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田中俊介と山谷花純が共演した幻想奇譚、平波亘の監督作「餓鬼が笑う」12月公開

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「餓鬼が笑う」ティザービジュアル

「the believers ビリーバーズ」の平波亘が監督を務め、田中俊介と山谷花純が共演した「餓鬼が笑う」が12月24日より順次公開される。

第44回モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に出品された本作は、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大を主人公とした幻想奇譚。先輩商人に誘われ骨董の競り市場に参加した大は帰り道で黄泉の国に迷い込んでしまい、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら自身の人生を見つめ直していく。

田中俊介が大、山谷が運命の女性・佳奈を演じたほか、田中泯が画家・高島野十郎役で特別出演。さらに片岡礼子、柳英里紗、川瀬陽太、川上なな実、萩原聖人らが脇を固める。企画・原案は、実際に古美術商として活動する大江戸康が担当した。

このたび田中俊介、山谷、平波のコメントが到着。田中俊介は「撮影では演じた役と同じように異世界に迷い込んだ感覚に陥り、全編撮影を終えても鑑賞後の後味が想像つかない。そんな貴重で奇妙な体験をさせていただきました」と振り返り、山谷は「この作品の終着点は、何処なのか。私自身、今だによく分かっていません。分からない美学。それを正当化する力があるのが映画だと思います」と伝えた。平波は「ここで言う『餓鬼』とは、こんな時代に生きながらも常に満たされず、無常の人間関係の森を彷徨い、情報社会の虚偽の海を漂う、私たちのことかもしれません」と解説している。

解禁されたティザービジュアルは、劇中で高島が描いた黒の人物画に大の姿がうっすらと浮かび上がるデザインに。YouTubeでは特報映像が公開中だ。

「餓鬼が笑う」は東京・K's cinemaほか全国で順次公開。

田中俊介 コメント

なんだか変な映画が生まれる気がするぞ…そんな匂いがプンプンする。企画書、台本を読ませていただいた時の素直な気持ち。ボーイミーツガールものではある。だけど、ん? 骨董屋? 餓鬼? 如意輪? 赤い月? なんだなんだ? この不思議な世界に興味津々になってる自分がいました。撮影では演じた役と同じように異世界に迷い込んだ感覚に陥り、全編撮影を終えても鑑賞後の後味が想像つかない。そんな貴重で奇妙な体験をさせていただきました。

山谷花純 コメント

天使と悪魔は紙一重。
そんな女性 及川佳奈役を演じさせていただきました。
いつかきっと、そう言葉を交わしていた田中俊介さん主演作品のお相手役のご縁が舞い降りて光栄に思います。
この作品の終着点は、何処なのか。
私自身、今だによく分かっていません。
分からない美学。
それを正当化する力があるのが映画だと思います。
「お客様の方から寄り添ってください」と真正面から提示する勇気ある尖った作品です。
是非ご覧ください。

平波亘 コメント

「餓鬼が笑う」という映画を創りました。
ここで言う「餓鬼」とは、こんな時代に生きながらも常に満たされず、無常の人間関係の森を彷徨い、情報社会の虚偽の海を漂う、私たちのことかもしれません。
そこに込めた想いは、皮肉めいた揶揄だけではなく、この薄闇の時代を生き抜いていくためのタフさだったりズル賢さだったり、どんな逆境に陥っても思わず笑ってしまうような図々しさだったり。そんないろんな願いや想いをごちゃ混ぜにしちゃいました。
こんな映画を一緒に笑いながら創ってくれたスタッフ、キャストに心から感謝しています。
是非映画館の闇の中で愉しんでください。

(c)OOEDO FILMS