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「妻夫木聡しか考えられない」ヴェネチア映画祭で世界が注目。映画『ある男』監督コメント&メイキングカット

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『ある男』メイキングカット  (C)2022「ある男」製作委員会

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妻夫木聡が主演を務める映画『ある男』が、第79回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に正式出品され話題を呼んでいる。この度、監督の石川慶からのコメントと、撮影風景を捉えたメイキングカットが届いた。

本作は、芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を、『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー。主演の妻夫木をはじめ、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明ら日本を代表する俳優陣が集結し、“愛”と“過去”をめぐる珠玉のドラマが繰り広げられる。

8月31日より開催中のヴェネチア国際映画祭では、9月1日に行われたプレミア上映に妻夫木、窪田、石川監督らが登壇。会場に集まった1000人の観客による5分に及ぶスタンディングオベーションを受け、大盛り上がりとなった。

さらに、ハリウッド初の業界誌として知られる「Hollywood Reporter」のWebサイトでは“今年のヴェネチア国際映画祭で最も期待されている日本映画”として取り上げられ、イギリスの「Screen Daily」では“俳優の素晴らしい演技に支えられた見応えのある作品”と紹介され、世界でも話題となっている。

原作『ある男』は、第70回読売文学賞を受賞、累計28万部を超えるベストセラー小説。人間存在の根源に触れる物語が感動を呼び、平野啓一郎の新たな代表作との呼び声高い作品だ。

映画化に際しメガホンを取ったのは、『愚行録』が第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、『蜂蜜と遠雷』では毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など多くの賞を受賞し、国内外で高い評価を得ている石川慶監督。

脚本は、『マイ・バック・ページ』など数々の話題作を手がけ、石川監督とは『愚行録』以来2回目のタッグとなる向井康介が務め、複雑な構成の原作小説を緻密に練り上げた。

撮影は、是枝裕和監督の『万引き家族』で日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した近藤龍人。近藤の提案により、ヨーロピアンビスタと呼ばれる通常のビスタより横幅が狭い画角が採用され、本作で登場人物が抱く閉塞感が巧みに表現されている。

そんな豪華スタッフ・キャスト陣が真摯に作り上げた本作から、撮影の様子を捉えたメイキングカットが届いた。自身のアイデンティティへの問いを投げかける難しい役どころに挑戦した妻夫木の、真剣な表情が垣間見える。

さらに石川監督からのコメントも到着。「セリフもそう多くなく、少しゴーストみたいな主人公像を咀嚼して演じてもらえる人というのは妻夫木さんしか考えられない」とキャスティングの理由を明かしており、本作で3回目のタッグとなる妻夫木に絶大な信頼を寄せていることがうかがえる。

日本映画界屈指のスタッフ・キャスト陣が作り上げ、世界でも注目を集める映画『ある男』は、11月18日(金)に公開される。

『ある男』
11月18日(金)全国公開