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この秋100歳を迎える柚木沙弥郎の教育者としての顔に注目『柚木沙弥郎の 100 年―創造の軌跡―』展開催

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《人物屏風》1972年 岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵

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日本を代表する染色家、柚木沙弥郎(ゆのき さみろう/1922-)。2022年9月17(土)より、『柚木沙弥郎の100年―創造の軌跡―』展が開催される。場所は、かつて柚木が教鞭をとり、学長もつとめた、女子美術大学相模原キャンパス内にある女子美アートミュージアム。100歳を迎えた現在もなお、日々制作に取り組む柚木の、創造の軌跡と教育者としての顔を紹介する展覧会だ。

東京帝国大学(現・東京大学)入学後に学徒動員され、戦後は倉敷の大原美術館に就職した柚木。彼はこの時期に民藝運動の提唱者、柳宗悦の紹介で、染色家・芹沢銈介に師事し、染色の道を志した。

同展ではまず、柚木の最も代表的な技法「型染」を紹介。なかでも1950年代中期、柚木が女子美工芸の学生とともに試行し考案した広幅布による「注染」や、「柚木レッド」と呼ばれる深い赤が魅力的な「型紙防染」など、柚木が得意とした技法に焦点を当てる。モダンなモチーフが大胆な構図のなかににじむ、柚木ならではの手仕事の世界が堪能できる。

また、実際の教育現場で開催される展覧会らしく、柚木自身がその創設に尽力し、教師として愛情を注いだ、女子美術大学の工芸科での姿にも迫る。「生活の美」をモットーに、常に学生自身が考えることを促した彼自身の教育の精神を、「色とパターン」「技法」といったキーワードをもとに紹介する。

そのほか、書籍の装丁やポスターなどのグラフィック作品や、女子美退職後に挑戦した空間表現の展示、また彼が日々作品を生み出したアトリエのイメージも再現。柚木沙弥郎の世界を多角的に知ることができる。

《たすき文》1969年 岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵
《三月》2001年 岩立フォークテキスタイルミュージアム蔵
書籍の装丁 作家蔵
《女子美術大学杉並校舎・工芸科染工房での柚木沙弥郎と学生型染の授業⦆1967年頃 女子美術大学蔵

【開催概要】
『柚木沙弥郎の 100 年-創造の軌跡-』
会期:2022年9月17日(土)~10月17日(月) ※会期中無休
会場:女子美アートミュージアム
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:500円
公式サイト:https://www.joshibi.net/museum/jam/2022/yunoki.html

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