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満員の国立でオールブラックスに挑む! ラグビー日本代表、試練の3連戦がスタート!!

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山沢拓也 (C)スエイシナオヨシ

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試練の3連戦である。オーストラリアAとのタフな3連戦を終えたラグビー日本代表が、テストマッチ3連戦に臨む。ホームで世界ランキング4位・ニュージーランド代表を迎え撃ち、敵地・欧州で5位・イングランド代表、2位・フランス代表と対峙するのだ。

第1戦・22-34、第2戦・21-22、第3戦・52-48とタフな3連戦を戦ってきた日本だが、豪州A戦からさらなる成長を見せなければ勝負は早々に決してしまう。オールブラックスもエディー・ジョーンズHC率いるイングランドもホスト国での『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』を控えたフランスも、正真正銘世界トップクラスである。

ここのところ敗戦が珍しくなくなったオールブラックスではあるが、高く大きな壁である。10月27日、メンバー発表会見に臨んだジェイミー・ジョセフHCも「オールブラックスはクオリティの高い選手が揃っているので、誰が出てきても変わらない。彼らも休暇明けでゲームタイムを与えたいメンバーを選出しリフレッシュしている。ただ集中すべきは自分たち、自分たちのことにフォーカスすることが大事」と警戒する。指揮官は次のメンバーにアップセットを託した。

【ラグビー日本代表の試合登録メンバー】
1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42
2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
3具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)18
4ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
5ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
6リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
7姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22
8テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)12
9流大(東京サントリーサンゴリアス)27
10山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
14松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
16日野剛志(静岡ブルーレヴズ)5
17グレイグ・ミラ―(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6
18竹内柊平(浦安D-Rocks)1
19下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
20ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
22李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3
23ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
※所属チームの後の数字はキャップ数。

前戦からSOのスタメンとリザーブを入れ替えた点を問われると、ジョセフHCはこう答えた。
「山沢のことは高く評価している。前回のシーズンではケガやコロナがあり、準備ができなかったが、今回はしっかりトレーニングを積み準備してきた。彼にここで機会を与えることは考えていた。李は若くポテンシャルのある選手。今週のゲームではインパクト、リザーブから出てどういうインパクトを残せるか見てみたいと思って、ベンチスタートにした」

9番・10番はコンビで固定しているわけではないと言う。
「自分としてはコンビと決めたわけではない。流は前回の試合、しっかりしたパフォーマンスをしてくれた。ほかの選手からリストペクトされ、リーダーとしてチームをリードしてくれている。流と山沢がオールブラックス相手にどのようなプレーをするか見てみたいと思いスタメンで起用した」

さらにベンチメンバーの重要性を説いた。
「自分たちとして前回の試合から学んだことがある。20点差で勝っていてもメンタルの部分で相手に勢いを与えたり、プレッシャーを掛けられることを前回の試合から学んだつもり。経験があるミラー、齋藤、李もそうだが、後半でしっかりコネクトすることが大事だと考えている」

ジョセフHCはオールブラックスをこのように分析する。
「オールブラックスとしてはしっかりゲームをコントロールしたいだろう。特にセットピース、スクラムやラインアウトから大きなFWパックを使ってセットピースでしっかりコントロールしてくる、しっかりドミネートしてくると思う。自分たちの対応も難しいと思うが、今週のトレーニングの大半の時間を費やししっかり準備してきた。セットピースからしっかりいいボールをBKに供給していけばトライを取れると思っている」

アップセットを起こすポイントも必然的にセットピースとなる。
「セットピースを安定させることだと思っている。オールブラックスは本当に大きい選手が揃っている。彼らはラインアウト、スクラムをコントロールしたいと思っているはずだ。我々はそのティア1のパワーにしっかり対応していくことが大事。セットピースからいいボールを供給し、BKにいいアタックをさせるのが明確なフォーカスポイントだと思っている。選手たちがしっかりプランを遂行できるかも重要になる。運動能力の高いオールブラックスのパワー、オフロードにどう対抗していくのか。セットピースを止めていけば、我々のチャンスも生まれてくる。そこでプレッシャーを掛ければ、勝てるチャンスを広がると思う。もちろん簡単ではないがプレッシャーを掛けていきたい」

ジョセフHCは母国とのビッグゲームを改めて歓迎した。
「本当に素晴らしい経験になる。チームにとっても、『リーグワン』でたくさんの経験がある山沢にとっても、オールブラックスとの試合は大きな経験になるし、大きな価値があると思う。今年に入ってフランス戦、豪州A戦もチームとして成長できるゲームだった。この試合も多くの経験をもたらす大事なゲームになると思う」

HCはこの経験が今後に生きると確信していた。
「コロナの影響で1年キャンセルした。3年間でテストマッチレベルの試合は13試合しかしていない。オールブラックスは我々の4倍くらいの試合をこなしている。ラグビーの試合が少ないと、チームとしてなかなか成長するのは難しい。だが、今季はたくさん試合ができているのはチームにとって重要。特に若い選手が世界のベストチームと対戦できるのは本当に素晴らしい経験になっている。確かに他国に比べて遅れを取っているが、チームとして新しい経験の場を与えることができている。今週からのツアーで選手たちに多くの経験を積ませたいと思っている」

【ニュージーランド代表の試合登録メンバー】
1ジョージ・バウアー(クルセイダーズ)19
2デーン・コールズ(ハリケーンズ)84
3ネポ・ラウララ(ブルーズ)42
4ブロディー・レタリック(チーフス)98
5トゥポウ・ヴァアイ(チーフス)15
6シャノン・フリゼル(ハイランダーズ)21
7サム・ケイン(チーフス)85
8ホスキンス・ソトゥトゥ(ブルーズ)12
9フィンレー・クリスティー(ブルーズ)12
10リッチー・モウンガ(クルセイダーズ)41
11ケイレブ・クラーク(ブルーズ)11
12ロジャー・トゥイヴァサ=シェック(ブルーズ)2
13ブレイドン・エノー(クルセイダーズ)5
14セヴ・リース(クルセイダーズ)21
15スティーブン・ペロフェタ(ブルーズ)1
16サミソニ・タウケイアホ(チーフス)17
17オファ・トゥウンガファシ(ブルーズ)48
18ティレル・ロマックス(ハリケーンズ)20
19パトリック・トゥイプロトゥ(ブルーズ)44
20ダルトン・パパリイ(ブルーズ)18
21アーロン・スミス(ハイランダーズ)111
22デービッド・ハヴィリ(クルセイダーズ)21
23アントン・レイナート=ブラウン(チーフス)56
※所属チームの後の数字はキャップ数。

果たして、日本代表はオールブラックスにどこまで迫れるのか。豪州A戦でかつての輝きを取り戻したFLリーチ、前回のゲームでインパクトを残したNo.8タタフ、3戦連続トライを決めているWTB松島はどんなパフォーマンスを見せるのか。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。同日・秩父宮ラグビー場で行われる入場無料の『JAPAN RUGBY AUTUMN FEST 2022』ではパブリックビューイングを実施。試合の模様は日テレ系にて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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