ベルナルド・ベルトルッチが死去、オスカー9冠「ラストエンペラー」などを監督
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ベルナルド・ベルトルッチ(写真提供:Dave Bedrosian / Geisler-Fotopress / picture alliance / Geisler-Fotop / Newscom / ゼータ イメージ)
イタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチが、11月26日にがんのため死去したとIndiewireなどが報じた。77歳だった。
1941年生まれのベルトルッチはピエル・パオロ・パゾリーニの長編監督デビュー作「アッカトーネ」でアシスタントとして働き、映画界でのキャリアをスタート。1962年に「殺し」でメガホンを取り、監督デビューを果たす。1970年に制作した「暗殺の森」でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、ハリウッドでも注目を集めた。
マーロン・ブランドを主演に迎えた1972年制作のエロティックドラマ「ラストタンゴ・イン・パリ」では、過激な性描写で物議を醸す。ベルトルッチはその後、清朝最後の皇帝・溥儀の生涯を描いた「ラストエンペラー」を1987年に制作する。ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥールらが出演した同作はアカデミー賞にて作品賞など9部門を獲得。実在の軍人・甘粕正彦役で出演した坂本龍一は音楽も手がけ、作曲賞を受賞した。その後ベルトルッチと坂本は、「シェルタリング・スカイ」「リトル・ブッダ」でもタッグを組んでいる。
1990年代後半からはリヴ・タイラー主演作「魅せられて」や「シャンドライの恋」「ドリーマーズ」などを監督。2012年制作の「孤独な天使たち」が最後の長編監督作となった。
(情報提供:Indiewire.com / IFA / ゼータ イメージ)