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実写になった「ピノキオ」の魅力とは?山本耕史「人々の愛や欲の輪郭がはっきりした」

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「ピノキオ」配信直前イベントの様子。左から村田秀亮、川原瑛都、山本耕史、妃海風。

ディズニー実写映画「ピノキオ」の配信直前イベントが本日9月5日に東京・ニューピアホールで行われ、日本語吹替キャストの川原瑛都、山本耕史、妃海風、村田秀亮(とろサーモン)が登壇した。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「魔女がいっぱい」のロバート・ゼメキスがディズニー長編アニメ「ピノキオ」を実写映画化した本作。トム・ハンクス、シンシア・エリヴォ、ルーク・エヴァンスがキャストに名を連ねた。吹替では川原がピノキオ、江原正士がピノキオを作るゼペットに声を当てたほか、コオロギのジミニー・クリケットに山本、ピノキオに命を与えるブルー・フェアリーに妃海、キツネの詐欺師・正直ジョンに村田が起用されている。

山本はジミニーを「とってもチャーミングで、どこか抜けているんだけれど愛と包容力がある。やればやるほどジミニーの人柄と言いますか、“虫柄”に惹かれ、最後までやり遂げることができました」と紹介。ジミニーは良心としてピノキオを導くキャラクターのため、子を持つ親の立場で共感する部分があったか問われると「良心は近くにあるんだけどなかなか気付けない、ということをジミニーは遠回しなのか近道なのか、難解か簡単かも判断ができないような、彼なりのアプローチでピノキオに伝えていく。頭ごなしに伝えるんじゃなくて、問題を考えさせてあげるように会話をする。こういうふうに愛を持って接することができたら、子供たちも楽しみながら興味を持てるのかもしれないな、とジミニーから学びました」と話した。

現在9歳の川原は、同じく子役から活躍する俳優の大先輩である山本に「声のお仕事だと、顔じゃなくて声だけで気持ちを伝えないといけないなと思ってたんです。そのコツってなんですか?」と吹替に関して質問。山本は「僕も声だけで伝えるのに苦労したんです。それがうまくいってるかどうかわらかないので同じ気持ち」と笑って切り出しながら、「1つ僕が気にしたのは……(実写で)演じているのは自分じゃないでしょ? 川原くんはピノキオで、僕はジミニー・クリケット。台本を見ながらセリフを言って映像を観返してみると、『もうちょっと明るい表情で言ってるな』とか気付くじゃない。僕は向こう(画面に映るキャラクター)のお芝居を参考にして演じてみました」と親身にアドバイスすると、川原は「今後、参考にします」と丁寧に頭を下げた。

吹替初挑戦の妃海は、実写映画ならではの魅力を「映像があまりにも繊細。例えば人間じゃない登場キャラクターの表情が、実在するかのような細やかさ。ファンタジー作品ですけど、より現実と思える要素があって、夢とか魔法をより身近に感じられると思います」とアピール。イベントでは4人が一緒になって「ピノキオ」の主題歌として知られる「星に願いを」を生演奏とともに歌唱する場面も。吹替版の本編では妃海がエンディングで歌っており、川原、山本、村田はこの場限りの披露となった。歌唱直前「この歌を誰に届けたい?」という質問に、川原が「僕は、いつも支えてくれているお母さんに」と答えると、村田が「川原くんと似てるんですけど、いつもカラオケを聞いてもらっているスナックのママに捧げたい」と重ねて笑いを誘う。

最後に山本は「アニメは80年以上前に製作されて、原作に限っては140年ほど前。名作は時代を超えて人々に何かを訴えかけるものがある。実写版の素晴らしさは、実際に生きている人間と命を与えられたピノキオの冒険。実写になって、より人々の愛や欲の輪郭がはっきりしたと僕は思います。ぜひご覧になってください」と呼びかけ、イベントの幕を閉じた。

「ピノキオ」は9月8日よりディズニープラスで独占配信。

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