ヤジマリー。語るエンターテイメンッの原点、矢島啓太の人生は笑いと感動のドラマの連続
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ヤジマリー。と(後列左から)レインボー・ジャンボたかお、シシガシラ浜中、スクールゾーン俵山、相席スタート山添、大自然しんちゃん、きっと君はくるさカルビちゃん、大自然ロジャー、ミキ亜生。
昨日10月14日、「矢島啓太がヤジマリー。になった日」が東京・ヨシモト∞ドームIで開催された。
このライブはスカチャン・ヤジマリー。こと矢島啓太という1人の少年がいかにしてヤジマリー。になっていったのか、その半生を紐解くもの。プライベートでも彼の話に耳を傾けてくれている、きっと君はくるさカルビちゃん、シシガシラ浜中、相席スタート山添、大自然、スクールゾーン俵山、ミキ亜生、レインボー・ジャンボたかおが聞き役として参加した。
ステージにはヤジマリー。の衣装が置かれ、エピソードを1つ披露するごとに“矢島”が1着ずつ着替えて“ヤジマリー。”を完成させていく。1つ目のエピソードは、活発だった矢島少年の性格をガラリと変えてしまった「すべり棒事件」。「のぼり棒では?」という声も上がる中、ヤジマリー。は「すべり棒をのぼっていた」ときに起きた事故からテレビに憧れるようになるまでを振り返った。
そしてふさぎ込んでいたヤジマリー。を夢中にさせたジャニーズとの出会い、おっちょこちょいな母親のおかげで死を回避できたこと、ファンクラブができるほどの人気者になった高校時代など、ヤジマリー。から語られるエピソードはどれも驚くほど劇的。ヤジマリー。の片鱗を見せながら挑んだ大学のAO入試でも奇跡の逆転劇を起こし、聞き手の芸人たちからは「すげえ!」「伝説!」と歓声が。
大学時代は、地元に帰ってはホールを借り、お笑いとダンスと劇の公演を無料で開催していたというヤジマリー。そんな珍しい活動を地元のケーブルテレビに密着取材されることに。ライブの準備、本番まで撮り終え、自宅で家族が食卓を囲んでいるのをバックに将来についてのインタビューを受けるという最後のシーンで、カメラを前に極度の緊張から家族があらぬ行動を取ってしまい……。その異様な光景がケーブルテレビ特有の放送スケジュールにより1日8回、繰り返し放送され地元の全員に観られてしまうという災難にも見舞われた。
ここまでもミラクルの連続だったが、「25歳の約束」と題したエピソードはまるでドラマそのもの。芸人たちは、聞きながらパチンコの激アツリーチのようだったと興奮を隠せない。肝心なところで息が続かなかったり、思い出し笑いしてしまったり、さらっと明かした不運がツッコまずにはいられないレベルだったりと、スマートにいかないのもヤジマリー。のトーク。相方・宮本との出会いも運命的で、「笑っていいとも!」(フジテレビ)で笑福亭鶴瓶がコンビに与えてくれたチャンス、そしてコンビもろとも砕け散った意外な結末に、観客は感情を大きく揺さぶられながら聞き入った。
すべてのエピソードを話し終え、完成したヤジマリー。としてパフォーマンスしたところで終演時間ぴったりだったことにも驚きの一同。「最高!」「素晴らしい」「いっぱいドラマ観た気分」と満足感に浸る。まだまだ話せていないこともあるというヤジマリー。は第2弾開催にも意欲を見せ、「そ、そ、それでは……」と最後までバシッと締まらない挨拶でライブの幕を下ろした。
見逃し配信は明日10月16日(日)20時半まで。チケットは同日正午までFANY Online Ticketで販売されている。