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ラグビー日本代表、目標は2大会連続ベスト8! 坂手主将「きつい時しんどい時が僕の出番」

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坂手淳史 (C)JRFU

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あと1年である。『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』フランス大会は2023年9月8日(金)にフランス代表×ニュージーランド代表という極上のカードで開幕する。日本代表を指揮するジェイミー・ジョセフHCは1年後に迫った大会でのターゲットを語った。

「しっかり決勝トーナメントへ進出することが重要。そこまでいけば、あとは1試合1試合を戦うだけ。世界トップクラスのイングランド、NZを破ったアルゼンチンに勝たないといけないので、簡単なチャレンジではない。だが、いい準備をしてチームを成長させていけば、達成できる目標だと思っている。新型コロナウイルスのパンデミックで1年間活動が遅れ、『スーパーラグビー』のような環境もないため、今回50名を超える選手を呼んで合宿をしている。HCとしてチャレンジだが、ポジティブに捉えている」

『RWC 2019』の時と比べて準備の状況を問われると、指揮官はこう答えた。
「まだ後れを取っていると思う。パンデミックがあり、引退した選手やケガ人もいる。ただプロフェッショナルとして『RWC』へ向けて、しっかり選手を成長させていかないといけない。今回6試合テストマッチがあるので、チームとして成長していきたい」

本大会へ向けての課題として、選手層の厚さとともにディフェンスを挙げた。
「自分たちのベストのやり方はポジティブに戦い勝つこと。『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』を見ても、ディフェンスが強いチームが勝っている。『RWC 2023』もディフェンスが強いチームが勝ち上がっていくと思う。
自分たちの強化でマジックはない。しっかりいいラグビーをして、しっかり勝っていくことが大事。まだスターティングポイント」

9月7日には選手たちがオンライン取材に登場。HO坂手淳史主将をはじめ、首のケガから1年ぶりの代表復帰を目指すPR具智元、30歳となった小瀧尚弘とハタチのワーナー・ディアンズのLO勢、別府合宿2日目の9月5日に22歳の誕生日を迎えたばかりのFBメイン平が出席、メディアの質問に返答した。

坂手淳史「モチベーションとしてはどの立ち位置でも自分の仕事をするということで変わりない。キャプテンを任してもらえるということで、自分らしくやっていきたい。チームがテストマッチで勝つということを浸透させられるよう、同じページを見られるようやっていきたい。ブラウニー(トニー・ブラウンAC)のアタック、ジョン・ミッチェル(AC)のディフェンスをかみ砕いてチームに浸透させていきたい。
(『RWC 2023』の目標について)前回の『RWC』を超えたいと僕自身思っている。前回は選手層が厚くなく、グループステージ4試合フルで出ていた選手がいた。選手層を厚くしたいと僕も思っているし、ジェイミーも層を厚くすると言っていた。
2019年は憧れ。そこに選ばれることを目標に戦っていた。現実だがふわふわした感覚があった。2023年は僕も中心選手としてチームをどうドライブするか。2019年からフィジカル、ラグビーへの理解度も成長していていると思う。成長した僕自身駒となって戦いたい。
(強豪国に勝つために)ひとつの判断ミス、ディティールが勝敗に関わっていくと感じている。『キックを選べばよかった』『スクラムにすればよかった』という判断ミスがある。さらに準備して試合に臨めればと思っている。
(首相としての役割について)リーダーはしんどい時に出ていくべきだと思う。練習もそうだが、試合もそう。相手はどこも強いので、そういう時こそ瞬時の判断で出ていきたい。きつい時しんどい時が僕の出番。コミュニケーションを取ってチームがどう動いてどう戦うべきか判断していきたい。チームがいい時はそんなにやることはない。チームがしんどい時に体を張ります」

具「あと1年なのでそんなに時間ないと思う、ケガ明けでもっともっと早くチームに慣れて戻ってこられるようがんばっていきたい。今回の合宿では最初からスキルを学びながらがんばっている。3グループに別れて今みんな頑張っているが、自分も選ばれて試合に出たい気持ちがある。今はとにかく練習に参加できて楽しい。
(強豪に勝つために)自分はセットプレーを安定させたい。オールブラックスもフランスもスクラムでペナルティを取りにきているので、自分がスクラムで貢献できればと思っている。フランスはスクラムが強いチームという印象。(7月のフランス戦は)しっかり見ていた。練習もできなかったので焦ったりもしたが、見て勉強した。ケガが直ったら秋は出られると思っていたので、どういうスクラムを組むか集中して見た」

