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時空を超えた 芸術の魅力を探る『桃源郷通行許可証』10月22日より開催

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東恩納裕一「Large Interior」会場風景(void+、2021 年)Photo by Masatoshi Mori, Courtesy: void+

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芸術作品とは、現在の時空間からから解放された「桃源郷」への扉を開くための「通行許可証」のようなものではないか——そうした見立ての展覧会タイトルのもと、現代作家6名の作品と館のコレクションなどを組み合わせた企画展が、10月22日(土)から2023年1月29日(日)まで、埼玉県立近代美術館で開催される。

登場する現代作家は、稲垣美侑、佐野陽一、東恩納裕一、文谷有佳里、松井智惠、松本陽子の6名。世代にも幅があり、また手法も絵画、写真、映像、ドローイング、インスタレーションなどと様々だが、いずれも日常や現実のはざまに潜在する事象を繊細にすくいとる作家が選ばれているという。

今回は、それぞれが新作・近作を中心に出品し、館が作品を収蔵する作家と組み合わせて展示空間を構成する。その会場構成をそれぞれの現代作家が担うところが、同展の大きな見どころだ。いわば大きな展覧会のなかで、6つの個性あふれるふたり展が繰り広げられる展覧会といった趣きだろうか。組み合わされた作家同士や作品同士の対比、あるいはテーマの対照性などが、重層的に見えてくる展示となるに違いない。

もうひとつの見どころは、6名の作家のセクションの間に、理想と平和の土地の象徴である「桃源郷」を起点に様々な作品が並ぶことだ。一部に借用作品も交えつつ、コレクションを中心とした作品群は、近世絵画から現代美術まで、多様な時代と多彩なジャンルで、時空を越えた芸術の魅力を見せてくれる。埼玉県立近代美術館は、常日頃からテーマを定めた企画性の高いコレクション展を開催しているが、今回は、現代作家たちと協力しつつ、さらに新たな光をコレクションにあてることになるだろう。

会期中、出品作家と多彩なゲストを招いたアーティスト・トークなど、関連イベントも開催される。詳細は館のホームページを参照いただきたい。

稲垣美侑《Largo(幅広くゆるやかに)》2020 年、作家蔵
佐野陽一《flow》2015-17 年、作家蔵
文谷有佳里《drawing 2022.6.25》2022 年、作家蔵 Photo by ToLoLo studio
松井智惠《青蓮丸、西へ》(部分)2018 年、作家蔵 ©Chie Matsui, Courtesy of MEM
松本陽子《黒い岩》1990 年、東京都現代美術館蔵

【開催概要】
『桃源郷通行許可証』
会期:2022年10月22日(土)~2023年1月29日(日) ※会期中展示替えあり
会場:埼玉県立近代美術館
時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜(11月14日、1月9日は開館)、12月26日(月)〜1月3日(火)
料金:一般1,200円、大高960円
公式サイト:https://pref.spec.ed.jp/momas/2022tougenkyo

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