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宝塚星組全国ツアー公演『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』&バウホール公演『ベアタ・ベアトリクス』上演中

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宝塚歌劇団星組 ミュージカル・プレイ 『モンテ・クリスト伯』/ レビュー・エスパーニャ 『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』 (c)宝塚歌劇団

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宝塚星組公演『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』の全国ツアーが、東日本を中心に9月21日まで巡演中だ。(※新型コロナウイルス感染症の影響により、9月13日~18日公演中止※9/14追記)。

ミュージカル・プレイ『モンテ・クリスト伯』は、「巌窟王」として知られるアレクサンドル・デュマの小説を、脚本・演出の石田昌也がミュージカル化し、2013年に宙組の凰稀かなめ主演で初演された。今回の再演では、星組トップスター礼真琴が主人公のモンテ・クリスト伯ことエドモン・ダンテスを演じる。

物語は、愛する女性と婚約し、船長の座も約束された若き航海士エドモンが、彼の幸運を妬んだ男たちに突然無実の罪を着せられ、孤島の牢獄に収監されるが、脱獄して名前を変え、莫大な財宝を手に入れて、自分を陥れた男たちを追い詰めていく復讐劇だ。

出演はほかに、ダンテスの元許嫁メルセデスにトップ娘役の舞空瞳、ダンテスを陥れて彼女と結婚するフェルナンに瀬央ゆりあ、ダンテスを投獄する検事代理ヴィルフォールに綾城ひか理。月組から組替えした暁千星がこの公演から参加し、脱獄したダンテスを救う密輸船の乗組員で、のちに彼の部下となるベルツッチオを演じている。

併演のレビュー・エスパーニャ『Gran Cantante(グラン・カンタンテ)!!』は、大劇場公演で上演されたショーを、全国ツアーバージョンとして、出演者などを一部変更。スペイン語で“素晴らしい歌い手”を意味するタイトル通り、抜群の歌唱力を誇る礼真琴を中心に、スペインにまつわる名曲の数々に乗せ、妖艶なスパニッシュダンスが披露される。今回は、歌唱、ダンス共に定評のある暁が加わったことで、より厚みが増し、見応えあるショーになった。

宝塚歌劇団星組 ミュージカル『ベアタ・ベアトリクス』

もう一方の星組公演は、宝塚バウホールで上演中のミュージカル『ベアタ・ベアトリクス』。ラファエル前派の画家で、詩人でもあるダンテ・ガブリエル・ロセッティを主人公にしたミュージカルで、入団9年目の極美慎が初主演し、作・演出は、この作品がバウホールデビューとなる熊倉飛鳥が手がける。

「ベアタ・ベアトリクス」とは、ロセッティの代表作のタイトルで、理想の女性を求める画家が、モデルを務めるふたりの女性の間で揺れる様子を描いた愛憎劇だ。

ロセッティ役の極美のほか、彼の妻で「ベアタ・ベアトリクス」のモデルとなったリジーに小桜ほのか。これも代表作のひとつ「プロセルピナ」のモデルになった女優ジェインに水乃ゆり、同じラファエル前派の画家で、リジーをモデルに有名な「オフィーリア」を描いたジョン・エヴァレット・ミレイに天飛華音らが出演する。

なお、千秋楽の19日(月・祝)には、タカラヅカ・オン・デマンドでライブ配信も予定されている。

文=原田順子

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