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動物を描けばその体臭までも表す―竹内栖鳳の画業を展観『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』開催

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竹内栖鳳 《班猫》【重要文化財】1924(大正 13)年 山種美術館

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10月6日(木)より、山種美術館では、『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』が開催される。栖鳳の初期から晩年までの作品を網羅した同展では、美術館が所蔵する栖鳳作品全26点、初公開となる個人蔵の作品も多数紹介。山種美術館では10年ぶりとなる竹内栖鳳の展覧会だ。

明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳(1864-1942)は、「東の大観、西の栖鳳」と並び称された、京都画壇の巨匠。江戸時代以来の円山・四条派の伝統を引き継ぎ、早くからその才能を開花させていたが、1900(明治33)年のパリ万博視察で渡欧したことが本格的な転機となった。現地で見た西洋絵画に大いに刺激を受けた栖鳳は、帰国後、日本画の伝統と西洋の技術を融合させた独自の画風を確立。近代日本画に新しい革新をもたらしていく。

そんな栖鳳が得意としたのが、「動物を描けばその体臭まで描ける」と自ら語っていたという動物画だ。同展でも東京国立博物館所蔵の《松虎》(前期展示:10月6日~11月6日)ほか、動物画の優品が紹介されるが、特に注目したいのが《班猫》だ。栖鳳の作品の中で唯一重要文化財に指定されている同作は、何種類もの絵の具で繊細な毛描きをほどこすことで、猫の柔らかな肢体を表現した、山種美術館が誇るアイドルねこ。

同展では、この作品の写真撮影が可能となる。美術館公認のもと、栖鳳の傑作をカメラに収めることできるこの機会を、お見逃しなく。

さらに展覧会では、江戸時代から近・現代に至る京都画壇の画家たちの作品も紹介。栖鳳門下では西山翠嶂のかわいらしい《狗子》や、西村五雲の迫力ある《白熊》など、師弟による動物画の競演が実現する。また、やはり栖鳳に学んだ村上華岳の作品では、傑作《裸婦図》(重要文化財)も特別公開される。栖鳳の作品とともに、京都画壇の名品の数々も楽しみたい。

竹内栖鳳 《松虎》1897(明治 30)年頃 東京国立博物館 [前期展示10/6-11/6] Image:TNM Image Archives
竹内栖鳳 《みゝづく》 1933(昭和 8)年頃 山種美術館
西村五雲 《白熊》1907(明治 40)年 山種美術館
西山翠嶂 《狗子》1957(昭和 32)年 山種美術館
村上華岳 《裸婦図》【重要文化財】1920(大正 9)年 山種美術館

【開催概要】
『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』
会期:2022年10月6日(木)~12月4日(日) ※会期中展示替えあり
会場:山種美術館
時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日:月曜(10月10日は開館)、10月11日(火)
料金:一般1300円、大高1000円
公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/

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