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カトリーヌ・ドヌーブ、最愛の息子がガンを患う母を熱演 『愛する人に伝える言葉』特別インタビュー映像公開

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『愛する人に伝える言葉』 © Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE

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フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーヴと、本作でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞した演技派ブノワ・マジメルが共演した映画『愛する人に伝える言葉』が10月7日より公開された。この度、ドヌーヴが本作について語るインタビュー映像が公開となった。

ガンを宣告された主人公とその母親が、限られた時間のなか「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を感動的に描く本作。誰にでも平等に訪れる死、もし、ある日、余命を宣告されたら、誰に何を伝え、人生をどう整理して幸せな最後を迎えるのか。死を語ることで逆説的に生を描き、その尊さを見つめる感動作となっている。

監督は、『太陽のめざめ』でカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコ。主人公を献身的に看病し、愛情を寄せる看護婦役には、『モンテーニュ通りのカフェ』などで知られるセシル・ド・フランス、そして主治医のドクター・エデ役には、実際に現役のガン専門医であるガブリエル・サラが扮しているのも話題となっている。



この度、公開されたのは、最愛の息子がガンを患うという、人生における最大の悲しみを受けた母を演じたドヌーヴのインタビュー映像。ドヌーヴは、患者には嘘をつかないという自身のやり方を本作に反映したエデ医師について、「重症患者に独特な態度で接しています」と表現した。「死期を伝えるのは確かにひどいと思われるかもしれません。アメリカでは違うかも。医師が余命をはっきり伝えることが多いですから。ヨーロッパとは大きな違いがある」と語った。

本作で惹かれたものとは?という問いにドヌーブは、「演じるというだけでなく、この脚本の映画化に参加するということです。物語も人物もすばらしかった。とても難しくはありました。息子役のブノワにはもっと難しかったかも。すごく力強くて特別な物語でした。話し方や動き方も含め、よくある描き方とは、別のアプローチで人生を終える人々―確実に“最期が近い”人々を描いています」と答え、映画の企画に賛同し、母親役という枠に収まらず、映画の制作にも多大なる力を注いだことを明かした。

「ブノワのことは以前から知っていますから、彼に再会して一緒に撮影に挑むとつながりを感じます。撮影以外で会うことはありませんけど、でも彼に再会すると、久しぶりだとは思えません。」と日に日にやつれ、朦朧としていく様を、心身ともに見事に表現したマジメルに対する想いを語ったドヌーブ。

病室のベッドで風前の灯のなか、もはや解脱したかのように点を見つめるシーンについて、「彼を腕に抱いて、私が持ち上げると大きな体がすごく軽くなってる。エマニュエル(監督)がこだわっていたのがこのイメージです。ほとんど宗教画のような光景です。母の腕に抱かれる息絶えつつある息子の絵です」と話した。

『愛する人に伝える言葉』
公開中