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コレクション作品を収集の歴史や取得時のエピソードとともに紹介『コレクション解体新書Ⅰ フジタが目黒にやって来た』開催

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秋岡芳夫《赤い家》1948年、目黒区美術館蔵

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1987年に東京・目黒に開設された目黒区美術館で、開設準備室時代から約40年にわたって築いてきた特色あるコレクションを紐解く展覧会が開催される。題して、『コレクション解体新書』。2部にわけての構成で、第1部の『フジタが目黒にやって来た―作品収集のあゆみ―』は、10月8日(土)から11月20日(日)までの開催だ。

開設準備室が1981年に始めた当初の収集の方針は、海外で学び国際的に活躍した作家と、素材や技法の特質をよく示す作品を中心に、日本の近代から現代に至る美術の歴史を俯瞰できるコレクションを目指すというものだった。

その最初の収蔵品となったのが、20世紀初頭にパリに留学し、国際的に活躍した藤田嗣治の《動物群》。以後、藤田の油彩画や版画のほか、藤田が挿画を手がけた書籍も含めてその作品群を充実させ、おりにふれて藤田に関わる展覧会を開催してきた。同展のタイトル『フジタが目黒にやって来た―作品収集のあゆみ―』は、そうした象徴的な意味をもつのだろう。

同展では約2400点を数えるコレクションから、藤田のように海外で学んだ画家や、洋画家の古茂田守介など目黒にゆかりのある作家たちを紹介。

美術館のコレクションは、長い年月をかけて、美術館の活動の展開とともに変化してきた。たとえば、インテリアショップやデザイナーが多い目黒の地域的特性をとらえた同館では、陶芸や染織、デザイン、建築など幅広いジャンルの展覧会を開催してきた。そうした関わりから、生活芸術に関連する作品の収蔵も増えてきたという。同展でも、デザインに優れた作品や、館が新たに収蔵した作品も展示される。

興味深いのは、こうした収集の歴史や傾向に目配りしつつ、美術館において作品がどのように収集されるのかがリアルに語られることだ。収集の過程や取得時のエピソード、さらには取得資金の仕組まで、普段はなかなか知ることのできない美術館の舞台裏にもふれることができる。様々なエピソードを知ると、作品がより身近に感じられることだろう。

髙島野十郎《百合とヴァイオリン》1921-26年、目黒区美術館蔵
秋岡芳夫、 KAK+佐藤電気産業株式会社《クライスラーキャビネットMS-200》1956年、目黒区美術館蔵
武内鶴之助《冬の小川》1918年、目黒区美術館蔵
飯田善國《目黒川夜景 2》1954-55年、目黒区美術館蔵

【開催概要】
『コレクション解体新書Ⅰ フジタが目黒にやって来た ―作品収集のあゆみ―』
会場:目黒区美術館
会期:2022年10月8日(土)~11月20日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(10月10日は開館)、10月11日(火)
料金:一般700円、大高・65歳以上550円(11月15日は開館35周年記念日のため、目黒区在住、在勤、在学の方は無料)
公式サイト:https://mmat.jp/index.html

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