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戦争への憤り…奥野壮の熱演に注目。太宰治原作、映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』本編映像が解禁

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(C)2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会

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1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなり、大ベストセラーとなった太宰治の名著『斜陽』。執筆75周年を記念する映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の本編映像が解禁された。

本作は、戦後の日本を舞台に“恋と革命の物語”を描いた人間ドラマ。道ならぬ恋につき進んでいくヒロインのかず子を、映画デビューにして初主演となる宮本茉由、最後の貴婦人の誇りを持ちながら結核で死んでいく母・都貴子に水野真紀、貴族の血に抗いながら麻薬と酒に逃げ破滅していく弟・直治に『仮面ライダージオウ』などで注目を集める奥野壮、そしてかず子が想いを寄せる売れっ子作家を安藤政信が演じる。

今回解禁された本編映像は、東京から西伊豆に引っ越したかず子(宮本)と母・都貴子(水野)のもとに、弟・直治(奥野)が戦地から戻ってくるシーン。直治は、出迎えた姉・かず子に、理不尽な戦争に対する憤りを爆発させる。

終戦後、家計は困窮し、東京の本郷の家を売り、西伊豆での新生活を始めていたかず子と都貴子。初めての家に着いた直治は、没落した家に失意を感じるも、都貴子に向かって「ただいま帰りました」と軍帽に手を添える。病に冒されながらも凜とし、目に涙を浮かべて喜ぶ都貴子の表情が印象的だ。

そんな都貴子の姿に、直治は「ママだけは本当の貴族だ」と言いながらも「こんな荒れた日本、狂った世の中には似合わない。いっそ、早く死んだほうがいいかもしれない」と自暴自棄になる。かず子に対しても「男が2、3人いるような顔だ」と毒づき、理不尽に押しつけられた戦場から帰国した我が身と、その想いを激白する。

やがて作家を志し、師と仰ぐ作家、上原(安藤)と会うために頻繁に上京する直治は、現実を直視できないまま破滅へと向かっていくことに。太宰治の若き日の姿が投影された直治を演じる、奥野の熱演にも注目だ。

山日YBSグループ創業150周年記念作品として、太宰治が新婚時代を過ごした山梨県内でも撮影が行われたされた本作は、10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開される。

『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
10月28日(金) TOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開
11月4日(金)全国公開

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