写真家の澁谷征司・大橋仁・浅田政志が監督した短編オムニバス映画公開
映画
ニュース

「写真家たちのショートフィルム」ビジュアル
オムニバス作品「写真家たちのショートフィルム」が、10月28日から11月3日まで東京・シネマート新宿で上映決定。以降、順次公開される。
写真家の澁谷征司、大橋仁、浅田政志が、それぞれ短編映画の監督を務めた本作。コロナ禍の文化芸術活動を支援するAFF(ARTS for the future!)の助成制度を利用して、映像制作会社・DASHが企画製作したオリジナル作品だ。
澁谷は自身の心の中を投影した幻想的な1編「なぜか突然、とても眠くなってしまった」、大橋は2023年に出版される新作写真集に絡めたドキュメンタリー的作品「はじめて あった」、浅田は“近所のおじいさん”の何気ない1日を記録した「ま心 Eve」を手がけた。出演者には辻凪子、木村知貴、今川宇宙らが名を連ね、音楽を豊田道倫や辻林美穂が手がけている。
YouTubeでは予告編が公開中。なお監督である写真家3人からのコメントは以下に掲載した。
澁谷征司 コメント
短編は親密でパーソナルなものだと思っています。
自分が今までやってきた写真にも、やっぱり似ているのかもしれない。
何かに触れてこれは自分の生きる意味になろうとしてるのかなって考えてみたりこれはなんとなく忘れたくないって思う時、よくわからないことは声には出さないで頭のなかで何度も朗読する。眠りのなかで、夢を通して自分の過去の記憶から
他者と繋がってみる。おわりとはじまりがどこまでも連続しているように。
いつもやっていることを、写真を撮るみたいに映像で撮ってみたいとちょっと
思っていました。
写真家3人の短編、かなりバラバラです。
大橋仁 コメント
自分の4冊目となる新写真集「はじめて あった」2023年1月青幻舎刊行。の映像版予告編的な作品として、新写真集の制作風景をセルフドキュメントしていますが写真集とは全く関係ない物が沢山写っています。フィリピンパブから実母との混浴風景まで、自分が見た風景、自分と言う風景を動画で撮りたいと思いました。ロックシンガーソングライターである豊田道倫さんにピアノ曲を依頼しました。なんでもない画となんでもない音、そこに生への渇望が見えたらと思います。
浅田政志 コメント
僕は、実家の裏で一人暮らしをしている山川さんにカメラを向けました。
誰も知ることのないが慎ましい暮らし。
その生活の中にはこびり付いた家族の痕跡に溢れていて、
消えることのない家族の存在を感じました。