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山田杏奈・森山未來・永瀬正敏が共演、福永壮志の監督作「山女」2023年公開

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左から山田杏奈、森山未來、永瀬正敏。

山田杏奈の主演作「山女」が、2023年に公開されることが決定した。

「リベリアの白い血」「アイヌモシリ」の福永壮志が監督を務める本作は、「遠野物語」で紹介された民話にインスピレーションを得た作品で、18世紀後半の東北が舞台。自然の脅威を前にした村社会の閉鎖性と集団性、また信仰の敬虔さと危うさをテーマに、主人公の少女・凛が自分の意志で生きていく姿を描いている。

食糧難に苦しむ村で人々から蔑まれながらもたくましく生きる凛を山田が演じるほか、神聖な森に住み、村人たちから恐れられながらも凛との間に信頼関係を築く謎の存在・山男役で森山未來が出演。凛の父親で、村八分になりながらも汚れ仕事をして生計を立てる伊兵衛には永瀬正敏がキャスティングされた。

山田は本作に関し「凛でいた期間は私自身も夢と現実のはざまにいたように思い出します。現代とは違う時代背景、環境の中でも彼女が何と戦っているのか、彼女はどうしたら幸せになれるのかをずっと考えていました」とコメント。福永は『自然と人間』や『集団と個』といった現代の日本社会においても身近なテーマを扱っています。厳しい環境の中を必死に生きる主人公・凛を通して、この映画を観た人の心に何かを残せることを願います」と述べている。

なお日本とアメリカの共同製作となる本作は、10月24日から開催される第35回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、映画祭にて上映される。

※「アイヌモシリ」の「リ」は小文字が正式表記

山田杏奈 コメント

凛でいた期間は私自身も夢と現実のはざまにいたように思い出します。
現代とは違う時代背景、環境の中でも
彼女が何と戦っているのか、彼女はどうしたら幸せになれるのかをずっと考えていました。
東京国際映画祭のコンペ部門に出品されると聞き、とても光栄ですし嬉しいです。
沢山の人に福永監督の描く世界が届くことを願っています。

福永壮志 コメント

「遠野物語」で書き記された数々の民話では、自然に宿る神々や化け物が絶対的な存在として描かれているのとは対照的に、人間は非力で浅はかです。その根底には自然に対する畏敬の念と、後世に向けた教戒が込められています。「山女」は、それらの民話にインスパイアされて新しく紡ぎ上げた物語で、「自然と人間」や「集団と個」といった現代の日本社会においても身近なテーマを扱っています。厳しい環境の中を必死に生きる主人公・凛を通して、この映画を観た人の心に何かを残せることを願います。

(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE