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勝負のポイントは試合終盤20分間の戦い方! ラグビー日本代表、豪州A3連戦第2ラウンドへ!!

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リーチ マイケル (C)スエイシナオヨシ

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同じ轍を踏まない。いかに勝ち切るか。JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)がオーストラリアAにリベンジを狙う。10月6日、試合登録メンバーを発表したジェイミー・ジョセフHCは初戦の教訓を生かすと約束した。

「プレッシャーがかかった時にチームとしてどうアジャストしていくのか、レフリーを含めてしっかりゲームの流れを見ていく必要がある。(初戦は)自分たちとしてはいいゲームをしたと思っている。最終的に負けたが、勝てたゲームだとも思っている。一番大事な時間帯でミスをしたり、ペナルティを犯したりしていては勝てないと改めて学んだ。今後のゲームスケジュールを見ても、いいラインナップとなっている。
自分たちとしてはラグビーをプレーすることが大事。質の高いラグビーをすることが必要。豪州Aは代表クラスの素晴らしい選手が揃っている。そしてニュージーランド、イングランド、フランスとベストチームと戦う。 (豪州Aとの3連戦で)しっかりチームを作り上げて、積み重ねて臨みたい」

メンバーを変更したFW第3列について、こう語った。
「(ピーター・)ラピース(・ラブスカフニ)が今週の練習でヒザを少しひねったので、リスクを負いたくなかった。下川(甲嗣)を成長させていくため、未来のある選手として継続して使いたいと思った。テビタ(・タタフ)もベンチスタートでインパクトとして後半に出た方がチームにとっていいことだと決断した」

第2戦で10番を背負う李承信とベンチ外の山沢拓也についても言及した。
「(承信は)若く可能性のある選手だとフランス戦で証明してくれた。10番としてチームを前へドライブし、しっかりゲームをコントロールしてほしいし、試合の中でいろんなことが起きるが対応力も求められる。しっかり自分の仕事をしてもらいたい。
(山沢は)脳震とうで長く練習に参加できなかったが、今週からフルで練習に参加している。来週のセレクションには入ってくると思う」

ジョセフHCは前戦で復帰した松島、次戦で戦線復帰となるCTB中村亮土についてコメントした。
「(松島について)すごくクオリティの高い選手。試合に出てすぐコーナーにトライを決めてくれた。ケガから復帰してきたコンディションを上げてきた。彼だけではなく亮土や姫野(和樹)、彼らのコンディションを上げて、しっかり自信をつけていくのは非常に重要だと思っている。
(中村について)素晴らしい練習をしてくれている。合宿に来た時は元気だったが、腰をケガした。亮土はすごくタフで回復力がありスマート。彼の経験はゲームの後半に必要だと思うので、楽しみにしている」

10月1日・秩父宮ラグビー場での第1戦も厳しい時間帯に勝負を決められた。前半は互いにキックの多い展開となった。26分にSO中尾隼太のひとり飛ばしのパスを受けたWTBゲラード・ファンデンヒーファーが、27分には中尾のショートパントにCTBディラン・ライリーが抜け出すも、ゴールラインは超えられなかった。日本も豪州Aもアタックでいい形を作りながらもトライには至らず、PGで加点していった。前半は9-6の日本リードで折り返した。

一転、後半はトライの奪い合いとなった。45分、敵陣22mラインでのスクラムからSH齋藤直人が素早く左へ持ち出し、FB山中亮平、ライリーとつないで、最後は左隅へWTBシオサイア・フィフィタが飛び込んだ。中尾のCGは惜しくも左ポストを叩いて、14-6。

豪州Aもすぐさまやり返す。48分、WTBスリ・ヴニヴァルが反転しながらインゴールにボールを叩き込むと、左端からのシビアなCGもSHライアン・ロネガンが成功、14-13と迫った。

51分、中尾のチップキックからフィフィタ、フィフィタのオフロードバスから山中がインゴールに迫ったが、WTBフィリポ・ダウグヌに止められてグラウディングできず。ならばと54分に中尾がPGを決め、55分にはSH流大、中尾、山中の素早いパスワークから中野がワンテンポ溜めてから右サイドのWTB松島幸太朗へ。1分前にピッチへ入ったばかりの松島はファーストタッチで右コーナーへダイビングトライ。タイトな角度のCGは通らなかったが22-13とリードを築いた。

しかし、ここから豪州Aの反撃に遭う。58分HOラクラン・ロネガンがゲインラインを突破し、オフロードでFLブラッド・ウィルキンのトライをお膳立てすると、その2分後にはラインアウトからSOベン・ドナルドソンがパスダミーで防御網を破り、前方へ大きくキック。快足を飛ばしたWTBマーク・ナワンガニタワシがインゴールでグラウンディングし逆転。ロネガンはCGを2本とも成功した。

