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丁寧な手仕事による日常品約150点で“暮らしのデザイン”の始まりを紹介『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』開催

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ウィリアム・モリス《いちご泥棒》1883年 個人蔵

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9月23日(金・祝)より府中市美術館では、「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」を開催する。

イギリスのロンドンに生まれ、詩人、思想家、デザイナーと様々な顔を持つウィリアム・モリス(1834-96)。現在も小鳥や草花が散りばめられた有機的なテキスタイル・デザインで人気の高い彼は、イギリスが世界に誇る、「モダンデザインの父」である。

19世紀、大英帝国の絶頂期を生きながら、急速な近代化に危機感を抱いていたウィリアム・モリスは、産業革命による商業主義を批判し、中世の諸芸術と社会制度の復活を提唱するジョン・ラスキン(1819-1900)の思想に共感。すべての人が生活の中で「美」を享受出来る社会を実現しようという理想のもとに活動した。

まずは、モリスが新婚時代を過ごしたレッド・ハウスの室内装飾を友人たちと手掛け、ヨーロッパ中世の丁寧な手仕事や幸せな共同作業に根ざした「世界で一番美しい家」を実現。彼の、暮らしをデザインし、生活に美を見出す姿勢は、多くのデザイナーや建築家が共感するところとなり、アーツ・アンド・クラフツ運動が巻き起こった。

同展では、このウィリアム・モリスの業績とともに、彼が提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動の影響が、どのように欧米に広がっていったのかを紹介する。

たとえばイギリスの老舗百貨店・リバティー商会や、現在はジュエリー・ブランドとして人気の高いティファニー、日本では旧帝国ホテルの建築家として知られるフランク・ロイド・ライトなども、アーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受けて発展した。

現在私たちが当たり前に享受する「暮らしのデザイン」の始まりを、わかりやすく知ることができるだろう。

チャールズ・フランシス・アンズリー・ヴォイジー《小鳥と花「エセックス No.A.14」》1907年頃 個人蔵
ウィリアム・モリス《格子垣》1864年 個人蔵

【開催概要】
『アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』
会期:9月23日(金・祝)~12月4日(日)
会場:府中市美術館
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10月10日は開館)、10月11日(火)
料金:一般900円、大高450円、中小200円
展覧会公式サイト: http://fam-exhibition.com/artsandcrafts/

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