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M!LK ホールツアー初日公演レポート「みんながそれぞれ成長できた実感がある」

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「M!LK HALL TOUR 2022 満月の夜 君と会う」9月10日 東京国際フォーラム ホールA

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5人組ダンス&ボーカルグループM!LKが10月16日に全国ホールツアー「M!LK HALL TOUR 2022 満月の夜 君と会う」の最終公演を迎えた。
自身最大キャパシティとなったホールツアーでM!LKが見せたエンターテイメントとは。本記事では9月10日に東京国際フォーラム ホールAにて行われたツアー初日の公演の模様をレポートする。

最高のエンターテインメントが詰まったツアー、開演

まだまだ暑さが続いていた公演当日。会場もみ!るきーず(M!LKファンの総称)の熱気が感じられる。ツアー初日のワクワク感が伝わってくるようだ。

定刻になり、会場が暗転。一番、期待が高まる瞬間かもしれない。一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、という期待をM!LKは軽く超えていく。

1曲目は『奇跡が空に恋を響かせた』。イントロと共に、5人がステージ上方からブランコに乗って登場し、会場が湧き立つ。まるで宮殿のようなセットをバックに、空からメンバーが舞い降りるような姿は日常から引き離してくれるような気分になる。そんな空間の中でも佐野勇斗が「やっと出会えたね」というフレーズと共にコミカルな表情を見せるのも彼らっぽさがあって頬緩む。

そして佐野が「国際フォーラム盛り上がっていけるか!」と叫び、2曲目の『Feel Alive』へ。5人が一列に並び、きらびやかに。3曲目は曽野舜太があおり『Brave Sage』で冒頭から会場の一体感を高めていく。曲中ではメンバーそれぞれが自己紹介も。自己紹介ひとつとってもステージからこれまでとは異なるパワーを感じる。

淡いピンクの照明の中での『恋がはじまる』では塩﨑太智と吉田仁人が甘いハーモニーを響かせ、山中柔太朗のソロでのウィンクに会場が湧く。『Now Story』を経て、Interludeでは真っ白な繋ぎの衣装のメンバーが互いにの衣装にペンキで色をつけていく、楽しそうな映像が。そして、その映像の衣装のようなペンキがついた白のつなぎ姿で登場し『ボクラなりレボリューション』、『反抗期アバンチュール』をハイテンションに届けていく。

『SAY YEAH』(EDM ver.)では佐野が「手上げて!」と促し、み!るきーずも一緒に手を振り、ペンライトの光が揺れる。

MCでは、改めてメンバーがそれぞれ自己紹介。それから会場を見まわし、「めちゃくちゃ人いるね!」「見えてるー?」と口々に言い、その広さをかみしめる。

「改めて、国際フォーラムはワンマンでは初めてですね」と吉田。EBiDAN THE LIVEでは経験があるものの、初のワンマンに感慨深げな様子を見せ、それにみ!るきーずも大きな拍手でお祝いをする。

また、今回のセットはこの日初めて見たというメンバー。ゴージャスなセットに吉田は「すごくない?」と言い、佐野も「過去最大じゃない?」と頷き、曽野は「自分の身長よりで大きいものを見ると興奮するんだよね!」と表情を輝かせた。

さらに、公演初日が9月10日であることの意味が明かされた。実はこの日は満月。ツアータイトルの「満月の夜 君と逢う」の通り、有言実行ということなのかもしれない。客席に向かって「気づきました!?」と塩﨑。公演日時さえも演出の一部となっているのがすごい。そして、翌日の9月11日はそんな塩﨑の22歳の誕生日だ。意気込みを聞かれると、「22歳も楽しく、M!LKとみ!るきーずと過ごせたら」。これには大きな拍手が沸き起こった。

そして、「懐かしのかわいい曲もやっちゃおうかな」ということでスタートしたのは『僕の枕ちょーだいっ!』。枕を持ってのダンスはキュートがすぎる。間髪入れずに、ポップな映像と共にな『サンキュー!N・D・K!』で盛り上げていく。

M!LKの魅力のひとつ、わちゃわちゃ仲良しトークが展開!

