安倍元首相銃撃事件、山上容疑者をモデルに描く映画が国葬に合わせて緊急上映
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「REVOLUTION+1」
安倍晋三元首相の銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者をモデルにした映画「REVOLUTION+1」の緊急特別版が、本日9月26日から29日にかけて東京・新宿ロフトプラスワンほか全国各地で上映される。
監督を務めたのは、かつて若松孝二の独立プロダクションに加わり、性と革命を主題にした前衛的なピンク映画の脚本を量産した足立正生。パレスチナゲリラの日常を描いた「赤軍-PFLP・世界戦争宣言」などで知られ、1969年には連続射殺事件を起こした元死刑囚・永山則夫の心象風景を捉えたドキュメンタリー「略称・連続射殺魔」を手がけている。
現在83歳の足立にとって6年ぶりの監督作である「REVOLUTION+1」。7月8日の銃撃事件直後から井上淳一とともに3日で脚本を書き上げ、8月末にクランクインし、8日間の撮影を経て編集作業に入った。山上容疑者をモデルにした主人公・川上を演じたのは、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「止められるか、俺たちを」のタモト清嵐。手製の銃で凶行に至るまでの人生が獄中からの回想形式で描かれる。製作をロフトプロジェクト、配給を太秦が担当。完成版の劇場公開は年末に予定されている。
この3日間では安倍元首相の国葬に合わせ、制作途中である50分尺の緊急特別版を上映。新宿ロフトプラスワンのほか、茨城・あまや座、東京・LOFT9 Shibuya、大阪・ロフトプラスワンウエスト、愛知・シネマスコーレ、新潟のシネ・ウインドと高田世界館、長野の長野ロキシーと松本ロフト@MOLE HALL、京都・出町座、沖縄・シアタードーナツ、石垣島での上映会にて披露される。なお東京、大阪、茨城の上映チケットはすでに完売。そのほかスケジュールやチケット状況は各劇場の公式サイトで確認してほしい。
本日20時過ぎからは、新宿ロフトプラスワンで行われる初上映後のトークをVimeoのロフトチャンネルで無料配信。足立と司会を務める井上のほか、ゲストとして宮台真司、ダースレイダーが参加する。