小瀧「日本人選手も外国人選手もいい選手ばかりなので、僕はただひたむきに自分のできることをしたい。6・7月は代表から外れてネガティブな感情もあった。もっとがんばらないとという思いだったが、今回呼んでもらい成長の場をいただいたので、精いっぱいがんばりたい。プロになって1年目、神戸でやってきたことを出せる場をもらった。(昨秋の代表活動は)ただただ自分の実力不足を痛感した。僕は派手なことができないので、ひたむきにやり続けようと思う。
(神戸で培ったものについて)東芝でがむしゃらにやっていたことを神戸では逐一指摘してもらっている。ハンドリングやラックでの寝方、セットプレー、逐一教えもらっている。東芝の時はあまり自分から聞きにいっていなかった。ラグビーへの思いも『RWC 2019』を見るまでは何となくでやっていたところがあると思う。『RWC 2019』を見て自分自身変わろうとプロになって神戸に行ったので。(FWコーチのアンドリース・)ベッカーさんという身近に一番すごい人がいるので、毎回教えてもらっている」

ディアンズ「すごいきつい練習が始まったので、フランス戦でやっていたプレーをもう一度みんなで学んでいるところ。自分の身長を生かして、ラインアウトとかキックオフで勝つ。フィジカルバトルで勝つことにフォーカスしている。
(出身地のNZとの試合について)まだ対戦相手として考えていない。オーストラリアAとの試合に出られるようがんばっているところ。最初の3試合に集中している。
(7月のフランス戦について)合宿で準備してきたことをやるだけにフォーカスしていたので、緊張感やプレッシャーはそんなになかった。キャリーやタックルが何回かあったが、回数を上げるためのワークレートや回数を増やすためのオフ・ザ・ボールの動きをしないといけないなと感じた。
(今後の課題について)まだ経験が少なく若いので、いいパフォーマンスを出す準備にフォーカスしている。前回の合宿もずっとワークレートのところにフォーカスしてきた。ワークレートを上げるのはメンタルだと思う。きつい中パフォーマンスを上げる練習をしている」

メイン「今は1日1日精いっぱい。今まで感じたことがない疲労度がある。先のことを考える余裕はない。リコーでは強度高い練習が午前にあったら、午後は軽めで、翌日は休みだが、代表では午前と午後もすごく強度が高く、休みは今のところないので、疲労を感じている。めちゃくちゃきつい。今までないくらいのレベル。毎回高いレベルで要求されるので『これが代表か』と思っている。まずケガをしないこと。ケガしない体を作ってケアすることが一番大事。
(NZ戦について)父親がニュージーランド人なので、小さい時からずっとオールブラックスを見ていて、最初はそっちになりたいとずっと思っていたが、対戦するとなるともっとワクワクする。オールブラックスが負けているところは見たくないし、オールブラックスらしくない。でも対戦したら勝ちたい」

男子日本代表候補別府合宿参加メンバーは以下の通り。
【PR】
淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)1
稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42
垣永真之介(東京サントリーサンゴリア)11
海士広大(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5
クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6
具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)18
三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
【HO】
坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)3
日野剛志(静岡ブルーレヴズ)5
堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5
【LO】
秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)1
飯野晃司(東京サントリーサンゴリアス)1
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks)20
大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ)5
小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)11
サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)2
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
【FL】
布巻峻介(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)13
古川聖人(トヨタヴェルブリッツ)4
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
【No.8】
姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22
ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
【SH】
茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)16
小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)0
齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
高橋敏也(リコーブラックラムズ東京)0
流大(東京サントリーサンゴリアス)27
【SO】
田村優(横浜キヤノンイーグルス)70
中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)0
山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3
【CTB】
梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)2
シェーン・ゲイツ(浦安D-Rocks)4
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)2
中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)28
【WTB】
髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)1
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)0
ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
【FB】
野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14
メイン平(リコーブラックラムズ東京)1
山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。

日本代表候補は9月18日(日)まで別府合宿、9月18日(日)より宮崎合宿を実施。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)×オーストラリアA代表第1戦は10月1日(土)・秩父宮ラグビー場(東京)、第2戦は10月8日(土)・ベスト電器スタジアム(福岡)、第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)、『リポビタンD TOUR2022』イングランド代表×日本代表は11月12日(土)・トゥイッケナムスタジアム(イングランド・ロンドン)、フランス代表×日本代表は11月20日(日)・スタジアム・ド・トゥールーズ(フランス・トゥールーズ)にて開催。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』のチケットは9月10日(土)午前10時~11日(日)午後11時59分・先行抽選プレリザーブ、9月17日(土)午前10時一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4+JAPAN+RUGBY+CHALLENGE+SERIES+2022

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