チーム制で、東さんがチームBLACK、有澤さんがチームGREENに配されています。それぞれのチームのカラーを教えてください。

 BLACKは前回のコンサートバージョンからメンバーも変わっていないので、すごくチーム感があると思います。特に初演から参加されているアッキーさん(=中川晃教)はこの作品のことを一番理解していると思うので、いろいろお話を伺って、チームとしての色をもっと濃く、強くしていきたいなと思います。

有澤 本当に個性あふれる、粒ぞろいのメンバーだと思います。それぞれフィールドも違いますし、どうなるのかわからない、その読めない感じがGREENの魅力じゃないかなと。みんながみんな、新しいものを作っていこうという姿勢で臨んでいるので、僕も心置きなく、役に集中していきたいと思います。

しっかりと受け継ぎつつ、さらに越えていく

――作品の大きな魅力となるのがやはり名曲の数々です。楽曲面でのおふたりの課題とは?

 もう全部ですね(笑)。『ジャージー~』の歌い方って本当に特殊で、いろいろな声質を使い分けないといけない。体に馴染むまでが大変ですが、これが出来たら、絶対に歌はうまくなると思います。

有澤 日々使ったことのない脳の部分を使っている感じです。リズムやピッチにしても、歌稽古の段階できっちり合わせていかなければいけませんし、終わったあとはどっと疲れます(笑)。ただ吸収したいことはたくさんあるので、この貴重な稽古の日々を大切に過ごしたいですね。

――本公演としては4年ぶりの上演ということで、待ちわびていたファンの方も多いと思います。改めてそんな皆さまにメッセージをお願いします。

 本当に『ジャージー・ボーイズ』って根強い、熱狂的なファンの方が多いので、もちろん怖さもありますし、比較もされるんだろうなと思います。でも僕としては、純粋にこの作品の楽曲や物語の素晴らしさを楽しんでいただきたい。そしてこの作品が、夢や目標を追いかけ続ける糧になってもらえたらなと。そのために僕らも一生懸命頑張りたいと思います。

有澤 僕の周囲にも、『ジャージー・ボーイズ』が心に残る作品になっているという方はたくさんいます。そんな作品に自分が参加させてもらう上で、これまで作り上げられてきたものをしっかり受け継ぎたいという気持ちと、さらに越えたいという両方の気持ちがあって。ボブ・ゴーディオさんは途中から加入したメンバーで、僕も初めましてではありますが、皆さんの印象に残るものになればいいなと。そして出来ることなら……、優しく見守ってもらえると嬉しいです(笑)。

 わかる~(笑)。

取材・文=野上瑠美子
撮影=古熊美帆

ヘアメイク=(東)谷口祐人(amber_be)/(有澤)SHIO
スタイリスト=(東)青木紀一郎(ALVARO)/(有澤)山田安莉沙
衣裳=(東)ニットブルゾン ¥13,200(FDLT / サンマリノ TEL 03-3634-8411)・シューズ ¥26,400(ASICS RUNWALK / アシックスジャパン株式会社 お客様相談室 TEL 0120-068-806)・その他(スタイリスト私物)

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
2022年10月8日(土)~2022年10月29日(土)
※プレビュー公演:10月6日(木)・7日(金)
会場:東京・日生劇場

チケット情報はこちら:
https://w.pia.jp/t/jersey2022/

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