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「母性」がバンクーバー国際映画祭で上映、原作者・湊かなえは「緊張と喜び」感じる

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「母性」海外上映用ポスタービジュアル

「母性」が第41回バンクーバー国際映画祭で、正式招待作品としてワールドプレミア上映されることが決定した。

湊かなえの小説を廣木隆一が映画化した本作は、ある女子高校生の死に端を発する母と娘をめぐるミステリー。戸田恵梨香が母親のルミ子、永野芽郁が娘の清佳を演じた。

廣木と湊は、現地での上映に参加する。廣木は「バンクーバー国際映画祭の皆さんに新設部門『ショーケース』の一本として、本作を選んでもらえて感謝です」、湊は「観客の皆さんがどのような表情で観て、どのようなリアクションをされるのか、とても楽しみであり、それを会場で体感できることに緊張と喜びを感じています。原作者としては『母性』上映中、スクリーンを見守りたいけれど、小説家としては客席の観察をしていたい」と述べた。同映画祭プログラミングチームからのコメントは下記の通り。

また第35回東京国際映画祭でもスクリーンにかかることが明らかに。ガラ・セレクション部門での特別招待上映がジャパンプレミアとなる。

第41回バンクーバー国際映画祭は現地時間9月29日より、第35回東京国際映画祭は10月24日より開催。「母性」は11月23日に全国で公開される。

廣木隆一 コメント

バンクーバー国際映画祭の皆さんに新設部門「ショーケース」の一本として、本作を選んでもらえて感謝です。世界でも通じるテーマだと思っているので、ここから発信できることも嬉しいです。

湊かなえ コメント

海外の方々に映画『母性』を観ていただけることを、心から光栄に思います。
「母性」という世界に共通する普遍的なテーマの作品を、
観客の皆さんがどのような表情で観て、どのようなリアクションをされるのか、
とても楽しみであり、それを会場で体感できることに緊張と喜びを感じています。
原作者としては『母性』上映中、スクリーンを見守りたいけれど、
小説家としては客席の観察をしていたい。
国際映画祭への参加も、バンクーバーの訪問も初めてです。
熱気があふれているだろう会場で、エンターテインメントの魅力や力を、
受け止め切れる限り吸収し、日本に持って帰りたいと思います。

第41回バンクーバー国際映画祭プログラミングチーム コメント

廣木隆一監督の新作を再びバンクーバーの観客に届けられることを嬉しく思います。
1995年の「魔王街 サディスティック・シティ」から2018年の「ここは退屈迎えに来て」まで、監督の作品を多数上映してきました。
今回の最新作は、これまでの廣木監督の多くの作品と同様に、女性の心理とその複雑な感情の網目を、思いやりと細やかな感性で探っています。
湊かなえさんの小説を映画化した「母性」は、母を愛しながらも同じ感情を娘に抱くことができない女性の物語です。 ワイドスクリーンで撮影され、ドールハウスのような美しさを持つこの作品は、類まれな2人の女性の心理を分析し、母性に対する規範的な前提を覆す意欲作です。監督はまた、私たちが登場人物の行動を理解するのに苦しみながらも、どこかで深い共感を呼び起こさせるような、俳優の素晴らしい演技を引き出しています。 勇敢で美しく、魅力的なこの作品は、悲しい物語ではありますがその中に優しさと思いやりの余地を残していると感じました。

(c)2022映画「母性」製作委員会