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ヴェネツィア映画祭で米ドキュメンタリーが最高賞、ケイト・ブランシェットが女優賞に

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ローラ・ポイトラス (写真提供:imageSPACE / ImageSpace / Sipa USA / Newscom / ゼータ イメージ)

第79回ヴェネツィア国際映画祭の授賞式が、イタリア現地時間9月10日に行われ、ローラ・ポイトラスの監督作「All the Beauty and the Bloodshed(原題)」がコンペティション部門の最高賞にあたる金獅子賞に輝いた。

「All the Beauty and the Bloodshed」は、鎮痛薬オピオイド中毒の経験者であるアメリカの写真家ナン・ゴールディンの半生と、中毒問題を引き起こすきっかけとなった製薬会社の創業者サックラー家の没落を追ったドキュメンタリー作品。同映画祭ではクロエ・ジャオの「ノマドランド」、オードレイ・ディヴァンの「あのこと」に続き、3年連続で女性監督の作品に金獅子賞が授与された。

銀獅子賞の審査員大賞はアリス・ディオップの「Saint Omer(原題)」、監督賞は「Bones and All(原題)」を手がけたルカ・グァダニーノが受賞。最優秀女優賞には「TAR(原題)」でオーケストラの首席指揮者を演じたケイト・ブランシェット、最優秀男優賞には「イニシェリン島の精霊」でアイルランドの孤島に暮らす男を演じたコリン・ファレルが選出された。「イニシェリン島の精霊」は監督・脚本を担当したマーティン・マクドナーも最優秀脚本賞に選ばれている。主な受賞結果は以下の通り。

なおクラシック部門では、鈴木清順監督作「殺しの烙印」の4Kデジタル復元版が最優秀復元映画賞をアジア映画で初めて受賞した。

※「TAR」のAはアキュートアクセント付きが正式表記

第79回ヴェネツィア国際映画祭 主要部門受賞結果

金獅子賞

ローラ・ポイトラス「All the Beauty and the Bloodshed(原題)」

銀獅子賞(審査員大賞)

アリス・ディオップ「Saint Omer(原題)」

銀獅子賞(監督賞)

ルカ・グァダニーノ「Bones and All(原題)」

最優秀女優賞

ケイト・ブランシェット「TAR(原題)」

最優秀男優賞

コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」

最優秀脚本賞

マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」

審査員特別賞

ジャファール・パナヒ「Khers nist(原題)」

マルチェロ・ マストロヤンニ賞

テイラー・ラッセル「Bones and All」