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結成2周年のBUDDiiS Zeppツアー最終日 Zepp Haneda公演レポート「僕たちらしいエンターテインメントをこれからも」

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『BUDiiS vol.03 Zepp Tour-JOURNiiY-』Zepp Haneda第一部公演より 撮影:笹森健一

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9月18日、10人組ダンス&ボーカルグループBUDDiiSが『BUDiiS vol.03 Zepp Tour-JOURNiiY-』の最終公演をZepp Hanedaにて行った。自身初のZeppツアーでBUDDiiSが届けてきたのは一体どんなステージだったのか。パワーと笑顔にあふれたZepp Haneda第一部公演の模様をレポートする。

BUDDiiSと最高の音楽の旅へ!

ステージ全面のスクリーンには波が打ち寄せる浜辺。ブック型のスクリーンにはメンバーのメッセージが映し出され、開演前から楽しませてくれる。定刻を過ぎたころ、FUMINORIによる開演前アナウンスが。ところどころ、噛む様子に会場はバディ(BUDDiiSファンの総称)の温かい笑い声に包まれる。アナウンスが終わると、フッと暗転。ステージはプロジェクションマッピングによって目まぐるしく変わっていく景色が映し出される。

ステージ上に10人の姿が。「OZ」で観客を一気に物語の中へと誘っていく。ブック型のスクリーンにそれぞれの表情が映し出され、本当にどこか別世界へ迷い込んだようだ。ファンタジックな雰囲気を感じさせる「OZ」が1曲目に来ることでその世界観を強め、また、改めて楽曲の強さも実感させられる。

JOURNiiYの世界に入ったバディたちを彼らは逃がさない。「ペンライトをガンガン振って最高の1日にしていきましょう!」というFUMINORIの言葉と共に始まったのはゴキゲンなナンバー「YO HO」。会場のボルテージが上がっていくのが肌で感じられる。

そして「CLICK ME」へ。ステージ上段も使い、ボリュームのあるステージを見せていく。よりダイナミックになったパフォーマンス。「CLICK ME」は見るたびに彼らの成長を強く感じられる楽曲かもしれない。時折大人びた表情を見せるFUMIYAには驚かされるし、SEIYAとSHOWのアクロバットは軽やかさを増している。「HOT CHEESE」では客席がオレンジのペンライトで染まる。ここではプロジェクトマッピングも使用され、また異なる空間を作り出す。不思議とZeppのステージだけではなく、会場全体が彼らのパフォーマンスの舞台であるような錯覚を覚えるのは、演出のせいか、彼らの力なのか。

MCではそれぞれの個性豊かな自己紹介を。FUMINORIが明るく笑いをとれば、「20代なのに誰も信じてくれません!」とTAKUYA。すかさずFUMINORIからの「大人っぽいってことですよね」というアシストも入る。「今日も1番青い男です」と自身の髪と絡めてSEIYAが挨拶したあとは、この日が誕生日だというSHOOTにはメンバーから「おめでとう!」の声が飛んだ。

MORRIEの「東京に来ちゃいました~!」には、FUMINORIの「初めましての感覚やめて、だいたい東京にいるから!」とツッコミが入りつつも、KEVINとYUMAがMORRIEに続き「東京にきましたー!ただいま!」「ついに東京来ました!」と三段落ちを完成させ笑顔を弾けさせた。そして「関東人のHARUKIです!」「ネイルして気合ばっちりSHOWです!」と続く。

髪を赤に染めたFUMIYAは「いつも我慢できなくて髪染めました、って言っちゃうんですけど、今回は絶対に言わない、と思って隠しました!」と大人になった一面をのぞかせた。

そして、今回のZepp Hanedaの公演にあたり、「羽田にはゆかりがある」とFUMINORI。「実は初めて有観客で立たせてもらったのがZepp Hanedaということでただいま!」と言って客席に向かって手を振った。コロナ禍でのデビューとなったBUDDiiSにとって、有観客でのライブというのは思い出深いものとなっているはず。「その時は2曲だけでしたけど、ワンマン、そしてこうしてツアーでこうやって回らせてもらえてうれしいな、と思います」とかみしめた。

KEVIN制作の新曲「The One」は、とびきりキュートに!

「次の曲は僕たちと一緒に踊ってもらえたらなと思います」というFUMINORIの言葉で始まったのは「R4U」。メンバーと客席のペンライトの動きが重なる瞬間はライブの醍醐味を感じる。

SHOOT、SEIYAの低く落ち着いたボーカルから、KEVINの艶やかな歌声につながる「ON & ON」ではそれぞれがグッと大人の表情を見せ、バディたちの心をつかんでいく。ゆったりとした空気の中、「ENCHANT」のremixバージョンをKEVIN、MORRIE、SHOOTで。プロジェクションマッピングで描かれた三日月が輝く夜空。ステージに腰かけるKEVINがその中に溶け込み、まるで三日月に座っているように見える様子がロマンチックだ。

続いてFUMINORI、SEIYA、YUMA、SHOW、TAKUYA、HARUKI、FUMIYAで迫力あるダンスパフォーマンスを。激しさだけではなく、「静」と「動」のパキッとしたダンスはそれぞれの技術の高さが感じさせられる。

