Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > いよいよ開幕!「六本木アートナイト2022」の注目作品をダイジェストで紹介

いよいよ開幕!「六本木アートナイト2022」の注目作品をダイジェストで紹介

アート

ニュース

ぴあ

中央は村上隆の「ドラえもん」バルーン

続きを読む

フォトギャラリー(20件)

すべて見る

9月17日(土)から19日(月)までの3日間、3年ぶりに「六本木アートナイト」が開催される。六本木の主要な文化施設や大型複合施設に加え、六本木の商店街などまちなかにも作品が展示される、いわばコンパクトな芸術祭だ。

六本木アートナイトは、2009年より始まったアートイベント。新型コロナウイルスの流行により、2020年、2021年と延期されていたが、このたびようやくの開催となった。六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、六本木地区の協力施設や公共スペースなど、六本木エリアのさまざまな場所で展示が行われる。

今回のテーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」。メインプログラム・アーティストに村上隆が起用され、彼がキュレーションした12組のアーティストとともに、ドラえもんとコラボレートした新作バルーン作品が披露される。

六本木アートナイトのメインプログラム・アーティスト、村上隆

開幕前のプレスプレビューに登壇した村上は、「自分がまんがに夢中だった1960年代、藤子・F・不二雄をはじめ、まんが家の先生たちは芸術家という自覚はなかったものの、自分たちのまんがの力で世の中を変えているという自覚があった。その姿勢を表現できれば」と高さ10メートルのドラえもんバルーンの前で意気込みを語った。また、「自分がアーティストとして活動しはじめた当時、有楽町マリオンの吹き抜けに巨大なドラえもんのバルーンが浮かんでいたのを思い出す」と、アート作品を作るきっかけのひとつにドラえもんの存在があったことにも言及。ドラえもんというメインテーマにあわせ、まんがやアニメと親和性が高いアーティスト12組を選定したという。

村上と12組のアーティストによるドラえもんは、六本木の各エリアで見ることができる。

六本木ヒルズアリーナでは村上隆のドラえもんに加え、T9G&ナカザワショーコ、村田森、青島千穂、細川雄太、くらやえみ、obのバルーンが設置されている。

左から、T9G&ナカザワショーコ、村田森、青島千穂による「ドラえもん」バルーン
左から細川雄太、くらやえみ、obの「ドラえもん」バルーン

ドラえもんバルーンは、ドラえもんの背中側にもアーティストがデザインを施している。鑑賞の際はぐるりとドラえもんの周囲をまわって見よう。

六本木ヒルズアリーナの「ドラえもん」バルーン

六本木ヒルズに隣接するビル、ラビロス六本木には、MADSAKIのドラえもんが、国立新美術館ではMr.、大谷工作室、TENGAone、Kasing Lung、タカノ綾、さらに東京ミッドタウンにはふたたび村上隆のドラえもんが設置されている。

国立新美術館の建物前に設置されている「ドラえもんバルーン」 左からMr.、大谷工作室、TENGAone、Kasing Lung、タカノ綾による作品
東京ミッドタウンの村上隆「ドラえもん」バルーン

「ドラえもん」バルーンのほかにも約70組のアーティストによる約100点の展示を六本木の各施設やまちのなかで見ることができる。

六本木ヒルズのウェストウォーク2Fにはマイケル・リンとローレンス・ウィナーの作品が隣り合っている。

左:マイケル・リン《窓》 右:ローレンス・ウィナー《HERE FOR A TIME THERE FOR A TIME & SOMEWHERE FOR A TIME》

ローレンス・ウィナーは、この場所のほか、六本木ヒルズヒルサイド1階や六本木ミッドタウンのガーデン・ストリートにも作品を配置している。

自らも車椅子を利用する檜皮一彦は、約60台の車椅子を積み上げた立体作品を展示。

檜皮一彦《HIWADROME TYPE ε》

threeは、カラフルな色水がはいったしょうゆ差しを並べたタペストリーのように見える作品を発表。しょうゆ差しを現代に生きる人々になぞらえているという。

three《Tokyo’s Landscape》
three《Tokyo’s Landscape》部分

このほか、六本木ヒルズノースタワー、ルルレモンの前にはTANGENTによる《INAHO》が、六本木ヒルズメトロタワーにはデイジーバルーン《Wave》が展示されている。短期間で六本木アートナイトを鑑賞する場合は、まずは六本木ヒルズを中心として歩いて見よう。

TANGENT《INAHO》
デイジーバルーン《Wave》

東京ミッドタウンにもキム・スージャやmagma、山本千愛、古谷崇久ほか多数のアーティストの作品が展示されている。

キム・スージャ《演繹的なもの》
magma《ROCK’N》

六本木の街のなかにも作品が点在

そして、六本木交差点そばには増田セバスチャンの作品《Polychromatic Skin -Gender Tower-》が配置されている。本作品のそばや、交差点周辺の華やかに彩られたプランターも増田セバスチャンの作品だ。

増田セバスチャン《Polychromatic Skin -Gender Tower-》

同じく六本木交差点、高速道路の高架下では、今井俊介が橋脚を彩っている。

今井俊輔《untitled》

六本木ヒルズ内にも作品を展示しているマイケル・リンは、六本木のビル、ジオットハウス全体を彩っている。その近くのビルには原田郁がPC上で仮想空間を描き、それを現実の建物のなかに表現した《WHITE CUBE -WHITE CUBE- ROPPONGI 2022》が、芋洗坂のかつてコンビニだった空き店舗では、消費社会に生きる人間の在り方に疑問を投げかけるリヴァ・クリストフの《人間自動販売機》が展開されている。

マイケル・リン《窓》
原田郁《WHITE CUBE -WHITE CUBE- ROPPONGI 2022》
リヴァ・クリストフ《人間自動販売機》

このほかにも、六本木の各所で多数の作品展示やイベント、パフォーマンスなども行われる。秋の3連休を満喫できるアートイベント、ぜひ六本木をゆっくりと歩いてアート探しを楽しもう。


【開催情報】
「六本木アートナイト2022」
9月17日(土)~19日(月)、六本木ヒルズほか六本木各所にて開催
https://www.roppongiartnight.com/2022/

フォトギャラリー(20件)

すべて見る