64分中尾のPGが失敗すると、73分再びナワンガニタワシが左サイドを疾走、右へ左へ華麗なステップで松島をかわし、連続トライ。ロネガンに代わりキッカーを務めたドナルドソンが難しいCGを沈めて22-34。豪州AがジャパンXVを振り切ったのだった。

試合後、指揮官が「今日の結果はすごく残念な結果になった。秋シーズンの最初の試合とあって難しい部分もあったが、選手たちの強い気持ちはよく表れていた。50~60分頃まで、ディフェンスがしっかり機能し、相手に圧力をかけてポイントも取れた。しかし、残り20分あたりで簡単にトライを許してしまった。次は精度を意識し、一貫性のあるゲームをしなければならない」と手応えと課題を口にすれば、HO坂手淳史主将も「結果を出したかったし、結果を出せるゲームだったので、残念。自分たちのラグビーができた部分、できなかった部分がある。しんどい時間を守り切ってこともあるが、プレッシャーを受けて小さいひびからゲインされ、トライまでいかれた。アタックもミスが多かった。ペナルティとミス、そこで前へ出ていくモーメンタムを消してしまったので修正したい」と悔しさをにじませつつ、次戦を睨んだ。

No.8リーチ マイケルと松島は手応えを口にした。
リーチ「本当にタイトな試合で80分通じてどっちに転ぶかわからない勝負だった。最終的に負けてしまったが、ジャパンとしていい部分をたくさん出せたと思う。
(ディフェンスについて)でかい相手によくできた部分もあったが、オフロードを繋がれてしまった。これもいい経験になったと思う。
(アタックについて)継続すればトライを取れると思うので、今日は何回かラックのところでノックオンしたので修正してもっといい準備ができるようにがんばりたい」

松島「(トライについて)みんなが繋いでくれたボールをしっかりと決めることができたので、そこはよかった。まだ今は調子を上げている途中なので、ゆっくり上げながらアピールしていきたい。しっかり自分たちのスタンダードを上げていくことで質も上がってくると思うので、自分たちにフォーカスしていきたい」

ノンキャップのFL下川と中尾は次のように振り返った。
下川「力強さはもちろん、スピードも感じた。向かってくるスピード、展開スピードを感じた。1回1回の接点の強さは初めて感じた強さ。想像通りに激しいなと。
50分間プレーしたが、リーチさん、ラピースさんは80分間ハードワークしていた。ふたりのすごさを改めて実感した。僕も80分通してハードワークできるようになっていきたい」

中尾「すごく緊張した1週間を過ごしたが、自分の持っている力を出し切れて、今はちょっとホッとしているし、自分のプレーに対して悔しさもある。前半はいい判断ができたが、後半高いインテンシティの中で判断やスキルの乱れが出てきた。このレベルで後半も高いレベルを維持できるようにトレーニングしていきたい」

第2戦の試合登録メンバーは以下の通り。
【JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)】
1クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6
2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
3垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)11
4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
5ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
6下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
7姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22
8リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
9齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
10李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3
11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
14松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
16堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5
17三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
18木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5
19小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)11
20テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)12
21流大(東京サントリーサンゴリアス)27
22中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)2
23ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。

【オーストラリアA代表】
1マット・ギボン(レベルズ)
2ビリー・ポラード(ブランビーズ)
3ポネ・ファアマウシリ(レベルズ)
4ニック・フロスト(ブランビーズ)
5ケイデン・ネヴィル(ブランビーズ)
6ネッド・ハニガン(ワラターズ)
7ブラッド・ウィルキン(レベルズ)
8ランギ・グリーソン(ワラターズ)
9ライアン・ロネガン(ブランビーズ)
10テイン・エドメッド(ワラターズ)
11ディラン・ピーチ(ワラターズ)
12ベイリー・クインズル(フォース)
13ハドソン・クレイトン(ブランビーズ)
14 スリ・ヴニヴァル(レッズ)
15ジョック・キャンベル(レッズ)
16リッチー・アシアタ(レッズ)
17ハリー・フーパート(レッズ)
18トム・ロバートソン(フォース)
19セル・ウル(レッズ)
20ロリー・スコット(ブランビーズ)
21テディ―・ウィルソン(ワラターズ)
22ハミッシュ・スチュワート(レッズ)
23トム・バンクス(ブランビーズ)

『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV×豪州A第2戦は10月8日(土)・ベスト電器スタジアム(福岡)、第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)にて開催。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』のチケットは発売中、『リポビタンDチャレンジカップ2022』のチケットは10月8日(土)午前10時より一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2223623

リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2225523

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