「To The Top」(remix)、FUMIYAのラップから始まる「BEAST2」ではワイルドな表情を見せる。フォーメーションの巧みさを感じさせられるダンスが曲の魅力を底上げしている。8月24日リリースの6thシングル『SM:)LE』のカップリング「RISE IN LOVE」のあとは、新曲「P.A.R.T.Y」を披露。さらに「ALRIGHT」ではFUMINORIの掛け声に合わせて客席もジャンプ! クラップをし、大きく手を挙げて、会場全体で盛り上がろうというという気持ちが伝わってくる。そして、MORRIEの美しい高音が響き、空気を震わせる。

KEVIN制作の新曲「The One」では、とびきりキュートな歌詞とダンスを魅せた。サビ前では、客席も大きくペンライトを下から上へあげ、彩りを添える。曲中ではメンバーからのメッセージも。これは日替わりのようで、この回ではKEVINが担当。

「普段は歌で想いを伝えていますけど今日は言葉で伝えさしてください!愛してる」と言い、恥ずかしそうに笑みを浮かべると、客席から思わず歓声が上がった。

しかし、このあとのMCではFUMINORIが「これは審議です!」と言い、KEVINのパフォーマンスに物申した。「マジで冷や汗かいた~」とKEVIN。ここまでの公演を振り返ったのか、「これをみんなはやってきたんですね、よく無茶ぶりしましたわ」と反省の弁を述べ、メンバーの笑いを誘った。しかし、ポップで見どころも多い新曲は客席をとびきり楽しませる。それだけではなく、「セリフを言わないメンバーは『The One』は本当に最高。弾けて」とFUMINORIが言うように、メンバー自身も楽しんでいる楽曲だということがわかる。しかし、そのセリフを担当するメンバーはプレッシャーがかかるようで……。

「さすがのKEVINくんも今日の行きの車の中で言ってました。『The One』か……って」とFUMIYAにバラされ、苦笑いを浮かべる場面もあった。

ライブも終盤。FUMINORIが「どう、バースデーボーイ。楽しい?」とSHOOTに振ると、「楽しいですよ、最高!」。2部でのセリフ担当はSHOOTでは? という話が盛り上がっている横で、MORRIEが「指輪なくなってる……」と言い、メンバーでステージを探す場面も。自由である。が、とっさに全員が動き出す様子に、仲の良さが感じられて、思わず微笑んでしまう。

そんなハプニングもありつつ、FUMINORIがライブの感想を求めると、TAKUYAは「このツアーで初めてやった曲がすでに認知されてて、ペンライトとかも振ってくださってて感謝の気持ちでいっぱいです」と想いを伝えた。

1つ1つの公演にあった笑いと涙……そして次のステージへ

ライブの残りもあとわずかだが、盛り上がりは増していく。「一緒にクラップしていきましょう!」と始まったのは「JEALOUS」。クラップで会場がひとつになっていく。「Under The Sea」では会場が青のペンライトで染まり、BUDDiiSとバディが一緒にライブの空間を作り上げていっていることが実感できる。本編ラストの曲は「SM:)LE」。TikTokキャンペーンということで、動画撮影OKとFUMINORIからアナウンスが。客席がスマホをステージに向けるのはまた不思議な空気感になる。ステージから向けられる笑顔を、それぞれのバディがしっかりと自身のスマホに留めたのではないだろうか。

会場の大きな手拍子に迎えられてのアンコールでは、HARUKIが「今まで8公演ということで1個1個の公演に感動があり、涙があり……こうやって東京で今までの東京の公演とは違って、ツアーの最後の公演ということで、嬉しいです」とキュートな笑顔で伝えた。そんなHARUKIの言葉を受けて、FUMINORIは「こうしてツアーできてるってこと自体が、皆さまに支えられてるなあっていう感謝の気持ちでいっぱいです」と改めてバディにありがとうの気持ちを届ける。

また、ここではメンバーの髪色の話に。「FUMIYAが赤にするっていうから、俺もやんなきゃいけないじゃん?」とSEIYA。FUMIYAは「汗がやばい!(髪色が落ちて)汗が赤になる」と言うと、SEIYAもうなずき「また衣装さんに怒られる」とカラフルな髪色の苦労を明かした。そして、FUMINORIはFUMIYAのほか、MORRIEにも開演前のアナウンスで噛んだことをいじられ、会場を和ませていた。笑顔が絶えないステージ、最後の曲は「Beautiful」。歌と共に、メンバーは心からの感謝を届け続けた。

「全国巡ってきて、最後羽田という土地でみなさんと一緒の時間を共有できたことが本当に僕たちの財産になったな、と感じています。毎公演、みなさんの愛を、最高の盛り上がりをありがとうございます! BUDDiiSらしく、これからもたくさんのエンターテインメントを届けていきたいなと思っています」とFUMINORI。

Zeppツアーは終わったが、彼らはとどまることなく、次のステージへと向かう。2部公演では12月9日、10日にLINE CUBE SHIBUYAにて『BUDDiiS vol.04 -WiiNTER LAND-』が行われることが発表された。観ている人たちを楽しい場所へと連れて行ってくれるパワーがあるBUDDiiS。9月16日に結成2周年を迎えたばかりの彼らが次の1年で見せてくれるステージを、期待して待ちたい。

<ライブ情報>
『BUDDiiS vol.04 -WiiNTER LAND- 』

■日時
2022年12月9日(金)
第1公演: 開場 17:00 / 開演 18:00

2022年12月10日(土)
第2公演: 開場 12:00 / 開演 13:00
第3公演: 開場 16:00 / 開演 17:00

会場:LINE CUBE SHIBUYA

■チケット料金
全席指定:6,000円(税込)

詳細はこちら:
https://buddiis.com/

取材・文=ふくだりょうこ
撮影=笹森健一

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