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「デザインに何ができるか」を問い続けた宮城壮太郎、初の回顧展を世田谷美術館にて開催

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オールラウンドボウルズ 2005年 [チェリーテラス]

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東京・世田谷に居を構え、デザイナーとデザインコンサルタントとして活躍した宮城壮太郎(1951-2011)の回顧展『宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの』が、9月17日(土)から11月13日(日)まで世田谷美術館で開催される。

宮城壮太郎の名を知らない人も、使い勝手のいい文房具や調理器具、照明器具など、宮城のデザインとは知らずに愛用している人は多いのではなかろうか。病により60歳の若さで亡くなった宮城の初の回顧展となる同展は、多くの来館者にとって、「これも宮城の作品だったのか」という発見に満ちた展覧会になりそうだ。

高校在学中にデザイナーを志した宮城は、千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだ後、従来にない考え方の商業施設や製品を提案して注目を浴びていた浜野商品研究所に入社する。ここでプロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手掛けた後、1988年に独立。宮城デザイン事務所を設立して、活動領域を広げていった。

同展では、チェリーテラスのキッチン用品や、アッシュコンセプトの石鹸置き、プラスのファイルやホッチキスなど、馴染みのある美しくも機能的なプロダクトの数々が並ぶ一方、山洋電気のモーターやファンなど、「こんなところまでデザインしているのか」と驚くような工業用電気製品まで登場する。 また、創業時から関わったという事務用品の通販会社アスクルのように、ロゴマークからオリジナル商品まで一貫してデザインを手がけたプロジェクトや、東急ホテルのサイン計画や二子玉川の再開発計画といった空間のプランニングなど、幅広い仕事ぶりが次々に紹介されていく。

さらに、仕事を通じて親交のあった人々へのインタビュー映像も交えた同展は、亡くなって10年が過ぎた今も人々に愛され続けるデザインを残した宮城の多彩な仕事を検証する貴重な機会となるだろう。「デザインに何ができるか」を常に問い続けた宮城の仕事を振り返ることはまた、現代生活におけるデザインの可能性を探ることにもつながるに違いない。

宮城壮太郎+高橋美礼 +d Tsun Tsun 2004年 [アッシュコンセプト]
ダブルクリップ ストックバー 2004年 [アスクル]
フラットかるヒット2006年 [プラス]
宮城壮太郎+山洋電気株式会社サーボシステム事業部設計第一部 SANMOTION R 2006年 [山洋電気]
宮城壮太郎ポートレート

【開催概要】
『宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの』
会期:2022年9月17日(土)〜11月13日(日)
会場:世田谷美術館 1階展示室
時間: 10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
料金:一般1200円、65歳以上1000円、大高800円、中小500円
美術館公式サイト:https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

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