かと思うと、2度目のInterludeを挟んで、雰囲気はガラッ変わる。緑と黒を基調としたシックな衣装を身にまとい、この日が初披露となる『最愛』を。甘い歌声が曲の世界観を形作っていく。続いて『逢い』をしっとりと歌い上げ、M!LKのラブソングを届ける。

『Over The Storm』ではクールにダンスを魅せる。それぞれのカラーがあるソロダンス、そしてハードに踊る彼らの雰囲気はまた変化し、ワイルドな一面を覗かせる。

『HIKARI』を経て佐野と山中、吉田がメインの『月明かりの透明』を。夏の夜を感じさせる楽曲はこの日の公演にはぴったりだったかもしれない。

MCではM!LKが毎週やっているオンラインでの企画会議でのあるハプニングが話題に。「盛り上がっているタイミングで太智が一切しゃべらなくなった」と吉田。話に入ってこないな、とメンバーも訝しんでいたが、何度呼びかけても反応がなくこれはやばいのでは? なにか起こっているのでは?と慌て始めたという。不安になって会議を中断し、吉田が電話をしたら、寝落ちしていたらしい塩﨑が出て一件落着……ではあったが、メンバーが本気で心配していたというある種、仲睦まじいエピソードだった。

また、佐野が水分補給をしたきっかけでそれぞれがライブ中になにを飲んでいるかという、ファンも気になるトピックスが。佐野はぶどうジュース、塩﨑は「ずっとミルクティだったけど歌っているときにのどがつかえるなと思って」、ということで今はレモネード。疲れたときに甘いものも飲みたいから、ということでのチョイスらしい。そして吉田は「煎茶とかほうじ茶とか?」と聞かれていたが「お湯にのどあめとハチミツを溶かした薄い液体」。まずくはないらしく「これを飲んで、糖分補給と喉のケアをしている」というスペシャルドリンクの中身を明かした。

テンポの良いMCはいつまでも聞いていたくなるが、塩﨑が次の曲へと促す。「まだ披露したことのない、シアワセな曲を……」と塩﨑が言うと、み!るきーずからは声に出せない歓声に代わる笑みが溢れる。「み!るきーずと一緒に育てていきたい曲」という『シアワセシェイク』を披露。ポップなメロディに、真似しやすいダンスに、自然とみ!るきーずの体も動く。

ライブは後半戦へ。華やかな衣装にチェンジし、『ハロー!』を披露。仲良くじゃれ合う場面がありつつも、がっつりとダンスで盛り上げる。さらに銀テープが飛び、会場に彩りを添えた。

『かすかに、君だった。』、『Don’t think,Jump!』と続き、メンバーが一列に並んでスタートする『Around The World』。手を振り、クラップで客席も加わる。青い照明の中で『夜明け』を、そして本編ラストは『Ribbon』。これぞ、王道アイドル!と言えるようなスタイルで走り切り、その中でも、キュートさと色っぽさもふとしたときに見せ、これでもかというほど、み!るきーずのハートをつかんでいった。ブランコに乗ってステージから去る姿は、夢の終わりを告げられているような気持ちになり、少し寂しくもなる。

M!LK 5人で時代作っていこうぜ!

しかし、これでは終わらない。本編終了直後からM!LKによるM!LK RADIOでみ!るきーずの耳を楽しませ、アンコール1曲目では『My Treasure』を客席サイドの扉が登場してファンを沸かせた。どこまでもエンターテイメントが貫かれている。

MCではまずM!LK RADIOについて。「リハーサルのときに録るんだけど、いつも僕らわちゃわちゃやってるじゃん? あれ、結構スベってるよーって思っている人!」と佐野が言うと、客席からはパラパラと手を上がり、メンバーを驚かせ、「ファンはメンバーを甘やかせ!」という名言も飛び出した。今は客席から声が出せないゆえの試行錯誤した結果なのだが……塩﨑は「このご時勢が落ち着くまで、やりましょうよ!」とみ!るきーずの声で「もう一杯!」のアンコールが聞けるまでは続けよう、と士気を高めた。

