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劇団四季、新演出版ミュージカル『美女と野獣』いよいよ開幕へ ベルが歌うソロナンバー「チェンジ・イン・ミー」も日本初披露

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劇団四季ミュージカル『美女と野獣』より (c)Disney

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劇団四季ミュージカル『美女と野獣』が10月23日(日) に舞浜アンフィシアターにて開幕する。日本では1995年に初演、長きにわたり愛され続けている王道ミュージカルだが、今回は舞台美術、台本、演出がリニューアルされた新演出版として登場。日本におけるディズニーの本拠地・舞浜での上演も初めてだ。10月20日、最終通し稽古が報道に公開され、一足早くその様子が披露された。

(c)Disney

現在では『ライオンキング』『リトルマーメイド』『アラジン』『アナと雪の女王』などミュージカルの世界でもその名を轟かせているディズニーだが、初めて演劇ビジネスに進出した作品こそ『美女と野獣』だ。1991年公開の長編アニメーション映画をもとに、1994年にブロードウェイで初演した本作は、映画で描かれた魔法と愛の世界を見事に舞台化し、その年のトニー賞では9部門にノミネート。翌1995年には劇団四季が日本版として初演、これまでの国内総公演回数は5675回、総入場者数は536万人を誇っている。その魅力は長年色あせることなく愛され続けてきたが、今回は『美女と野獣』初演で振付を手掛けたマット・ウェスト演出・振付のもとに、作曲のアラン・メンケン、作詞のティム・ライスをはじめ、初演のクリエイティブスタッフが再集結。2018年から2020年にかけて上海ディズニーリゾートで上演されたバージョンを踏襲し、日本公演27年目にして大幅刷新されたニューバージョンでの上演となる。

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物語は、わがままであったことから魔法使いに醜い野獣に姿をかえられてしまった王子と、美しく聡明だが本が好きで「変わり者」と呼ばれている娘ベルとのラブストーリー。王子はその身にかけられた「バラの花が散る前に王子が人を愛し、愛されなければ魔法は永遠に解けず、人間に戻ることはできない」という魔法を解くことができるのか……。

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何といってもスタイリッシュになった舞台セット、色鮮やかになった衣裳が目新しい。本好きのベルが眼鏡をかけていたりと、意外性がありながらも納得できる変更が加えられてもいる。そして、台本もミニマムなリニューアルながら、より現代社会にもフィットする物語になった。例えば町の人々に「変わり者」と言われることを悩むベルだが、新バージョンでは「この町で暮らすことは孤独だ」とより積極的に生き辛さを口にする。そのことでベルと野獣が、本当の自分を理解してくれる人を渇望している者同志だということがビビッドに伝わり、共感度も、ラブロマンス度もぐっと上がった。ベルの歌うソロナンバー「チェンジ・イン・ミー」(1998年ブロードウェイで追加されたものだが、日本公演では初めて歌われる)が追加になったことで、ベルの心情の変化がくっきりとしたことも大きい。一方でガストンたちがマグカップを打ち鳴らして踊る「ガストン」の“マグダンス”、家財道具や食器に姿を変えられた野獣の召使いたちが晩さん会を開催してベルを歓迎する「ビー・アワ・ゲスト」の印象的なダンス・演出などは初演を踏襲している。新鮮さと、「やっぱり、これこれ!」というおなじみの楽しさが絶妙に混ざり合った新しい『美女と野獣』になっている。

 (c)Disney

最終通し稽古のステージで美しく優し気な歌声を響かせたベル役の五所真理子は、「長年多くの方々に愛され、今回新たな息吹が吹き込まれた『美女と野獣』に、ベル役として関わることができ、大変光栄に感じています。日本初演にも携わったクリエイティブスタッフの皆さんと、新たな『美女と野獣』を作り上げるべく稽古を重ねてきました。愛に溢れた作品のメッセージをお客様にお届けできるよう、一回一回の舞台を誠心誠意努めてまいります」とコメント。劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長も「新たに舞台美術・台本・演出をリニューアルし、唯一無二のバージョンとなった『美女と野獣』。深化を遂げ、今の時代にマッチした愛の物語をお楽しみいただけることでしょう」と新バージョンへの自信を語った。作品ファンも、アニメは知っているけれどミュージカルは観たことがないという人も、ぜひ新しい『美女と野獣』の世界を味わってみては。チケットは2023年10月31日(火) 公演分まで発売中。

東京ディズニーランド内には2020年に『美女と野獣』をテーマにしたエリアも。こちらはアトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」外観 (c)Disney

取材・文・撮影=平野祥恵

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