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国宝《曜変天目(稲葉天目)》をはじめとする静嘉堂文庫美術館所蔵の名品を新たなアートスポットで大公開

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国宝 《曜変天目(稲葉天目)》 南宋時代(12-13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

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10月1日の土曜日、東京・丸の内に新たなアートスポットが誕生する。長らく世田谷区で美術館活動を展開してきた静嘉堂文庫美術館が、東京駅にほど近い「明治生命館」の1階に展示ギャラリーを移転、「静嘉堂@丸の内」の新たな愛称とともにオープンするのだ。開館記念展の『響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―』は、国宝・重要文化財を多数含む名品が勢揃いする豪華な展観となる。

現在の三菱グループの礎を築いた実業家・岩﨑彌之助とその長男・小彌太の蒐集品を核とする同館は、日本と東洋の古美術と古典籍を中心とする優れたコレクションを誇る。その作品群をより多くの人々が鑑賞できるよう、アクセスの良い立地への移転が決まったが、丸の内にミュージアムをつくるという構想自体は、すでに創設者・彌之助が抱いていたものだという。

移転施設の明治生命館は、1934年竣工、古典主義様式の堂々たる風格をもつ名建築。当時の西洋近代建築の最高傑作とも言われ、昭和の建築物では初めて国の重要文化財に指定されている。
今回の大きな見どころは、その「重要文化財」の建物の中で、7件の「国宝」を含む館の代表作の数々が鑑賞できること。
世界に3件しか存在しない曜変天目茶碗のひとつ、国宝《曜変天目(稲葉天目)》をはじめとし、館の所蔵するすべての国宝が出品されるのは稀な機会。また最先端の展示・照明技術を駆使した新ギャラリーが、素晴らしい鑑賞体験をもたらしてくれることも間違いない。

同展では、彌之助の名高い茶道具コレクションから、信長・秀吉・家康の「三英傑」に伝来したという来歴でも知られる2件の唐物茄子茶入や、千利休が所持したと伝わる茶道具も登場。
また日本美術では、宗達、光琳、抱一、其一ら、琳派の華麗な傑作が並ぶほか、コレクションの根幹をなす中国美術、刀剣、書など、いずれも眼福となる名品が揃う。
ぜひこの貴重な機会に、新たな美しい展示空間で、同館の名宝の美を堪能したい。

静嘉堂文庫美術館 展示ギャラリー(ホワイエ)完成予想図 資料提供:竹中工務店
重要文化財 明治生命館 昭和9年(1934)竣工
国宝 俵屋宗達 《源氏物語関屋澪標図屏風》のうち関屋図 江戸時代・寛永8年(1631) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期(10/1~11/6)展示
国宝 俵屋宗達 《源氏物語関屋澪標図屏風》のうち澪標図 江戸時代・寛永8年(1631) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期(10/1~11/6)展示
余崧 《百花図巻》 清時代・乾隆60年(1795) 静嘉堂文庫美術館蔵 後期(11/10~12/18)展示
余崧 《百花図巻》 清時代・乾隆60年(1795) 静嘉堂文庫美術館蔵 後期(11/10~12/18)展示

【開催概要】
開館記念展Ⅰ『響きあう名宝ー曜変・琳派の輝きー』
会期:2022年10月1日(土)〜12月18日(日) ※会期中展示替えあり
会場:静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)
時間:10:00~17:00、金曜は18:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜、11月8日(火)、11月9日(水)
料金:一般1500円、大高1000円
公式サイト:https://www.seikado.or.jp/

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