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藤ヶ谷太輔「台詞を飛ばす夢を見ました」 亡くなった古谷一行さんとの思い出も明かす

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舞台『野鴨-Vildanden-』取材会より 撮影:内田涼

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上村聡史が演出を手掛ける舞台『野鴨-Vildanden-』が9月3日、東京・世田谷パブリックシアターにて開幕した。“近代演劇の父”と称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1884年に発表した代表作。主演を務める藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が取材に応じ、「この劇場、イプセンの作品、上村さんの演出とすべてが初めて。挑戦させていただける環境があることがありがたい」と背筋を伸ばした。

4年振りのストレートプレイとなり、「長い時間の会話劇ですが、昨日は台詞を飛ばす夢を見ました」と緊張した表情を浮かべ、「もし正夢になったら、ぜひフォローをお願いします」と共演陣にお願いする場面も。

また、訃報が伝えられた俳優の古谷一行さんとは、ドラマでの共演経験があり「貫禄もありますし、最初は怖い方なのかと思ったが、実際はチャーミングで優しい方。お寿司屋さんにも連れて行ってくださった」と思い出を振り返り、「2年くらい前には『また共演できそうだ』とメールをいただいたが、その後体調を崩されたようで。さみしい気持ちはとても大きいですけど、今はゆっくり休まれてください」と故人を偲んだ。

『野鴨-Vildanden-』は理想を追い求め、真実こそが正義だと信じてやまない“正義病”の主人公・グレーゲルスの姿を通して、自己欺瞞によって自らを守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かしさを描き出す。

舞台『野鴨-Vildanden-』プレスコールより

「正義感を振りかざすタイプは、上位に来るくらい苦手ですけど、自分も無意識にそうすることはあるだろうなと。演じていて、難しいですけど、楽しさもあります」と語り、「現代に通じるテーマですし、繊細なお芝居なので、ドキドキと興奮と怖さが入り交じっている。これからも、いろいろな可能性を信じ、表現を続けながら、(自分の)新たな一面を見てみたい」と抱負を語った。

取材会には藤ヶ谷をはじめ、共演する忍成修吾、前田亜季、浅野和之が出席した。藤ヶ谷について、忍成が「とても美しく、色気がある。舞台に立つとオーラが違う」と印象を語ると、前田は「通し稽古で『色気漏れ過ぎている』とダメ出しされていましたよね」と明かした。このやりとりに、当の藤ヶ谷は「(色気は)自分でコントロールできるものじゃないので(笑)。普段が100だとすれば、今回は20くらいに抑えている」と照れ笑い。浅野は「色気はね、ちょっと憎たらしいね(笑)」と話していた。

取材・撮影・文=内田涼

<公演情報>
『野鴨-Vildanden-』

作:ヘンリック・イプセン
訳:原 千代海
演出:上村聡史
出演:藤ヶ谷太輔 / 忍成修吾 / 前田亜季 / 八幡みゆき
伊達 暁 / 吉野実紗 / 山森大輔 / 齋藤明里 / 村上 佳
大鷹明良 / 浅野和之

【東京公演】
公演期間:2022年9月3日(土)~18日(日)
会場:世田谷パブリックシアター
チケット料金:S席 11,000円 / A席 9,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

【兵庫公演】
公演期間:2022年9月21日(水)~25日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
チケット料金:S席 11,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

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