また、客席が気になっていたであろう、ブランコで上から降りてくる演出について。ずっと飛ばしてくれ!と言っていた佐野にとっては念願のフライングデビューである。ただ、塩﨑は「喜んでいるメンバーがいる一方で吉田さんは高所恐怖症なので」と明かす。吉田は「座ってるだけじゃん」と言いつつも、突然落ちたりしたら、ということが頭をよぎったらしく、決死のフライングデビューだったようだ。

そして、最後の曲。「僕の大好きな曲でしてM!LK5人で時代作っていこうぜ、っていう曲です」と言い、披露したのは、『ERA』。「僕らは言わば挑戦者 もう一度作り上げろ 時代を」という歌詞があるように、今のM!LKの強い決意を歌にのせて伝えた。

全てのパフォーマンスを終えて、最後は、メンバーそれぞれからメッセージが届けられた。塩﨑は「みなさん楽しかったですかー!」と呼びかけ、「僕もねすごく楽しかったです、今日。ブランコから降りて来たときからハイテンション!みなさんに今日会えて本当にすごく幸せでした!」と笑顔を弾けさせた。

「国際フォーラムは、僕がM!LKとして初めてステージに立った場所です」と曽野。「改めて、加入した当時のブログを読み返してみたら『M!LKになって、大人の階段をひとつ上った』って書いてあったんです。今日、M!LK5人でこうやってワンマンでもうひとつ、階段を上れたな、と思いました。まだまだ一段飛ばし、二段飛ばしで進んでいきますのでこれからも応援よろしくお願いします!」と力強く行った。

そして、曽野と同じく、4年前に国際フォーラムのステージに立った山中。当時のことを「歩くだけでも緊張していた」と回顧しつつ、「やっぱりあのときの俺とは全く違う自分じゃなきゃいけないなと思ってたし、それがみんなに届けられたらいいなと思っています。こうやって5人で立てて本当にうれしいし、みんなが笑ってくれていてすごく幸せな時間でした」と伝えた。

佐野は「初めて言うんだけど」と切り出し、「ライブがあるときは、楽しみももちろんあるんだけど不安が大きいことのほうが多くて。緊張するな、とか、パフォーマンスとか完璧で得意な人でも僕はないし、みんなとなかなかレッスンもできなかったりする中で不安なことも多かったんですけど、今回は、明日楽しみだな、とかここに来てくれるみんなを幸せにできるように、と」。そして、曽野も言っていたように、「M!LK、ステップアップしてんじゃね?って」と手ごたえを口にした。

最後を締めるのは吉田。「いつも、ここで真面目な話をするんですけど4人がいろんなことを考えながらここに立っているんだな、というのを改めて実感した」と言い、俺も寄りかかっていいんだ、と思える4人の背中が見えた、と嬉しそうに話した。「スタッフさんも含めて、言葉を介さなくてもわかるような相手の熱意とか、こういったものがツアーのリハーサルのときから感じて、こういう素晴らしいステージと、素晴らしいみなさんが会いに来てくれて。このライブを作るみんながそれぞれすごく成長している感じがして、もっともっとみんなといい景色見ていきたいな、というふうに思いました」と言い、さらなる景色を見ていきたい、と決意を新たにした。

11月30日にはニューシングル『STARS』のリリース、1月からスタートするイベント「M!LK里帰りイベント~僕たちここで生まれました」の開催も発表された。それぞれ、活躍の場を広げつつも、M!LKとしてグループで最大限のパワーを発揮している彼ら。さらなるステップアップをしていくであろうM!LKが見せてくれる景色は一体どのようなものになるのだろうか。

取材・文:ふくだりょうこ

<ライブ情報>
M!LK CONCERT TOUR 2023「CHECKMATE」

2023年3月31日(金) 福岡・福岡国際会議場 メインホール
2023年4月1日(土) 福岡・福岡国際会議場 メインホール
2023年4月15日(土) 大阪・フェニーチェ堺 大ホール
2023年4月16日(日) 大阪・フェニーチェ堺 大ホール
2023年5月4日(木・祝) 愛知・ 名古屋市公会堂 大ホール
2023年5月5日(金・祝) 愛知・ 名古屋市公会堂 大ホール
2023年5月7日(日) 東京・東京ガーデンシアター

【チケット料金】
指定席:8,500円(税込)
ファミリー席:8,500円(税込)

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